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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.444 現実は魂の受ける試練

「現実は魂が受ける試練」。 このコピーを見た瞬間にドキッとしました。

 

自分の「現実」だけなら所詮は自分事。辛い想いも楽しい想いも全て自分です。

そこに"試練"はあっても、それはまだ「魂が受ける試練」ではありません。

 

親になったり、管理職になるとわかります。自分以外の現実が否応なしに絡んできます。

そうなると「魂が受ける試練」の意味を実感します。自分の「現実」に多くの人の

「現実」がリンクしてくるからです。自分の想いだけで、物事を決められるほど

シンプルではなくなります。

 

この試練。見て見ぬふりをすることもできます。自分のエゴを押し通すこともできます。

しかし、それをしていると確実に魂が廃れます。

 

この"廃れ感"、自分にしかわかりません。しかし、ある年齢以上になると、

その"廃れ感"が顔に出ます。男も女も顔は最大の履歴書ですから。それに

「魂が受ける試練」は消えてなくなりはしません。どこかに貯蔵され想定外の大きさに

なってやってきます。逃げられません。

 

「魂が受ける試練」は人生のつきもの。それが本当の意味での現実なのだろうと思います。

 

ビジネスの世界で代表的な「魂が受ける試練」。それは"決めること"です。

 

決めるということは、あるものを取り、あるものを取らないことです。建設的な

妥協を生み出すにしても、そこに採用すること、しないことがうまれます。

ある人たちの期待に応えられないことになります。それでも決めないといけないことは

決めないといけません。

 

社長の仕事は「決めること」です。これを人任せにしてはいけません。スタッフに

意見を求めるのはOK。むしろ、いろいろな意見に耳を傾けましょう。しかし

決めるのは社長。自分でこの「魂が受ける試練」に立ち向かわねばなりません。

 

気をつけないと意見を述べている人の立ち位置と視界範囲に惑わされて、

決めるべきことから目を背けることになります。

 

とある成熟企業の話です。業界全体として長らく右肩下がり。典型的な"

残存価値モデル"業態です。短期的な販促施策が効いて、一瞬上向くこともあります。

しかし、右肩下がりのトレンドが変わるわけではありません。明日潰れることは

ありませんが、10年後には明らかに×と皆が思っています。

 

HELPを要請され、この会社の停滞からの脱却のためのプランをつくるお手伝いを

しました。しかし、残念ながらうまくいきませんでした。

 

私の最大の誤算は社長が"決められなかった"ことです。社長は頭ではこのプランの

必然性と必要性をわかっていました。本当に困っているように見えました。

だから支援することにしたのです。

 

しかしながら、その会社の現場の責任者たちには、そのプランを実行する

"筋肉"がありませんでした。それはプランづくりの課程で明らかでした。

しかし、彼らもプランに夢を感じ、やろうとはしてくれました。それでも、

筋肉がないのでできないわけです。そのうちに"今が大変なんだから、

未来づくりなんかやってられない"というもっともらしい言い訳をして

プランから離れていきました。

 

若い層には鍛えれれば筋肉がつきそうな連中が何名かいました。

 

社長がすべきことは、現業で活躍してきた現場の責任者たちを

「プラン=未来づくり」から外し、できそうな若い層にリードさせることでした。

やり方はいくらでもあります。既存事業と新規事業とマネジメント単位を

分けることだってできたはずですが、この決断を社長はできませんでした。

 

決断にはリスクがつきものです。リスクは不確実性のこと。どうなるか

わからないことです。新しいことをやろうとすると当然にリスクは高くなります。

今を生きている現場の責任者たちは、目先の仕事を人質に社長に迫り、

未来の話は消えました。残念です。

 

しかし、鍛えれば筋肉がつきそうな連中が覚醒しているので、数年先には

その連中が活躍してくれるでしょう。

(もっとも、その前に転出してしまうかもしれませんが。)

 

「魂が受ける試練」は社長に限りません。ビジネス、プライベートにおいて

全ての人が直面します。私も最近とある「魂が受ける試練」を受け入れ、

あることを決めました。

 

私の周囲にも「魂が受ける試練」に立ち向かっている人がたくさんいます。

 

"うまくいっていない。こんなときはあなたの苦労が誰かのためになっているはず。"

"うまくいっている。誰かの苦労のおかげ。"

 

この言葉を友人のKさん、Yさんに贈ります。

 

 

おまけー1:「現実は魂が受ける試練」。私が企画実行している

「体験型ケーススタディ:Organization theater」を一緒に創ってくれている

音楽座ミュージカルRカンパニーの次回公演のコピーです。

 

http://www.ongakuza-musical.com/

 

この実験的試みに私も"参加"することにしました。全身黒い服で参加とのこと。

("もじもじくん"以外の服装が思い浮かびません。ドンキに買いに行くか。)

 

おまけー2:節分祭に出掛け、ついでにおみくじ。またしても「大吉」。

今年は引いたおみくじ全部が「大吉」。 (^_-)

 

おまけー3:とある施設のウオシュレット。押しても水が出ず。しょうがないなーと

トイレットペーパーで拭こうとするとビシュ!。手とかペーパーがびしょびしょになります。

やれやれ。

 

次に個室に入った人の様子をうかがっていたら、しばらくして「うおっ!」という声。 

やっぱり。