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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.307 ipadで時間獲得競争が激化!

ipadの予約受付が始まりましたね。


私は新しいモノが出るとすかさず試してみる方です。
当然、予約開始にウズウズしています。


しかしながら、これまで新しいものが出て飛びついてどうだったかというと、
3勝156敗くらいの戦績。メーカーからすると結構な"カモ"だと思います。
ずいぶん"社会貢献"してきたものです。


ちなみに3勝がなんだったかというと、大学時代に買ったワープロの文豪、
社会人になって自分で買ったノートPC(当時は部署でPCが一台だった)、あと一つは秘密。


156敗の中で大負けだったのは「馬軍団使用の最強のダイエットドリンク」と
「誰にも気づかれずにみるみる身長が伸びるキット」。
(みるみる背が伸びたら気づかれるわな。)


さて、ipadの発売で思うのは「時間獲得競争の激化」。
時間つぶしの強力な手段がまた一つ増えました。
これを"競合"にしてしまうか、"味方"にするか、
小売りやサービス業ではこの選択と検討が迫られています。


なにしろ小売りやサービス業は、突き詰めると「時間を使う手段」
を売っているわけです。
商品・サービスを購入し、それを使ってある生活シーンを実現。
結果として時間を消費する。こういう流れですからね。


TSUTAYAで取り扱っている映像、音楽、書籍、ゲームはわかりやすい例です。
スーパーの食材でもそう。誰と何をつくって食べるか、
このシーンがベースにあるはずです。
服もそう。この服をどのような生活シーンで着るのか、それを着て何をするのか、
ここが根本になります。


時間は有限。この中でいかに自社の商品、
サービスに関わる時間を消費してもらうか。
この訴求合戦です。そこを押さえずして、価格訴求だけしてしまうと、
スマートコンシューマーに"イイトコどり"されて終わります。


だからこそ"モノ"売りではなく"コト"の提案。これを忘れちゃいけない。
Ipadのように世界的に話題になっているツールはそれをいじることが、
そのまま"話題のあのツールにさわる"という"コト"になるので強いわけです。


今年のGWは暦といい天気に恵まれました。当然いい天気と連休だからこそ、
の消費が進みます。天気は読めません。そうなると、"そう言えば・・・"系の
消費が良かったのではないでしょうか。


映画館が良かったのはタイトルに恵まれたというよりも、こっちでしょう。
あと、たぶん良かったのはクリーニング店。


今回、天気の良さに思い切って"そうだ、掃除をしよう"となり、その流れで
衣替えという家庭が多かったのでは? そうなると冬もののクリーニングを
まとめて出そうということになりますよね。


こういう生活シーンのイメージをもって、どれだけ訴求できるか。
それが、時間獲得間競争の中で選ばれる存在になるかどうかを決めます。


特に最近はみな忙しい。そうなると、長い時間、一つのことにコミットするのは
心理的な抵抗感があります。書籍の売上をみても、
最初からじっくり読まないといけないビジネス書や文芸書が売れず、
情報系のムックや雑誌が売れているのはそのせいではないかと。


そんなときに安心して時間をコミットするのは、自分が信頼する友人、または
気になる著名人が個人的におススメするもの。
だから口コミが効くわけです。
SNSTwitterもよいのですが、そこに売らんかなの意図をもった情報提供が
明らかにされるようになると、ヒトは逃げていきます。


検索エンジンだと売り手側の意図が働いていることを、
スマートコンシューマーが気づき始めたように。


そうなると原点回帰。
お店にお客さんをよく知る、お客さんからして信頼できる
スタッフがいるかどうかが鍵ということになるかもしれません。
そういう人材を集め、育てている企業が最後には選ばれるのではないか、
そう思っています。



おまけ-1:料亭の仲居さんとクラブのお姉さんの違い。
前者は空気のようにサービスするもの。
後者は会話を盛り上げるサービスをするもの。と思っていましたが、
地域によっては違うのかも。


大阪のとある料亭でのこと。


「・・・ということでTSUTAYAのビジネスモデルを・・・」と私。
「ふむふむ、で、その点をね・・・」とTSUTAYAの加盟企業さま。
「わたし、TSUTAYAで韓流借りてます」 と仲居さん。


おまけー2:「柴田さん、CCC退任して何やんの?」とあるビジネスから遠いある女子。


「そりゃ、ヒトに喜んでもらうことだよ。」
「そうか。じゃあ、○×△の暗殺かな。めっちゃ、喜ばれるよー。」
「・・・・・」


おまけー3:新刊「どうして、あのヒトはできるのだろう。」出ます!


といっても、今回の本は日常的にビジネス本を読まない
若者を対象にした"つぶやき本"です。


ビジネス本は読まない。でも、いつかなりたい自分になりたい・・・
と思っているような若者たちに読んでもらいたいなあと。 
ちなみに予約受付開始しました!

http://www.tsutaya.co.jp/works/40894803.html