柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.340 情報「圏外」からアンテナ3本へ

最近、不思議なことが多いです。

時計や車のナンバープレートなど、ふと目にする数字が
「1111」とか「444」とかゾロ目!

電車の中でも不思議なヒトに遭遇しがちです。
例えば、西武新宿線では「阿波踊り」の手の練習をする50代の女性。
南北線では、どうみても「Love 注入!」の練習としか思えない動きをする40代の女性!

渋谷駅でヒトを待っていたところ、次から次へ昔の知り合いに遭遇!
(一方、待ち人は現れず・・・)

映画「Twin PeaksのクーパーFBI捜査官」的に考えると、何らかのメッセージともとれます。

「ゾロ目」については「パチスロに行け」かもしれません。
そう言えば、1988年、オランダの日本大使館で働いていたときに、
朝からクールハウスホテルの旗が頭の中で"ひらひら、ひらひら"。
クールハウスと言えば公認CASINO。どうにもその映像から逃れられないので、
上司に「必ず出ると思うので早退させてください。」と申し出たところ「俺もいく。」

CASINOでスロットマシンに向かうなり、7が4つ揃ったセミ・ジャックポット
3ギルダー(当時で210円)が210万円に!

こういう事ってありますよね~。今のこの不思議な現象の連続、
何かが起こる(起こす)前兆かもしれません。

閑話休題


世の中には情報が満ち溢れています。但し、漫然と見ていると何も入ってきません。
情報過多は無と同じです。だからこそ、自分のアンテナを立てておく必要があります。
しかし、ヒトは無意識のうちに自分がアンテナを立てる場所を限定してしまいがち。
そうなると、情報の海の中にいてもいろいろな事から「圏外」です。もったいない。

最近、以前に増していろいろなことをやっています。そうなると、これまた不思議なことに、
次から次へいろいろなヒト、しかも刺激的なヒトに出会います。

ヒトにお会いして刺激を受けると、そのヒトから「アンテナ」を1本もらうような
感じがします。で、興味を持ち始めると、いつの間にか自分のアンテナが3本に。
昨年の今頃には、間違いなく「圏外」だったのに!

こんな感じで、なんとなく自分の「圏外」が減ってきたように感じています。

いろいろなことをやってみましょう!

但し、表面的なことを片っ端から追おうとすると辛くなります。
覚えなければならないこと、知らなければならないことが多過ぎるからです。
それら全てを追い始めると、それだけで数年かかります。
その道の専門家を目指すならいざしらず、普通に仕事をするのであれば、
原理原則を知るのでよいのです。この見極めが大事。

このための処方箋が「細部まで知らなくてもよい」という割り切りです。
自分で全てを理解していなくとも、細部を理解している"信頼できるヒト"を
知っていればコト足りることに気づくことです。

この割り切りがないままでリーダーになると、心配でつい"箸の上げ下ろし"まで
指示するマネジャー(俗にいうマイクロマネジメント)になってしまいます。

優れたミドルマネジャーを事業責任者に昇進させると、このパターンに陥りがちです。
その場合、彼・彼女がこれまでやってきた事とは違う専門性を必要とする
組織の責任者に据えるとよいでしょう。やや荒療治ですが、そこで自分よりも
細部がわかっている部下との接し方を学ぶはずです。
また、それができるかどうかで、そのヒトの「器」の発展可能性も見えます。

「他流試合」も効果的です。長らく同じところで同じ仕事をしている中で、
いかに"デキた"ところで、環境が異なるところではどうなのか。
それを体感できる場に行く。具体的には他社への出向、外部研修・勉強会への参加です。
(「柴田塾」を開催のひとつの狙いはこれです。)

同じ仕事を3年以上やっている方、発想がマンネリ気味の方へ。

犬も歩けば棒にあたる。自分が見えている範囲から一歩踏み出して、
外の空気を吸ってみましょう。いろいろ面白いヒトに出会います。
そのうち、気がつくと「圏外」からアンテナ3本になっているはず。



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おまけ:NYでレストランの衛生面の格付けが始まりました。
例えば、中華料理店で4時間以上ローストダックをぶら下げておくと格付が下がるそうです。
うむむ。 

http://jp.reuters.com/news/video?videoId=143822338&videoChannel=204

「格付」的なものは、ある一面からのもの。最終的に判断するのは「自分」。
やはり、研ぎ澄ますべきは自分の「目」。