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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.342 "おじさん道"

早いもので、次の誕生日で私も49歳になります。
見た目的にはまだ40代前半でいけるのではないかと密かに思っていますが、
生物学的には49歳。結構"おじさん"です。

"おじさん"の言いところは、いろいろな経験をしていることです。
知恵とか処世術とかをそれなりに知っています。

中でも、私のように比較的若くして社長やら何やらを経験していると、
まず、ガツガツと自分の野心を前に出さなくなります。
"自分"を前に出し過ぎると、周囲の風景が狭くなることを学習してきているからです。
自分の「エゴ・チェック」ができるようになっているわけです。

で、自分のことよりも、他人のこと、という感じになっています。


そういうわけなので、"おじさん"は、明らかに失敗しそうな若者を見ると、
心配でなりません。どう考えてみても「その判断、間違っている!」と思うと
気が気じゃありません。つい、注意してあげたくなります。
余計なお世話と思いつつも、ついつい助言。

ところが、助言が欲しい!と思っていないヒトからすると、これが"大いなる迷惑"なわけです。
"迷惑"と思うと、初めからココロのシャッターが下りているので何も伝わりません。
ただウルサイだけ。せっかくその気になっているのに何だ!と気分を害します。

子供の場合には"うるせえ!"ですが、さすがに大人になると、正面切って
"ウルサイ"と返すことはありません。儀礼的に"ありがとうございます!"
として、その後、そのウルサイ"おじさん"には、できるだけ近づかないようにしよう、
となるわけです。


"おじさん"は多感なので(鈍感なのは"オヤジ"です)、
あー、これはウルサイと思われているなーとわかっちゃうわけです。
その瞬間はハートブレイクですが、同じような若者を見ると、また繰り返してしまう。

"おじさんはつらいよ"です。


しかし、"おじさん"新米の私もさすがに気付きました。

先が見えているからこそ、その若者が崖から落ちそうになっているのがわかるわけです。
だから、そっち行ったらあかん!とやってしまうわけです。
しかしながら、血気盛んな若者であればあるほど、"あかん"と言われると
スピード上げて崖に向かいます。で、落ちる。

自分のことだから、として目をつぶっていると、やはり、崖から落ちる。

いずれにしても、落ちるものは落ちる。


そうなのです。崖から落ちて痛い思いをするのは当人。
その当人が崖に向かいたいという気持ちがある限り、それをコントロールはできません。
無理にコントロールしようとすると、却って悪い結果になりがちです。

だから、崖に向かうのがわかっていても何も言わない。しかし、案の定"落ちる"ので、
落ちてから、起き上がるときに手を差し伸べられる位置にはいるようにする。
それが、正しい"おじさん道"かな、と思い始めました。

"落ちた"ときに止めてくれなかったのが悪いとなじるようなヒトであれば、
放っておきます。自分の意思で進んで、自分で落ちて、
それを他人のせいにするようであれば、救う価値がありません。
もう2~3回落ちてもらって、更に痛い思いをして気づいてもらいましょう。

ただ、この崖が絶壁で落ちたら死ぬ、と分かっている場合には、ぎりぎりまで待って、
落ちそうなときには、パッとその手を握らないといけません。(この距離感が難しいのですが。)


組織の中で正しい"おじさん道"を貫こうと思ったら、自分でやらねばならない
課題を持ちすぎないようにしないといけません。自分が動かないといけないと、
なかなか周囲のヒトに対して絶妙な距離感を保ち続けるのが至難の業です。

役割がなさそうな"副部長"というのが組織の中から絶滅しつつあります。
その昔、とある企業で"副部長は盲腸だ"と叫んだヒトがいましたが、
組織の中で、正しい"おじさん道"を歩む副部長が少しはいてもいいのではないか、
と思い始めました。(もっとも、本当に何もしない"副部長"は撲滅すべきと思いますが。)

50歳になるまでに、もう少し"おじさん道"を究めたいと思う今日この頃です。



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おまけー1:独身OLの42%が「おじさんは恋愛対象」なのだそうです。
メルマガ読者の"おじさんのみなさん"、正しい"おじさん道"を歩むためのインセンティブ!

http://www.webdoku.jp/tsushin/2011/01/12/080000.html



おまけー2:正しい"おじさん"は鼻の下を伸ばしてはいけません。
先日、某懇親会で「柴田さんの鼻の下がipadかと思うくらい伸びてた」と言われて、
まだまだ修行が足りないと反省。



おまけー3:男性が歳をとってから、"ヒトからどう思われてもいいや"と
自分の欲丸出しになるのは、そのヒトの髪の毛の状況に依存するような気がしてなりません。
しかし、それを否定してくれる統計があると嬉しい。


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