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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.619 取り返しがつかないこと

「取り返しのつかない事になってしまって・・・」

 

吉田沙保里選手がリオ五輪の決勝後のインタビューで語った言葉です。

何度もTVやSNSで流れていたので、みなさんご記憶にあると思います。

 

取り返しのつかないことをしてしまった・・・。誰でも経験があると思います。

あの時、こうしていたら・・・。後悔先に立たず。昔に戻って人生をやり直すという

テーマのTVドラマ、映画や小説がたくさんあります。

いかにこの“やり直す”願望が強いことか。よくわかります。

 

しかし、過去は変えられません。どんなに辛い想いであったとしても過去は過去。

今をしっかり生きる以外の処方箋はありません。今をしっかり生きていれば、

心ある人たちは過去を問わないはずです。

 

ビジネスにおいてもそうです。あのとき、撤退を決めていたら・・・、あのとき、

担当者を変えていたら・・・、あのとき、しっかり目を光らせていたら・・・。

 

結果が出てしまうとどうしようもありません。過去には戻れません。“あのとき・・・

していたら”。これはすべて自分に帰ってきます。

 

気になる点は多々ある。しかし、担当者は一生懸命やっている。もう少し様子を見よう。

 

意思決定者であれば誰もが経験する悩みです。

 

この判断が結果として正しかったのか、間違っていたのか。これは誰にもわかりません。

結果だけで判断できるものでもありません。

 

結果とは「自分でコントロールできる要因」と「コントロールできない要因」により

もたらされるものです。コントロールできる要因を全て完ぺきにしたとしても、

コントロールできない要因のために結果が伴わないこともありますし、その逆も然り。

たいして努力していないにもかかわらず、環境要因で成功してしまうこともあります。

 

となると、「自分でコントロールできる要因」を納得するまでやっておくこと。これ以外に

ありません。「あのとき・・・たら」という想いが出るのはそこが不十分だからです。

 

一番問題なのは、やると決めたことが実行されていないことを知りながら、意思決定者が

それを放置することです。特に指示命令したわけでなく、現場がやると決めたことを

やっていないことがわかったら動くべきです。それをせず、結果がNGの場合に

“あのときに・・・”という後悔が残ります。

 

意思決定者に後悔の念がある失敗ごとは意思決定者の責任です。担当責任者の問題では

ありません。仮に担当責任者が力量不足であったり、やる気が不足していたとしても、

意思決定者は“代える”というアクションを採らなかったわけですから、意思決定者の

意識の問題です。

 

個人で動くことでもそうですね。あ、あの人に連絡をとろう、この提案をしよう、

明日これをやろう・・・、思いついたことをやっているかどうか。思ったとしても

行動に移していないと何もやっていないことと同じ。思っただけに後で悔しい思いをします。

ここは意識してやっていかないと、“まあ、いいか”という悪魔のささやきに負けます。

 

 

・・・と偉そうなことを書きましたが、これは(いつもそうですが)自分への戒めです。

まだまだです。(反省の連続であります。)

 

 

おまけー1:記憶に残っている最初の「取り返しのつかないこと」は小学校1年生のときの

出来事です。当時なんと、男女のトイレが一緒でした、ノックせずに個室の扉を開けて

しまったところ、そこに、とても仲の良かった女の子が。その後、その子との関係が×に・・・

 

 

おまけー2:その次の「取り返しのつかないこと」は小学校3年生のときです。

自宅の軒先で「ボウフラ」を大量に孵化させたことです。信じられないくらい蚊が

発生しました・・・(この手の思い出は枚挙にいとまがありません。)

 

 

おまけー3:社会人になって間もない(3年以内くらいでしょうか)若者が

“取り返しのつかないこと”にならないようにと「入社1年目からの仕事の流儀」という本を

書きました。9月下旬に配本されます。

 

内定者や入社1年目のふりかえり研修の参考書として大変おススメです。

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