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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.464 詐欺に遭いました・・・

詐欺に遭いました。実に不本意。恥ずかしいことです。"オレオレ詐欺"の被害者の
気持ちがよくわかりました。しかし、詐欺は人の心理を巧みにつくもの。
お気をつけください。

先日、メールがポーンと届きました。タイトルはUrgent!
差出人はビジネス上良く知っている方。その方のGメールアドレスからでした。
()はその時の私の心境です。

I really hope this gets to you in time, I was involved in a robbery during my trip
to Istanbul, Turkey. I was mugged, all my belongings including mobile phone and credit
card were all stolen. I asked my bank to cancel my cards and place hold on my account
 
to avoid unauthorized access. I need your help flying back home.

Am cash strapped at the moment. I've made contact with my bank but the best
theycould do was to send me a new card in the mail which will take 3-5 working days
to arrive here. I need you to lend me some money to sort myself out of this
predicament, I will pay back once I make it out of Turkey.

Western union is the fastest option to wire funds to me. Let me know if you need
my details (full names on ID/location) to effect a transfer. Thanks


"自分は現在、トルコに旅行中だが強盗にあい、現金、携帯電話、クレジットカードを含む全て
の持ち物を盗られてしまった。申し訳ないが、帰国するためのお金をすぐ送金して欲しい。
帰国したら返す。送金はウエスタンユニオン経由でお願いする"という内容

メールの宛先はブランク。(記憶にあるメールアドレスをBCCにして送っているのだろう)

「大丈夫ですか? まずは大使館に連絡すべきです・・・」と大使館の住所と電話番号を
調べて返信したところ、以下のメールが。

Thanks, you are a life saver. am physically ok, I need a loan of  ?850 
to cover traveling expenses, the fastest way to wire money to me is via
western union. I will pay back once I am out of Turkey.

You can get this done by login on to www.westernunion.com

See details needed for transfer below.

On My name ID: ******
Address:Ibni-Kemal Caddesi No: 14-16 Sirkeci, Fatih, 34400 Istanbul

You will need to email me the reference number as soon as you make transfer so
 I can receive money here. Other than this, how are you doing?

"大丈夫だが帰国するために850ユーロ(12万円)必要。以下のウエスタンユニオン経由で
送金をお願いしたい。ところで、そちらの様子は?"という内容。

"you are a life saver"という言い回しと、 "Other than this, how are you doing?"
という問いかけにこの方らしいと判断。 
(お世話になっているこの方が大変な状況にあるのなら手助けしたい・・・)

一方で、"もしかして・・・"という胸騒ぎもあり、"こちらから電話するので連絡先を教えて
欲しい"とメールしたところ、盗難の事情聴取やらで動いており、場所を特定して電話をうけられない。
ホテルはチェックアウトしてしまったとの返信"。

念のためにFacebookメッセンジャーで安否確認を送ったところ返信なし。
スマホも一緒に盗られたのだろう。この話、本当かもしれない・・・)

そこで秘書にSさんにお願いして送金。
(ダマされている可能性も否定できないが、もし、本当にこの人が困っているとしたら
何とかしてあげたい)。Sさんは炎天下の中、ウエスタンユニオン取り扱い業者の「大黒屋」へ。

すると以下のメールが。

I received the money. I just got back from the airport and I was able to book a flight,
but I am having some trouble with the immigration authority. They insist that I need to
have a Basic Traveling Allowance (BTA) of ?1,200 on me before i can fly
Can you believe these people? I feel ashamed to ask you for more money but I don't
have a choice at this time. Would you be able to send the funds to cover that
and how soon? Let me know how possible this is.

Kindly give me a break down in figures of what I own you so far including western union
charges for my own record Thanks 
(空港で1200ユーロないとダメと言われたので追い貸ししてほしい)

この時点で"詐欺"と確信。(精神的にうわーと撃沈。)

その日の夜遅く、ご本人から連絡があり、その方のPCがハッキングされメールアドレスを乗っ取られた犯行であることが判明。しかも手が込んでおり、この方から連絡がとれないように、アドレス帳が
消去されていたとのこと。

"ダマされているかもしれないが、万が一、本当だったら・・"という気持ちにつけこむ詐欺。
しかも金額がそれなりの金額。この手の詐欺がなくならない理由がわかりました。

Indigo Blue内でもメールのやりとりを全員に見せて共有。
人事の目をお届けしているみなさんの周囲でも同様の被害に遭う方がいませんように。


おまけー1:Indigo Blueの英国人のRからは「ああ、そのメール、俺のところにも来たけど無視した。
レイジ、送金したなんで信じられん。アホか」と。「じゃあ、今度、お前の名前で助けを求める
メールが来ても無視する」「あ、それは止めて。一度、確認して連絡がつかなかったら本当だと
思ってくれ。」(今回の手口と同じやないか。)

おまけー2:送金前にウエスタンユニオンのコールセンターに電話して事情を説明(事件のあらましも)
したところ、日本では取扱い業者に出向いて送金するしかないとして送金の仕方の説明を受ける。
後でウエスタンユニオンのサイトに「詐欺に注意」の案内を発見。説明時にそちらの案内も
してほしいものです。http://www.westernunion.co.jp/jp/anti_fraud.php

おまけー3:詐欺に遭って何が痛いか、というと経済的な損失よりも「気持ち」ですね。