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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.546 人生の命題

ご存じですかね。

 

ネット上にある寓話です。(ちょっと長いですが引用します。)

 

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。メキシコ人の漁師が小さな網に

魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、

 

「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。

 

すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。

旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」と言うと、

 

漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

 

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、

 

漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと

遊んで、女房とシエスタして。 夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、

歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

 

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

 

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。

いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。 それであまった魚は売る。

お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。

 

その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。

そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を

入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、

ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンの

オフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

 

漁師は尋ねた。「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」

 

「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」

「それからどうなるの」

「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、

 

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、

日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら

友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」

 

 

シニカルな話です。リスクをとって必死に働いて、事業を拡大しても結果は同じかと笑う人も

いるでしょう。もちろん、それもあり。ネット上にもさまざまな解釈が出ています。

受け止め方は人それぞれ。

 

私はこうも思います。

 

この漁師が奮闘して事業を拡大していく過程で、多くの人が参画し、彼ら彼女らの人生の

一端を形成する“場”をつくっているはず。そこが素晴らしいと。

 

自分の時間をどのように費やすか。これが誰にとっても人生の命題だと思います。

 

最も望ましいこと。それは、“気心の知れた家族や仲間たちと、心が充足する時間を過ごすこと”

ではないでしょうか。時間の過ごし方はいろいろです。仕事、家庭、休暇、学び、遊び・・・、

いかにせよ、心が充足していること。これが一番だと思います。

 

世の中には“人になんらかの影響を与えてしまうタイプ”と“影響を享受するタイプ”がいると

思います。大多数は後者です。

 

私は結構ミーハーで、小さい頃から“あの人のあんなところを真似したい!”を繰り返して

きているので、影響を目いっぱい享受する側だと思っていましたが、先日あるところで、

ある人から、“いろいろな人の人生に影響を与えてきていることを自覚せよ”と諭されました。

 

・・・否定できません。思い起こすと、何らかの企みを興し、一緒にやろうーと声をかけ、

成功も失敗も分かち合う。学生時代からずっとこの繰り返しです。ひとたびカタチができると、

次の企みに移行し続けてはや53歳。今もそうです。

 

そういえば、Indigo Blueの立ち上げ時に「多くの人の働く時間、学ぶ時間、遊ぶ時間をかけがえ

のないものにしたい」と掲げました。

 

“人になんらかの影響を与えてしまう”要素があると自覚している方へ。自分のことはさておき、

他人のために汗を流すこと。これを人生の命題にすべきです。事業を興しましょう!

 

 

 

おまけー1:何度もすみません。「社長の覚悟 ~守るべきは社員の自尊心」(ダイヤモンド)と

「優秀なプレイヤーはなぜ優秀なマネージャーになれないのか?」(クロスメディアパブリッシング)

が昨日あたりから書店に並んでいるはずです。

 

店員さんに「柴田励司さんの新刊が出てると思うんだけど・・・」

 

と一声かけていただいてお求めいただきますとありがたいです。 (^^)v

 

 

おまけー2:Indigo BlueのYさんにサブウエイにお使いをお願い。

ところが注文したポテトがありません。

 

「あれ? ポテトは?」

 

ここでYさんの対応が見事。

 

「ポテトは・・・、えー、柴田さんの身体によくないから買ってません。

“顧客のいうことを聞くな。顧客のためになることをせよ。” こうCCCで教わりましたから!」

 

 

おまけー3:Indigo Blueでは“若者”を募集しています。詳しくはこちらを。

 

http://www.indigoblue.co.jp/careers.html

 

(企業・団体からの“(育成目的の)出向”も受け付けています。)