柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.490 プロの役者のパワー

急告です。
 
1月31日(金)の15時半~17時、"仕事をさせると実際どうなのか"を見る新しい
採用選考方法「Job audition」のご紹介イベントをやります。私がナビゲーション致します。
 
採用責任者の方に、ぜひご覧いただき、ご意見いただきたく。
(場所は飯田橋。ディスコさんのヒューマンキャピタルスタジオです。)
 
 
応募者は、とあるビジネスシーンの中に置かれ、プロの役者演ずる利害関係者と対応しながら、アウトプットを求められます。
 
量的プレッシャー、感情のプレッシャーへの対応、コンフリクト(対立構造)下でのとりまとめ・・・
これらから"実際に仕事をするとこの人はどうなのか?"を観察し、採用の可否や配属、
育成計画を考える。それが「Job audition」です。
 
従来の採用選考では見えにくい、仕事をさせると"実際どうなのか"をあらかじめ見ておこう
というものです。
 
「体験型ケーススタディ:Organization theater(通称OT)」から生まれたプログラムです。
 
OTは1日から3日かけて行われる壮大なケーススタディです。3年前に私が開発し、
柴田塾の中のプログラムとして試行してきましたが、昨年から大企業において選抜人材の
アセスメントや"危機管理"や"リーダーとしての総合力を鍛える"研修でご活用いただく
事例が劇的に増えてきました。
 
ケースに臨む受講生たちの動きを見ていると、その人の行動特性がリアルにわかります。
ご本人にとっても強烈な気づきがあるようです。
 
"色々な企業のケーススタディをやってきましたが、実際に企業運営をするとなると
完全に思考停止状態になる場面もあり、如何に自分が未熟であるかを痛感しました。"
 
"体験型セッションを通して、突発的に対応できる一瞬の思考。フローとストック業務の
切り分け、役割の認識等、自らの身体を動かして得る経験は今でもシーンが焼き付いています。"
 
"体験型スタディを通じて自分の特性を身をもって痛感しました。これは、認めたくない自分を
認める事にもなり、非常に悔しい事ですが、気づけた事は大きな収穫だと思います。"
 
某企業で選抜人材を対象に実施したOT後の感想コメントの抜粋です。企画側が想定している以上に強烈な体験になっているようです。
 
こうしたプロの役者を活用したプログラム、企画の可能性が広がってきました。
 
元々は音楽座ミュージカルのみなさんにお声掛けしてスタートしたものですが、ご依頼件数が
増えてきたために、昨年11月に"研修芸能人"を発掘、OTを担うBiz actors companyなる会社を
設立しました。この2月末までに登録"研修芸能人"が100名に届く勢いです。
 
プロの役者さんたちの"演ずる"力、"センシティビティ"を活用したプログラムにはいろいろな
可能性があります。例えば、役者さんに統合失調症の患者さんを演じてもらい、お医者さんたちにその対応のトレーニングをしてもらう、裁判の場面での対応方法を検察官たちに学んでもらう、難しいクライアントへの対応方法を学んでもらう・・・等等。
 
背景情報をインプットすると、プロの役者さんは、まさに"本物"になって登場してきます。
実践さながらのトレーニングができるわけです。Biz actors companyではこうした様々な
ビジネスシーン、ケースにお応えしていきたいと思っています。
 
ちなみにOTを通じて、経営者の後継者を鍛えるプログラムを3月7日・8日にダイヤモンドさんの経営塾の特別版でやります。
 
 
 
経営者候補、および"番頭"候補の方を派遣ください。他流試合の環境下になりますので、
気兼ねなく自身を鍛える場になると思います。(ぜひぜひ)
 
プロの役者の方々のパワーには素晴らしいものがあります。しかし、役者だけではなかなか
"食えず"、途中リタイアされる方も多いのが現実です。こうした役者の"パワー"を
役立ててもらい、"役者の仕事で食える"環境を創りたいと思っています。
 
 
おまけー1:音楽座ミュージカルのみなさんが3月13日~16日、新宿のSpace107で公演します。
 
 
演目は「星の王子様」。これを90分の一幕にして、いろいろな場所に出張していけるスタイルでの公演だろそうです。私も新人公演を含め2回観ようと日程調整中です。
 
おまけー2:髪を切りました!誰にも気づかれないように、小田和正的超短髪になることを
狙っていたのですが、それを言ったところ「柴田さん、伸びてから切るからバレバレですよ。」
 
おまけー3:そういえば、ちょっとずつ増毛するので気づかれません!というのがありましたが、これも久しぶりに会う人には1秒でバレます。隠してやろうという魂胆がいかんのでしょう。