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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.395 うちの社長はヒドイ!と思っている方へ

みなが知っているようで知らない話です。
「社長」という役割に就いている人には共通した特徴があります。


1.移り気である
2.時として真逆の指示をする
3.指示したことを忘れる
4.聞いた話をすぐに忘れる
5.心配症
6.土日にメールしてくる
7.すぐに結果を求める


客観的に考えるとヒドイです。


"あのヒトと一緒に働きたい"というのが目指すべきリーダー像というのが
私の持論ですが、この7つの要素にあてはまる人は、"一緒に働きたくない"
代名詞のような感じです。

実はこれ、社長という役割だからこその行動です。
社長になるまではそんなことなかったのに・・・という人が多いのもそのせいです。


ウチの社長はひどいとなじる前に、なんで社長がそうなのか考えてみていただけませんか。
肩を持つつもりや言い訳をするつもりはありませんが、私自身、「社長」という
仕事をあちらこちらで10年以上やっていますので、なんでそうなるのか、よくわかります。

偉そうなことを書いたり、講演したりしている私ですが、近くで仕事をしている方々からすると、
柴田もこの7つの要件通りだ!と評価されているにちがいありません。

社長には休みがありません。24時間、365日、仕事漬けです。38歳でマーサーの社長に
なったときに、人生の先輩社長から「これからは公人だから」と言われた理由がわかりました。
なにしろ、休みがありません。カレンダー上で休みだったとしても、気持ちは休んでいません。
土日にメールしてくるのはそのせいです。

寝ているときもハッと飛び起きて仕事をする、といいますが、それも真実です。
寝ていても仕事のことをどこかで考えているからです。オーナー社長で
融資の個人保証をしていたりすると、更にそのピリピリ度合は高まります。
悪くすると破産ですからね。

こういう精神状態に置かれているので、常に今より良くできないか?
これで本当にいいのか?、と自問しています。これが移り気やすぐに結果を求めたり、
心配性になる原因です。

加えて、同時に複数のことを考えています。
あなたの説明を聞いていながら、別のことも考えています。
指示したことを忘れるとか、聞いた話を忘れるというのはこのせいです。
前頭葉のキャパを超えているのです。

時として真逆の指示をするのは、前頭葉のキャパオーバーによるものと、
バックアッププランとして敢えてやらせているか、このどちらです。


社長という役割、その責任と視界を体感したことがある人なら"そうそう!"と
わかってくれるでしょうが、こればっかりは体感してみないとなかなか理解できません。
どうしても、ウチの社長は"アホだ"となってしまいます。

違います。本当に"アホ"だったら(それがオーナーの直系であったとしても)、
まず社長というポジションには就きません。
オーナーこそ、その会社を大事に思っているはずです。
それはオーナーの息子であってもそうです。組織をダメにしようと思って、
"アホ"を社長に推す人はいませんから。

オーナー系の企業の場合、血筋でない一般社員にしてみると「社長」になることはまずない、
と思っていますから、誰も社長の目線や心象風景を解せず、結果として社長が空回りする、
ということになりがちです。

オーナー企業の場合、敢えて子会社をつくって経営をさせるのも
人材育成目的としてはありです。
コスト面から考えると、間接費が増えるので合理的ではありませんが、
トップマネジメントの目を社内に養うという観点からすると、話が違います。
(但し、あまりつくり過ぎますと全体感がなくなりますのでご注意を。)



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おまけー1:柴田塾の中で2日目にやっている「体感型ケーススタディ」が好評につき、
それだけ抽出した1日もの企画のトライアルを3月10日(土)にやります。

トライアルのいいところは、料金が"安め"に設定されていること。参加人数限定につき、
ご興味ある方はお早目にどうぞ!

http://www.indigoblue.co.jp/seminars/b03-OT/event20120310.html


おまけー2:先日、考えごとをしながら朝の支度をしたところ、なんとスーツの上に
スーツの上着を着て外出。その日は極力移動せず、暗い夜道を選んで帰宅。あきません。
しかし、スーツの上にスーツが着れるのは"ダイエットが成功している!"ということ。 
わはははは・・・