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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.430 若い教員たちをサポートする!

先週、大阪府内の複数の中学校に出向き、校長先生をはじめ、現場の先生方と

「人材像」についてのセッションをしてきました。

 

ここ数年、つくばの教員研修センター等で校長、副校長向けに
講演することが多いので、この役職・世代の方々との接点は多いのですが、
現場で子供に向き合っている若い先生たちと学校現場での対話は初めて。
生の声に接して、いろいろな気づきがありました。



 

学校に来ない子。学校に来たが教室に入れず廊下で大騒ぎする子。
変わりたいという想いはあるものの身体が動かず、そのもどかしさから
"暴れてしまう"子。こういう子供たちに日々接している若い先生たちを
もっとサポートすべきだと思いました。

 

学校の現場では、教員免許取り立ての先生がいきなり担任になることも
少なくありません。それをヤリガイと捉えることもできますが、
そんなに簡単な仕事ではないと思います。

クラスを持ち、教科をもち、クラブ活動や校内業務もあり・・・。

座学と気合根性だけでなんとかなるものではないでしょう。

 

何の仕事でもそうですが、特に人に接す仕事には「経験」が効きます。

もちろん「経験」だけでなんとかなるものでもありませんが、「経験」は
自信や余裕を生みます。若い先生たちは、"自信を持ちたい!"、
"自信を持たないといけない!"と言い聞かせて毎日子供たちに
向かっています。



 

経験ある人に気軽にアドバイスをもらえる環境をつくる、メンターを置く。
若い世代を育てるために企業でよく採られる手法です。ところが、
こういう当たり前のことが学校の現場ではやりにくい。

 

先生たちの年齢層を見るに20代から30代前半の若い先生と50代前後の先生に
二極化しています。その間の年齢層が全国的にガクッといません。
さすがに、一部の例を除き、自分の父親母親世代の先生に気軽に聞く
という感じではありません。



 

一方、50代前後の先生たちも悩みが多い。学習指導要領に然り、
保護者の視線に然り、指導環境に然り、激変の連続。
過去やってきたやり方ではどうにもならなくなってきた。

しかし、今からこの変化についていけるか不安。そういう中で
若い先生たちのサポートと言われても・・・。
ここでも自信が揺らいでいます。



 

自信がない中で、多くの課題に向き合っていると、常に気を張って
ピリピリすることになります。

自分のやり方だけが頼りなので、それを頑強に押し通すことになりがちです。
いきおい周囲の声に耳を傾けなくなります。組織的な協力体制が揺らぎます。
(これ以上何をやれって言うんですか)

というオーラを出す先生が増えます。そういう中で、うまくいかないことが
溜まってくるとメンタル的にやられてしまう。

 

ここをなんとかしたい、と思いました。

 

必死にもがいている若い世代の先生たちをサポートする仕組みが必要です。

 

例えば、こんなのはどうですかね。育児休業明けで社会復帰を目指している
主婦や、子育てが終わった主婦、定年退職した人達が「サポート」に入る。
地域の子供たちを地域のみなで育てることにもなります。
これを仕組み化できないでしょうか。

 

誰かが音頭をとらないと進みません。私に時間とお金の余裕があれば
喜んでやらせていただきますが、現状ではそういうわけにもいかないので、
ここは地方議員のみなさんにやってもらえないものか、と思っています。
お知り合いに地方議員の方がいましたら、このメルマガをぜひ転送ください。

 

 

そのため費用を行政で予算化してもらうのが一番ですが、行政の予算は
抜本的に見直さないと新たな項目を捻出するのが無理なので、
官民ファンドでいいと思います。地方の首長さんに音頭をとってもらい、
地域住民から寄付を募る。当然「特定寄付金」として、その寄付は

所得から控除されるものとします。

 

どうですかね?




 

さて、私が先生たちとやってきた「人材像セッション」とは
こういうものです。



 

Indigo Blueコンサルティングや研修で活用している「人材像カード」
を使って、学校の現状に鑑み、ここで働く教員に求められるキーワードは
何かを参加者個々に選んでもらい、それをみなで議論しながら集約していく
というものです。



 

私はこの「人材像づくり」セッションそのものを、中学生くらいから
大学に至るまで、生徒を対象に授業の一環としてやっていくように
ならないかなーと思っています。



 

"どのような人材"を目指すか。育成といったら、これが「肝」だと
思うのですが、残念ながら学校教育の中であまりハイライトされていない
のが現実です。幼少期から「教育」というと、どうしても大学入試を
念頭に置いた「5教科7科目」の優劣の話がメインになってしまう。


一方で社会に出ると、「5教科7科目」の話はほとんど関係なく、

"何ができるか"、"どういう人材か"が問われる。

 

小学校からの勉強を通じて、視点を広げ、教養を深める。深く考える力を養う。

また、知的好奇心を刺激する。それが子供たちの可能性を広げることになる。

その通りです。勉強した方がいいに決まっています。でも、それだけでなく、

同時に"どういう人材"を目指すか、という人間としての総合力を鍛える機会も

意識的に設けるべきでしょう。

 

「総合的な学習」という時間がその役割を期待されているのでしょうが、
そのためのナビゲーションツールがない。
そこで、企業で「求められる人材像づくり」で活用しているツール
学校教育の現場にご紹介したいと思い始めたのです。




 

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おまけー1:ちなみにこの人材像カードは「日本語、英語、中国語」対応です。

ご希望の方は、このメルマガへの返信でも良いのでお知らせください。
1セット4,200円(税別)です。(学校関係者は割引あり) 
近く、専用サイトもオープンします。

 

おまけー2:12月の「伝わるプレゼン講座」申込みを開始しました。
私が直接担当します。

 

http://ibms.indigoblue.co.jp/entry/entry3/qbb_20121204.html 
(MAX5名ですのでお早目に)


 

おまけー3:「ロムニー」と聞くと「マロニー」と聞こえ、一度そうなると、

中村玉緒さんのロムニーちゃん~」という歌が頭から離れない。