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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.597 やはり学歴<人間力

3月12日・13日・14日と「PHAZE」第1期オーディションのファイナルイベントがありました。

「PHAZE」は以前にもご紹介しましたが、学歴不問で人間力のありそうな若者を全国から

発掘して鍛える場です。第一期では東京と京都で開催。説明会、予選、準々決勝、準決勝を

経て選抜された5人のFinalistが会場の幕張に集いました。

 

Finalistは20歳の大学生2名、高卒後、既に働いている22歳1名、22歳の外国人留学生1名、

すでに内定を得ている4年生1名という多様な顔ぶれです。

 

私はこの試みの発起人なのですが、本来業務の関係で日常的にこの試みに参加することが

叶いませんでした。ここまで、ずっと社団法人PHAZEのメンバーに運営をお任せして

きましたが、決勝戦の体験型ケーススタディ(OT)は日曜開催ということもあり、

幸いにも参加できました。

 

やって良かったです。

 

現在の就活では偏差値の高い大学に通う大学生が有利です。こうした“優秀な”若者は

“大はずれ”ということはありません。決められた枠組みの中で、優れたアウトプットを

出すのが得意な連中です。しかしながら集団で荒野を開墾していくような試みや、

利害関係や能力が異なる人間集団の中で影響力を行使するのは得意ではありません。

 

これは受験勉強で問われてきていないということ、

若いうちに“挫折”や“修羅場”の経験をしていないこと、

 

これらが影響していると私は見ています。

 

“学歴”というフィルターを外してみると、“挫折”“修羅場”経験をしてきた若者が

います。その経験がゆえに豊かな人間力の素地があります。他人の痛みがわかるのは

自分も痛みを経験しているからという所以です。しかし、その“学歴”のために、

普通の就活の中ではスポットライトが当たりません。書類選考で落ちてしまうのです。

 

経済的事情で進学できなかった。受験勉強以外のことに情熱を注いできた。だから

偏差値の高い大学には行っていない。しかし、今後、自分を高めて、影響力のある

仕事をしたいという成長意欲のある若者がいたら、彼ら彼女らが活躍していくための

架け橋をつくりたい。これがPHAZEです。

 

今回、Finalistたちに体験してもらったOTのテーマは「不測事態に直面した際、

立ち消えになりそうな大きな商談をプロジェクトチームとして成立させられるか」です。

 

これまで日本を代表するいくつかの企業でこのOTをやってきました。対象は選抜された

優秀な内定者やインターン、または中堅社員です。しかし、ほとんど毎回失敗します。

 

彼ら“優秀な”若者たちの多くは、目の前に展開される困難な出来事に呑まれてしまい、

主体性をもって課題解決ができなくなってしまうからです。また、頭ではわかっていても、

火中の栗を拾うことになると身体が動かないからです。更には人の感情を受け止める

ことができないからです。

 

この5名は違いました。思考のプロセス、深さにはまだまだ課題がありました。

しかし、課題解決に向けて熱を発しながら、動けました。

無駄な動きも多々ありますが、動けました。

 

最終的に「商談成立!」。私の記憶では初めての成功です。(素晴らしい!)

 

OT後の最終振り返りには次の予定があったために、参加できなかったのですが、

OT終了後の彼ら彼女らの表情を見ていると、この決勝の3日間を通じて気づいたことを

受け止めていることがわかりました。この5名の今後が非常に楽しみです。

 

第二期の活動を行うためにご寄附いただける企業・団体の方、お力添えいただける方を

募集しています。ぜひ、よろしくお願いします。

 

http://phaze.jp/news/

https://www.facebook.com/phazefun/

 

 

おまけー1:就活に詳しいNさんから聞きました。今の体育会系の学生は昔と大違いだと。

 

体育会系の学生と言うと“四の五の言わずに取り組む元気いっぱいの大酒呑みの若者たち”

というイメージですが、これが違うそうです。今は科学的なトレーニングをしているので、

何に役立つかを理解しないと動かないそうです。また、練習していないときは自宅で一人で

ゲームをやっていることが多いそうです。

 

確かに。昔は「練習中に水飲むな!」でしたが、今は違いますもんね。

 

おまけー2:一方で、某商社系の方々から聞きました。今でもこの会社では社長が

カラオケを歌うと何故か服を脱ぐ連中が多いと。おまけに“ホタル”なる芸

(ご想像にお任せします)も出ると。

 

“これ、新人がびっくりして辞めませんか?”(私)

 

“だから、あいつ辞めたのかー” (この会社の大阪本部の部長)