柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.563 段取りと良好な人間関係が大人の仕事術

「段取り」と「良好な人間関係」。組織の中で良い仕事をするための2大重要項目です。

 

「段取り」とは、関係者にとって、ストレス無く物事が動くように諸々アレンジすること。

“ストレス無く”というのは、ネガティブなサプライズがないし、想定外の動きを強い

られることもない、ということです。

 

物事を動かせば何らかかの“軋轢”は必ずおきます。誰かにとって、不本意であったり、

自分の考えと異なる展開だと思う人もいるでしょう。何かを進めるときには、誰に影響

があるのかをあらかじめ見通して、可能な限りの配慮をする。

 

これが大人の仕事の仕方です。

 

一番望ましいのは関係者誰もが“それならいいよ”と納得してくれることですが、

これはなかなか難しいです。建設的な妥協案で合意させるのが落としどころでしょう。

自分の考えを100%ゴリ押しするのでは何も進みません。

 

ある案件を進めていく上で、事前に耳にいれておくべきヒトは誰か。この配慮を忘れては

いけません。その案件の関係者であると意識しているヒトにとって“聞いていない”

という事態になると、確実にそのヒトはその件を進めたヒトに対してネガティブになります。

また、誰も“顔がつぶれる”状態にしないこと。これも大事。

 

仕事の納期の直前になって、みなが尻拭いのためにバタバタと動くことになる。

これは担当者の段取りが悪いからです。このときに自分の仕事を後回しにさせたり、

大事なプライベートな予定をすっ飛ばす破目にさせると後々恨みを買います。

 

 

「良好な人間関係」とは、“あの人とは一緒に仕事したくない”と思われないように

するということ。“一緒に仕事をしたい!”と思われると最高です。

 

私がよく耳にする、“一緒に仕事をしたくない”と思われる典型的な行動例です。

全て“自己中”、“保身”です。相手にしてみると、“自分が大切に扱われていない”のです。

 

・相手によって態度を露骨に変える

・自分の非を認めない

・言い訳が多い

・すぐに忘れる(聞いていないと言う)

・相手の都合を無視した依頼や指示をする

・不潔・がさつ・野蛮・派手派手

 

 

パーソナリティや心のもちようから起こることばかりですね。“相手によって態度を露骨に

変える”場合、上からはその素行の悪さが見えないことがあります。上になればなるほど、

ヒトを見る目を多面的にもたないと“何もわかっていない”と見くびられますので要注意。

ニュートラルな立場でヒトの評価をしてくれるヒトの見立てを意識的に聞くようにした方が

いいですね。(これは人事部長の仕事ですね。)

 

「自分の非を認めない」、「言い訳が多い」、「相手の都合を無視した依頼や指示をする」・・・

これらは全て“自己中”のために起こります。自分のことしか考えていない。どんなに相手が

気分を害していても、怒っていても、心の底では自分は間違っていないと思っているので

全く反省がありません。これは始末が悪い。なまじ弁が立つと最悪です。

 

故・吉川栄治さんによる「宮本武蔵」の中で、「我以外皆我師」というくだりがあります。

謙虚に反省し、自分を見つめる姿勢をなくしてはいけませんね。

 

「すぐに忘れる」。これは加齢によるものもありますが、明らかに自分の身を守るために

「忘れたふりをする」輩がいます。中間管理職によくいます。

 

不潔・がさつ・野蛮・派手派手もある意味で自己中に起因すること。周囲がどう思うかを

気にしていないからこそのことです。ここにも気をつけたいものです。

 

 

おまけー1:あちこちでインバウンドのビジネスマン・旅行者をみかけます。かつてない

数だと思います。これからは、英語を使うのが当たり前の環境になっていきますね。

(英語力を鍛えるのではなく、英語を使う力を鍛えるプログラムづくりを急がねば。)

 

おまけー2:“相手の表情を読み、自分の意思を表情を使って伝える” 

半日でこのエッセンスを学べるプログラムができました。(パチパチ)

 

名づけて、「感」「伝」「治」(感じて、伝えて、治める、です。)

 

そのお披露目の無料体験会を8月7日(金)の14時~17時半にやります。

ご興味ある方は以下から申し込みをお願いします。(先着15名だそうです。すぐ埋まっちゃいますね。)

 

「感」・「伝」・「治」セミナー

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