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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.542 執念はあるが執着しない

執念はあるが執着しない。こういう人にはポテンシャルを強く感じます。

 

執念とは、何かを成し遂げようという強い気持ち。執着は、やり方へのこだわり。

 

物事に向かうときに、自分の思考・やり方にこだわり過ぎて身動きがとれなくなっては

いけません。しかし、そういう人が多い。特にこれ、選抜されるようなエリート系に多い。

修羅場の疑似体験でもあるOT(体験型ケーススタディ)の中だとそれが露呈します。

 

こういう人は成し遂げるという執念よりも、自分のスタイルへの執着の方が強い。過去の

経験から自信があるのでしょう。常に自分の見方が正しいというところからスタートします。

 

しかし、全ての事象に対して、または、全ての人に対して自分の思考パターンが通用する

わけがありません。こういう人たちには、この“おごり”から抜け出すことを

アドバイスしています。

 

これまで“通用”してきたのは「力関係」のおかげかもしれません。自分が所属している

会社の名前、自分の地位と相手の関係、年次・・・、こうした外側のいわば“印籠”の

パワーがあなたのやり方や思考パターンを相手に受け入れさせてきたのかもしれません。

 

特に誰もが知っているような大企業に勤めている人は無意識のうちに社名という“印籠”を

使う癖がついている可能性があります。“ウチが頼んでいるんだから、(無理を)聞いてよ”

。外部に対して当たり前にこういう物言いをしていませんか。また、社長とか役員という

ポジションに長くいる人は無意識のうちに「上から目線」になっている可能性があります。

 

真摯に自分の行動を省みた方がいいと思います。

 

“印籠”が全く効かない時がきます。その時に唖然とします。

 

水戸黄門の助さん、格さんが「この方をどなたとこころえる!先の・・・」と言って印籠を

かざしたときに、毎回悪人たちが「ははーっ」とひれ伏すシーンがありますが、そもそも、

どこでもこれが通用するのが変だと、ずっと思っていました。“なんだそれ?”として3人を

めった切りする新興系の輩が現れてもおかしくないと思っていました。

 

いろいろな考え方の人がいて当たり前。価値観も違います。大企業名や役職を”印籠“と

思う人もいれば、その威力に屈しない人もいます。どんな場所、どんな場面でも自分の

思考パターンを是として推し進めるのは考えモノです。

 

誰かにとっての合理は誰かにとっての非合理。これが現実です。こうした中で建設的に

折り合いをつけること。これこそ、リーダーがやるべき利害関係者の調整です。関係者全員が

Win-Win(または痛み分け)と感じつつも共に前を向いて動き出す。こういう状態を作り上げる

ことが調整のゴールです。“印籠”の力で強引に進めるのは限界がありますし、敵をつくる

ことになります。

 

その際、有効な姿勢は成し遂げるためには自分を捨ててもいい、という割り切りです。

自分のやり方に固執しない。この割り切りが相手を動かします。

 

そういう割り切りができるのは「利他の心」そのもの。この「利他の心」の持ちように、

将来大きな仕事を託せる人物になる可能性を見るのです。

 

 

 

おまけー1:心の持ちようを見直すきっかけになるかもしれません。

特に部下への対応で悩まれる方へ。

 

https://indigoblue.co.jp/chemistry_change/

 

おまけー2:「土漠の花」(月村了衛 著)。一気読みとはこのこと。

休日に3時間あったら読めます。

 

http://www.gentosha.co.jp/book/b8235.html

 

 

おまけー3:近い将来カカオ不足になることが懸念されているようですので、今のうち。

このチョコレートはなかなかです。ちょっとしたギフトに最適。

 

http://bonnat1884.jp/