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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.473 競争戦略のススメ

私の最近の"気づき"です。
成長戦略」には「競争戦略」が必要。それがあると実行レベルが格段に上がる!

一般に「戦略なるもの」は、ビジョンの実現、数値目標の達成がゴールです。
そこに「打倒、A社!」という具体的な競争目標を掲げてみませんか。
それだけで戦略が具体化します。「競争相手」が見えていないと、せっかくの戦略も
抽象化・一般化します。現場もどう動くべきかはっきりしません。いきおい上を見て
動くことになりがちです。

競争戦略を前面に出すのを嫌う人も結構います。競争を前面に押し出すのはいかにも
"なりふり構わない"印象がありますからね。「敵」という表現を使うと、特にそういう
イメージがあります。

但し、ここで言っているのはそういう事ではありません。あくまでも「競争相手」です。
全力で追い越そう(勝とう)とする相手です。スポーツで誰に(どのチームに)勝とう!
と思い、そのために鍛錬し、知恵を使うのと同じです。

例えば女子バレーで対中国。(この前のワールドグランプリでは負けましたが、ロンドン
五輪では日本が勝ちましたね。)中国に勝つために、中国チームの凄さを知り、尊敬し、
それでもどうすれば勝てるかを考え、研究し、鍛練するわけです。その結果、全力を
出すことができれば、勝っても負けてもそこに変な後腐れはないはずです。
このメンタリティをビジネスの現場でも持とう!というのが今日の主張です。

戦略は頭デッカチ(会議室でつくった数字のオンパレート)ではいけません。
それだと現場が動きません。「打倒A社!」はわかりやすい。一担当者であっても、
自分の目の前のA社の動きをしっかり研究して、それよりも良い手を考え実行すればいい
ということになります。

A社を打倒したあかつきには、どのくらいの経済規模になっているのか、リターンとしては
どのくらいが見込めるのか、ここから数字の世界になります。この逆で数字を前面に
出してしまうと(一部の人たちを除いて)、感覚的に目指しにくいのではないかと思います。

"競争相手"ですが、せっかくなのでデカい相手に勝負を挑みませんか。夢は大きい方がいい。
メダカがクジラに勝負を挑むのもいいじゃないですか。

もちろん、そこには現実的なステップが必要です。まずは「対金魚」。次が「対鯉」、次が・・・
と追い越していき、最終的に「対クジラ」までいけばいい。しかし、この対戦も「対クジラ」を
見据えての対戦にしましょう。(いわゆるベンチマーク戦略とはこのことを上品に言った
ものだと思います。本質的には競争戦略です。)

人材育成上も競争相手を置くことは有効です。足の引っ張り合いや中傷合戦をする輩には
早々に競技場から出ていただきますが、フェアプレーで挑むのであれば、大いにやったらいい
と思います。

思えば私も中学、高校、大学、そして、これまでの全ての職場で"意識せざるを得ない存在"
がいました。その人を意識し、どうすればその人に"並べるか"を考えていたように思います。
それがあったからこそ、若いうちからいろいろなチャレンジができたのだろうと思います。


そういう環境を組織内につくるのもマネジメントの役割です。パフォーマンスのバランスを
見て配置をしましょう。またはヘッドカウント上、十分であっても競争環境をつくるための配置、
採用もありだと思います。

但し、社内の場合に気を付けるべきことは「相互のリスペクト」づくりとセットでやることです。
これがない風土が荒れます。「相互のリスペクト」づくりは時間の共有と成果の共有(ナレッジシェア)
が基本です。

さて、競争戦略に戻ります。競争戦略は"追いつけ・追い越せ"だけではありません。
いかに下に抜かれないか、ここも大事なポイントです。業界のリーダーに上り詰めた瞬間から
"下向け"の競争戦略を意識しておかないとやられます。

かつて、日本は欧米諸国(特にアメリカ)を強烈に意識して、国を挙げて競争戦略をやってきたと
思います。その後、Japan as NO.1 など言われ、競争感覚が弱まった(奢った)後に、
対日本戦略をやってきた韓国に抜かれ、今度は中国に・・・という感じです。

ここはなりふり構わず、競争意識をもって臨むことが必要だと思います。
最近、再度、この想いに着火しました。


おまけー1:体験型ケーススタディ「Organization theater」をいろいろなところでやるように
なって気づきました。大企業でしかも業界リーダーで安定しているところの参加者は、
選抜された方々でも、"組織内のパス"が多い。前に攻めていかない。もどかしいですね。

おまけー2:そのOrganization theaterの紹介映像です。(45秒なので見てください (^_-) )

http://www.youtube.com/watch?v=WSO3VrpwUgc&feature=youtu.be

おまけー3:久々のご案内です。"数字で語る"ための基礎力講座、"ビジネス数学講座"に
珍しく若干の空きがでました。ご希望の方は以下からお申込みください。先着順です。

10月開催 ビジネス数学入門講座 (3回コースで21,000円!)
日時:2013年10月9日(水)、16日(水)、23日(水) 19:00~21:00
場所:Indigo Blueオフィス(東京都港区虎ノ門5-1-5 虎ノ門45MTビル3F)