柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.414 政治家、メディア、何やってんの

先週、珍しく発熱して火曜日と水曜日にダウンしました。

かつて、"倒れるまで働く"というスタイルで周囲の方々に多大な迷惑をかけてきたので、
40歳くらいから"倒れる前に休む"にスタイルを変更。
その後、仕事に穴を開けないできましたが、今回は不覚にも2日穴を開けてしまいました・・・

倒れる前の日のこと。鼻がくしゅんくしゅんして、喉が痛い・・・とこぼしたところ、

Indigo BlueパートナーのT谷さんが
「それは、最近はやりの気温の変化に身体がついていかないアレルギーですね。
年配者に多いらしいですよ」。

早速T谷さんにベッドから「アレルギーではなかった!! 風邪だ。」とメールしました。


それにしても身体は仕事をする上で最大の資本。
代打がなかなか立てられない身なのでより気をつけねば。
みなさんもそうですよ。

倒れていたその日、TVは「消費税関連法案の採決」一色でした。
大事な案件なので当然ですが、その中身が問題。
民主党分裂へ、小沢新党結成か」ばかり。法案の中身についても
「家計負担がいくら増える」という話ばかり。
単純に負担が増える話をされると誰でも「えー、そりゃないよなー」と思います。

民主党がどうなるかなんてことは正直どーでも良いのです。
日本の将来がどうなるか、同時に直近の生活がどうなるか、
そっちの方がよっぽど関心があります。

目先の話だけでなく、もう少しまともに「日本の財政状況」と
「なぜ、今増税なのか」「なぜ増税反対なのか」、
これらについてわかりやすく比較して解説すべきと思います。

反対している議員に「新党か?」と問うのでははく、
増税しないで課題を解決する代替案」の説明を求めるべきだと思うのです。


なぜ、そういう報道にならないのでしょうか。
一部のBS番組ではこの手のことをやっていたように思いますが、
一般のニュースでは政局の話ばかり。このメルマガを書いている金曜日現在では、
より政局トーンが濃厚な報道ばかり。
正直ウンザリです。

今の日本は国を運営していくための収支が合っていない。これは、皆さんご存知ですよね。
収入に対して、支出予定が多過ぎるので借金を重ねている。
この状態をこれ以上放置するわけにはいきません。
後送りすればするほど問題が大きくなります。

まずは支出を見直して、その上で収入(税金)を増やす。
これは誰が考えても筋論です。
だからこそ、これまでいろいろな削減案が検討されてきたわけです。
公務員の給与引き下げはその一つです。

もちろん、成長戦略を実行して自然に税収を上げるという「攻め」もありです。
こっちの方が夢があります。
しかし、残念ながら人口減少、3-11、原発の影響、など等、
成長戦略を抑制する要因に事欠きません。
この作戦の旗を降ろすべきではないと思いますが、
「攻め」頼みというわけにもいかないのが現実です。


で、にっちもさっちもいかないこの財政問題を解決するための具体的な手を
いよいよ稼働させねばならない、ということで現政府が掲げたのが
税と社会保障の一体改革ですね。

そりゃ消費税は上がらない方がいいです。
しかし、今後の日本のためには、"あれもこれも"やっていかないと
立ち行かなくなるのは目に見えています。
ですから、私は消費税の引き上げを決め、その上で消費税引き上げまでの期間で
消費税引き上げによるネガティブインパクトを最少化するための施策づくりをやる、
という今の政府案に賛成です。


その上での私見です。

私は数年前から今の行政の仕組みを変えないとこれ以上の削減は難しいと思っています。
国があり、都道府県があり、政令指定都市があり、市町村がある。
この多層構造を壊した方がいいと思っています。これで議会も激減します。
更に議会の構成も変えた方がいいと思っています。専門議員を止めてはどうかと。

自分が住んでいるところについての意思決定なのですから、
専門の議員のようなエージェントを使うのではなく、
専業を別に持つ住民がパートタイマーで議員となって議会を構成して、
自分たちで議論して自分たちで決めればいいじゃないですか。

但し、もしこれを実行しようとすると、大量の公務員および議員の失業者が出ます。
この受け皿がないと現実的にはこの改革はできません。
そこの知恵が必要です。


私はこの方々を含めた中途採用者による壮大かつ幅広な業種による
事業コンテストを企画し、優れた事業については資金を用意して、
スタートしたら自営自活でやってもらうようにしてはどうか、と考えています。
更に、公務員の方々の身分を変更するにあたっての社会保障の継承についても考えるとして。

この手のことがどーんと進むようにならないものですかね。
(本気で進むならもっと詳細に提案します。)

それにしても、今の一部の政治家の動き、メディアの報道のあり方が、国民の、
特に若い世代の政治無関心の土壌になってるんじゃないでしょうかね・・・


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おまけー1:車の中で爆音でズンズン音楽をかけて首を振っているヒトがいたので、
「なんであんなに大きな音でかけてんだろう?」と言ったところ、「耳が悪いんじゃないの」
という識者の言葉。


おまけー2:じゃんけんで、「中国では最初はパーです」と言う中国人に3人遭遇しました。
(さすが)


おまけー3:「体験型ケーススタディ」のオープン開催、次は7月14日(土)です。

お申込みはお早目に。  http://www.indigoblue.co.jp/seminars/b03-OT/about.html