柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.302 メルマガ復活!

ご無沙汰しました。4カ月ぶりにメルマガを再開します。


メルマガ休刊中も変わらずいろいろな場所に出掛け、いろいろなヒトに会いました。
たかが4カ月、されど4カ月! 


4カ月もあると、公私ともにいろいろなことがあるものです。


そもそも、休刊した理由は次の2つでした。


まずは、現在の役割に専心したかったこと。(とにかく忙しかったので・・・)
もう一つは、コンサルタントとしての見解と事業遂行者・経営者としての
見解に矛盾を感じたのでその内面的整理をしたかった・・そう書きました。


実は、今もこの時と状況としては、そんなに変わっておりません。
内面的整理も完全についたわけではありません。


しかし、冷静に考えてみると、コンサルタント事業経営者の見解に
矛盾があるのは当然です。


なにしろ、コンサルタントと経営者は補完関係にある存在です。
加えて、コンサルタントはその時の「最適解」を提案するものですが、
経営者は"わかっていても、あえて最適解を採らない"ことがあります。


経営者が「最適解」を採らない、これについては説明不能です。
しかし、その立場に立ってみると、そうせざるをえない瞬間がある
ことがわかりました。


うまく説明できないのですが、その選択が将来において
自分たちの力を弱めることになるかもしれない・・・
と直感することがあるのです。防衛本能のようなものですね。


しかし、この見通しが当たっているのかどうかはわかりませんし、説明不能です。
コンサルタントにそんな提案はできません。(してはいけません。)


それにしても、どんなときに直感が働くのか・・・


この辺りの整理はまだまだです。この整理には時間がかかりそうです。
動いている環境の中で動きながら考え、動きながら対処するのが、
自分流だな、と思い復刊することにしました。


(休刊宣言で1年から1年半くらい休むかも・・・と書きましたので、
なんだかずいぶん早く再開するようで、ちょっと恥ずかしいす・・・)



さて、それでは最近のホット・トピックから、今回は"お店の今後"です。


ついこの前まで、リアル店舗とネットの棲み分けとか、補完といった目線で
多く語られていました。最近この手の議論を目にしません。
もはや、ネットによる購買が当たり前になりましたので、
ネット、ネットと大上段に振りかざして議論するまでもなくなったのでしょう。


それと、棲み分けとか補完といういのは供給側の目線でしたね。
顧客側の目線ではないので、いくら議論してもリアリティが
なかったのかもしれません。


"店頭で確認して、ネットで最安値を検索して買う"。
この行動パターンが、全ての業種のお店で、ますます一般化するのは必至ですね。
もちろん、ネットで検索するのが面倒なヒトがそのままお店で買う、
というパターンも残りますが。


そうやって買いたいもの、自分にとっての定番商品が決まってくると、
店頭で確認する必要がないので、ネットで定期的に補充するようになります。


つまり、自分の生活に必要な商品を"仕入る"感覚です。そうなると、
できるだけ簡便で安い方がいいのは当たり前です。


そのうち、購買パターンから推測して、使い終わった頃や次に欲しくなる頃を
見計らって、"補充発注のお知らせ"メールが届くようになるでしょう。
受けた方はクリックするだけで補充できる。


そうなった時のお店の役割は、定番商品選びのための情報提供の場になります。
リアル・カタログみたいなものです。
だからといって、接客を省略して倉庫みたいな店にしてしまうとダメです。


AIDAMAとかAISASという考え方がありますが、それ以前に「ヒトはヒトの気配を
感じながら生きているもの」という大前提がありますから。


こればっかりは、ネットがいくら進化しても変わらないでしょう。
ネットカフェのような場所であっても、完全個室タイプで防音完備となると、
自分以外の気配が全く感じられないので、なかなか流行らないそうです。


ヒトが集まっているところには、いろいろな発見と暖かさがあります。
そこで、会話したり、会話しているヒトの話を自然に耳にして、
その上で自分の目で商品を選び、お金を払って買う。
この行為がなくなるとは思えません。


そうなるとリアルのお店は「目的がなくてもヒトが集ってくる」
こういう場にならないと廃れますね。


今後は、便利なネット販売とタイムリーに配送できる物流網を持ち、
かつヒトが集まる「場」を提供しているお店だけが生き残るのだろうと思っています。 
そういう"総合店舗"を創りたいですね。(レストランでこれができると最強ですね。)



おまけー1:最近、続けてアニメを見ました。「パプリカ」「Peeping life」、
サマーウォーズ」です。個の中で、おそらくみなさんが知らないのが「Peeping life」。
これ、くだらなくて力が抜けます。借りてみたのですが、すぐに買ってしまった。
http://www.cwfilms.jp/peeping/


おまけー2:"食事とはヒトに良い事をする"と書く。ある方から聞きました。
深いですねー。そう考えると、昔ながらの政治家が
密室でいろいろ決めごとをする料亭でいただくのは食事ではない?


おまけー3:メルボルンで居酒屋が大繁盛しているらしい。
IZAKAYAという名前。餃子もGYOZAらしい。
メルボルンから来た26歳の若者からの情報。