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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.361 課長力を鍛える!

とある企業で「課長研修」をやってきました。例によって1泊2日の合宿形式。
「虎の穴」というタイトルで、メニューは"1,000本ノック!"。
なかなか気合が入った内容です。(^_-)

これまで私は、課長向けの研修をあまりやったことがありません。
"研修"というと、だいたいが経営者、またはその候補が対象。
あるいは肩書関係ないミックスもの(柴田塾とか)でした。


今回、「課長向け」に企画し、実行したのは特別なワケがあります。
やはり、現場に直結しているのは「課長」。企業をなんとかしようと思ったら、
「課長」のパフォーマンスが上がらないことには話になりません。
当たり前のことですが、"見落として"いました。
(会社の実力を高めようと思ったら、経営幹部をなんとかするだけでは足りませぬ・・・
と再認識+反省。)

3カ月で、この企業の「課長」を劇的に変えてやろう!・・・ということで
「課長研修」となりました。

課長のパフォーマンスの見方ですが、部長以上とちょっと違います。

課長の場合、「個人としてのパフォーマンス」と、その課長が率いる組織の
パフォーマンスの総和で判断します。
部長以上になると、明らかに組織のパフォーマンスですが、課長については、
まだ個人パフォーマンスも必要です。
というか、課長個人もパフォーマンスを上げないと、組織のミッションが果たせない、
これが実態でしょう。

ここが課長の難しいところです。管理職として個人と組織のバランスを取るのが難しい。

そもそも課長本人がキャリアステップの途中なので、個人のパフォーマンスに
意識がいきがちです。達成感もありますし・・・。
しかし、課長が孤軍奮闘していると、"次"が育ちません。
組織のミッションを果たしていたとしても、上から見るとNGです。

課長が個人パフォーマンスばかりやって、組織マネジメントをないがしろにしていると、
その部下たちは"不幸な集団"になります。情報が降りてこない上に、
いつまでたっても補助的な仕事ばかりとなり、あの人の下にいたから成長機会がなかった・・・
ということになりかねません。

課長には、あるべき動き方をわかってもらわなければなりません。「個人+組織」であると。
課長研修「虎の穴」はここからスタートしました。


組織面について重要なことはコミュニケーションです。具体的には、情報のハブとなって
上下左右をつないでいく「気配り」と「スピード」が求められます。要点をコンパクトに
まとめて対象者に漏れなく伝えられるか、これです。

自分の課だけで完了するテーマは、ほとんどないはずです。だからこそ、
自分の上司や部下に直接絡むことだけでなく、他部署との連携を"進んで"行う
という姿勢が必要。これが求められている「気配り」です。

「気配り」が"お節介になるのではないか、と躊躇する方がいます。それはやり方次第です。
自社の戦略を良く理解して、"社長の目線"を意識して動けばいいのです。そうすると、
"お節介"どころか"感謝"されます。社長は、組織図を意識せずに物事を考え、
動きが悪いとイライラするものです。そういうときに課長の「気配り」が助けになります。

伝える、という点については、要領いいメモをいかにタイムリーにコンパクトに書けるか、
この力です。そこで、「文章力強化1000本ノック!」。限られた時間の中で、
日経新聞の論説等を200字でまとめる、これを繰り返しやります。
ここでのポイントはいかに短文で書くか。キーとなる数字を入れているか。ここです。

ここは日常的に文章を意識して書いているヒトとそうでないヒトで差が出ます。
やっていないヒトにとっては、とても大変なトレーニングですが、これはスキルなので
「1,000本ノック!」的アプローチで、すぐにデキるようになります
。第二弾は聞いた話を200字にまとめるというトレーニングです。

更に大事なスキルが「意思決定者が必要な5つの流れ」
(1.そもそも何が問題か。2.何を決めなければならないのか。
3.意思決定あたっての論点は何か。
4.オプションは何か。5.スタッフの意思は何か。)への整理。

意思決定者が判断できるように提案内容をシンプルに整理するための
「1,000本ノック」をやります。

担当者の目線でまとめていくと、どうしても「話したい話」が盛り込み過ぎになります。
意思決定者が嫌う典型です。ここを、意思決定者が「聞きたい話」だけに絞り込む。
これもスキルなので、繰り返し実践することで、誰でもデキるようになります。


これらに加えて、予実管理と見通し(フォーキャスト)への意識を高めること。
経営者にとって必要なことは「見通し」です。結果(終わった月のこと)について長々と
説明されるよりも、この先どうなるか、の方が気になります。結果については、
その原因がわかっていればいいのです。それよりも見通しです。

ここも担当者の目線だと、いろいろと言い訳や解説を加えたくなるので、
ついつい結果の説明が長くなる。ここもやり方がありますので
「1,000本ノック」で身体にたたき込みます。

これらのことを、1泊2日の合宿を皮切りに3カ月特訓するつもりなので、
相当実力が高まるのではないかと。楽しみです。



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おまけ:7月21日~23日の「柴田塾」の募集です。募集開始してまだ数日ですが、
女性枠、20代の男性枠以外は抽選状態です。

ということで、女性と若い男性の応募を心待ちしています!

http://www.indigoblue.co.jp/shibata-juku/event.html