読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.370 ストーリー・シンキング

ラジオニッケイの「アサカツ!」という番組で日経ビジネスアソシエの村上編集長と
旧知の山中副編集長と楽しい雑談収録をしました。テーマは「ストーリー・シンキング」です。

オンタイムで聴く場合には8月16日(火)の朝7時35分~8時で、
●放送(ラジオNIKKEI 第一)
radikohttp://radiko.jp/#NSB
●ライブストリーミング( http://www.radionikkei.jp/

放送後に聴く場合には、
ポッドキャストhttp://itunes.apple.com/jp/podcast/id429841455
●オンデマンド( http://www.radionikkei.jp/asakatsu/


経営者というものは常に「で、どうなる?」という思考構造を持っています。
ですから、あなたが、何かの報告を求められたときに、その事象の報告だけで終わってしまうと、
経営者の期待に応えることができません。

最悪なのは、エクセルの表を添付ファイルで送りつけて報告おしまい、というヤツです。
忙しい経営者のことを全く考えておりません。調べろということだったので、調べましたー、
という感じ。こういうホスピタリティが欠如した仕事をしているヒトは評価されません。
私が報告を受ける側だったら、吹き矢で打ちます。

経営者との時間が30分だったら、最初の5分で経営者が全貌を理解できるように
情報を整理しておくのは提案・報告側の仕事です。その後、20分議論して、
残りの5分でNEXT STEPを確認する。
こういう報告の仕方をしてもらいたいものです。

8月16日発売の「日経ビジネスアソシエ」の特集の「ストーリー・シンキング」は
そのための基本的な思考方法である「空」「雨」「傘」のフレームワークについて
特集しています。

この思考法は、どんよりとした雲が出ている「空」を見て、"「雨」が降りそうだ"と解釈、
「傘」を持っていこう"と考えるというものです。

「空」が事実をベースとした状況把握、で、"だからどうなる?"という解釈が「雨が降る」、
"だからどうする?"、という行動方針が「傘」を持っていこう、という流れです。

このフレームワークを意識しておけば、「空」の報告だけで終わらずに、
その解釈と行動まで網羅できる、というもの。
私もコンサルタントの駆け出し時代に勉強しました。

"思いつき"が多いといわれるヒトがいます。それは、多くの場合、説明の中で
「空」「雨」をすっ飛ばして、いきなり「傘!」を言い出すからです。
状況判断やその解釈というプロセスを共有していないと、さすがに「傘!」と言われても
わかりません。しかし、これ頭の回転が速いヒトがやりがちです。

「空」からいきなり「傘」に飛ぶヒトも少なくありません。経営者に多くみられます。
経営者が具体的な方針を打ち出したが、現場に「雨が降るだろう」という解釈がないので、
腹落ちしていない行動になってしまうわけです。特に天才系経営者になると、
雲を見てみなが「雨が降る」と解釈しているときに、「地震がくる」と解釈したりしますので
余計にそうなりがちです。

頭でっかちなヤツは「空」と「雨」の話を延々とやってしまいます。
で、経営者が苛立ち不評を買うことになります。経営者は"だから、どうする?"
とすぐに思う"生き物"です。そこを忘れてはいけません。
コンサルティング会社あがりの人間がこのパターンに陥りがちです。
思考のための思考は自分の中で留めて。
事業会社では評価されません。

経営者には、すでに「空」「雨」の認識がある場合が多いです。だから報告を求めるわけです。
しかし、同時にたくさんのことを処理しているので、脳の格納庫の奥に
その内容がしまわれています。それを、まずはテーブルの上に乗せるところから
やってほしいわけです。

ここを意識したものが、これまで何度もご紹介している「意思決定者が必要な5つの流れ」です。


1. そもそも何が問題か? 
2. 何を決めなければならないのか? 
3. 意思決定にあたっての論点は何か? 
4. オプションは? 
5. 提案者の意見は? 


「空」「雨」「傘」フレームを習得して、この「意思決定者が必要な5つの流れ」を実践できれば、
経営者にとってありがたい報告ができるようになるでしょう。頑張って!



======================================

おまけ―1:これだけ忙しく動きまわっているにも関わらず、顎の下の肉が落ちないのは
"たたり"ではないかと思い始める今日この頃です。


おまけー2:ジムで外人がダンベルを上げながら、何かと「Oh my god・・・」
と言っているのを聞き、「日本男児は、そんなことで神様!なんて言わないっ!」
と注意したくなりました。

まだまだグローバル人材にはなりきれていないようです。


おまけー3:先週、富山県のかまぼこは「鯉」と書きましたが「鯛」の間違いでした!
富山県人会のI君。申し訳ない。


来週のメルマガは"夏休み"とさせてください。