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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.573 余裕

シルバーウイークはどう過ごされましたか。私は仕事で2日出ましたが、後は比較的のんびり。

OTの新作を書いたり、家のことをしたりして過ごしておりました。天候にも恵まれましたし、

いい休日でした。

 

前にも書きましたが、Vacationとは自分をVacant(空っぽ)にすること。空っぽにするから、

新しいことが入ります。ちょっとしたことで感情を害するようになったら、それは自分の

空き容量が少なくなっている証拠。休みましょう。

 

私は40歳くらいまで職場で“瞬間湯沸かし器”というあだ名でした。

常に空き容量が少なかったのです。

 

一緒に働くメンバーがやることなすこと気に入らない。自分から仕事をお願いしているくせに、

そのクオリティを疑ったり、その人の仕事に対する姿勢を心の中で批判していたり。

出てきたアウトプットについては最初から批判的に見たり・・・。こういうネガティブな

気持ちが空き容量をどんどん侵食。結果として、常に自分に余裕がない状態に陥っていたのだと

思います。

 

10年ほど前にそのことに気づき、意識的に思考パターンを変えました。

 

人を批判したい気持ちが出てきたら、自分を見つめるようにしました。提出された資料が

期待外れのものであったら、資料の作成者を責めるのではなく、自分の依頼の仕方を疑え、と。

 

「1」を言えば「10」わかる人ばかりではありません。「10」の仕事をしてほしいのであれば

、「10」言うべき相手もいるのです。

 

もちろん、次にこの人に同様の仕事をお願いするときには「10」ではなく「7」でいいでしょう。

その人が、勘が良く、かつ努力家であれば「5」でいいかもしれません。

相手によっては「12」のアウトプットを持ってくるでしょう。

(この進歩がない場合には相手を見ながら注意、指導します。)

 

期待外れの資料について反射的に批判し、かつその作成者をも批判する人がいます。自分の

思い通りのものが出てこなかった不満を相手にぶつけているのです。こういう人の周囲では

人が育ちません。さらには人が離れます。

 

反対意見を言われてムッとする人がいます。これも空き容量が少ないからです。反対意見を

言う人は(一部の例外を除いて)当事者意識をもってその課題に向かっている人です。

あなたを批判しているわけではありません。何も考えずに迎合する人よりもずっといいはずです。

 

反対意見が出たら、その人の意見の根底にある想いや怖れを紐解く質問をします。その人の

個人的な立場を守りたい、あるいはアピールのための反対なのか、課題を違う角度から見ているが

故に出てきた反対意見なのか。

 

前者の場合には、それがエゴであることに本人が気づくように話し、後者であれば、真摯に

受け止め検討する。これが余裕ある人の対応です。反対意見に対して反射的に攻撃していると

(これが余裕がない人の典型的な行動ですが)反対意見が出なくなります。

これは組織的には危険な状態です。

 

この反応は言葉ではなく、表情であったり、雰囲気という言葉以外の要素でやってしまう

ことが多いので要注意です。

 

 

いい仕事をする人の周りには人が集まってきます。一緒に仕事をすると刺激を受ける、

自分が高められる。こういう高揚感を抱かせる人には余裕があります。自分に余裕をつくる。

この意識を持つだけでだいぶ変わってきます。

 

かく言う私も“おちょこの裏”くらの空き容量になってしまうことがあり、

まだまだ自分を見つめ直す修行中の身ですが。

 

 

 

おまけー1:30年以上も前のドラマですが、「男たちの旅路」(全13話)をすべて観ました。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B7%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E6%97%85%E8%B7%AF

 

いかに正論を貫くか。敢えて逃げるか。葛藤あり。良い脚本です。

 

 

おまけー2:自宅近くの「心米」というお気に入りのお店が急きょ閉店。ショック。

(何があったんだろう)

 

http://www.kokoromai.jp/

 

 

おまけー3:いま発売中の「Wedge」10月号のSpecial report「40代社長をつくれ! 

人気の強制「修羅場」道場 」でOTの紹介をしてくれています。

私の想いもよく表現してくれています。大江編集長に感謝。

 

http://wedge.ismedia.jp/category/wedge