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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.471 空気を読むを科学する

「空気を読める・読めない」。これをなんとかスキルとして整理したいと思っていました。
スキルとなれば学習可能になります。

私は比較的、空気を読むことができる方だと思います。過去、会議や営業プレゼン等の場で、
相手方の空気を読み、話題や力点をその場で変えて対応するということをやってきました。
これが救いになったことは多々あります。私が米国コンサルティング会社のコンサルタント
時代に受注率が高かった一番の理由はこの力だと思います。

一方で、それが出来ずに撃沈している人がいます。なんでそういうことになるのか・・・
不思議でした。明らかに相手が"違うよ"とか"不快"というメッセージを出しているのに、
それに気づかない。しかし、わからない人は一向にわからない・・・
これは何だろうと思っていました。

男性脳とか女性脳とかがその原因だ、とする方もいます。なかなか興味深い分析なのですが、
私の関心事はそういうことではなく「空気を読む力」をいかに学習可能なものにするか、
ここです。

私は比較的、昔から空気を読める方だったと思います。最近では、会議のファシリテーション
しているときに、意見がある人がなんとなくわかるようになりました。意識してわかろうと
するとわからなくなりますが、自然体でやっている時にはたいていわかります。(不思議ですね)

こんな感じです。誰かが何かを発言します。それを聞いている参加者の中で、その意見に
反論や疑問がある人の反応を感じます。そのヒトの周辺の空気が一瞬ですがふわっと薄く
なるような感じがするのです。それを感じるので、「**さん、いかがですか?」と
その方が手を挙げる前に意見を促すことができるのです。

このふわっとする感じですが、感じたその瞬間に反応しないとすぐに消えてしまいます。
ある時、"あ、あの人、何か言いたいはず"と感じたのですが、直ぐには反応せずに、
その後全体に対して"意見のある方は?"と問いかけたのですが、もうその時には消えていました。
言いたいことがあると思われた方の周辺の空気の濃度は、他の方々と同じになっていました。
おそらく、その方が理性的な判断により、"言わないでおこう"と意識したことがそうさせた
のだと思います。

その前の"意見を言おう"とした空気感はおそらく無意識の反応です。意識的に自分の感情を
外に出さないようにしていない限り、人間は結構いろいろなメッセージを外に発していると思います。

ある方に言わせるとこれは"気の動き"ではないかと。柴田さんが読んでいるというのは
気の動きではないかと・・・。そうかもしれません。しかし、そうだとするとなかなか
学習できるものではないように思います。そう思って、悶々としていたのですが、
もしかして突破口があるかも・・・と思い始めました。

昨日、"微表情の動きから相手の真の感情を知る"理論とプログラムを開発したWezowski博士夫妻に
お会いしました。ちょうど柴田塾の9月期開講中だったのですが、会場まで来ていただき、
隙間の時間でお会いしました。

博士らのプログラムはベルギー発なのですが、今や米国、スペイン、フランス、ノルウエー等、
多国籍展開しているそうです。ハーバード大学でも講演をしています。
http://www.youtube.com/watch?v=foJ5czHZVcw

この方法論が日本でも適用可能かどうか意見を聞きたいというのが会談の目的でした。

"人間は感情の生き物。それを直接的に表現するが、意図的に隠そうともする。
しかし、どうしても、無意識のうちにわずかな表情が一瞬現れてしまう。隠しきれるものではない。
この一瞬のわずかな表情の動きを読む力をつけること、それが微表情読解力である"

この力をつけることで車のディーラーや保険の外交などの営業面で20%以上実績が上がった事例が
多くあるとのこと。また、EQが10%以上改善されるとの実績もあるとのこと。

私が言う「空気を読む」というのはこの微表情の変化を読んでいるのかもしれません。
彼らにそのことを投げかけましたところ、「おそらくそうだろう」とのこと。

ついては彼らの方法論がどれだけ日本人に適用できるのか興味を持ち始めました。

ということで、そのトライアルプログラムを急きょ開催することにしました。
関心のある方はぜひ以下にてお申込みください。

「微表情力を読む - トライアルプログラム」 (英語、部分訳あり)
Patryk & Kasia Wezowski, the Founders of the Center for Body Language.  

9月17日(火)18時半~20時半 場所:都内
参加費:無料
担当:Indigo Blue コンテンツラボ研究員 阿部 仁
※       プログラムの中で参加者の表情の変化を撮影します。
参加ご希望の方は以下までお申込みをお願いします。

info@indigoblue.co.jp

メールの中に「微表情を読む」参加希望、お名前、所属会社と役職、年齢、性別をお書きください。
申込み締切は9月10日(火)午後5時とさせていただきます。
(応募者多数の場合には抽選となる可能性もあります)

他にも声の周波数の変化から感情の動きを把握する仕組みを応用できないか、と検討を始めました。
「空気を読む」を科学する。進捗してきました!


おまけー1:日本人が西洋人に比べて表情の動きが乏しいのは祖先が寒い地方出身で顔をコートで
覆っていたことに由来する。顔の表情以外の手段で感情を伝えることになり、その結果、顔の筋肉が
動かなくなった。(左右の眉毛の筋肉がくっついた)しかも、口を開けると寒気で喉を痛める。
このため、言葉以外の"雰囲気"を読む力がついてきた・・・という説はなかなか興味深いですね。

おまけー2:レストランでお客様用のメニューに値段を載せないのも「空気を読んで」いますね