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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.628 潮目を引き寄せること

“潮目”はやってくるものではなく、引き寄せるものです。

 

今年の日本シリーズは面白かったですね。小さな“潮目”がくるくる変わる試合の連続。

大きな潮目の変化は第三戦の最終回、大谷翔平選手のサヨナラ安打でした。第一戦で

絶対的エースの大谷投手の先発で負けた日本ハムが広島の精神的支柱である黒田投手が

先発した試合をひっくり返した。しかも大谷の安打で。多くの方が指摘するように、

これで大きな流れが日本ハムに移りました。

 

但し、その前の西川選手の2死からの盗塁。これが潮目を変えるきっかけだったと

思います。2死からの盗塁。攻めています。この攻めの気持ちが潮目を引き寄せたのだ

と思います。(私的には西川選手がMVPです。)

 

良くないことが続くと、誰でも気持ちの上で守りに入ります。いけませんね、

“潮目”を変えるきっかけを自ら遠ざけることになります。

 

私自身、この9月から10月にかけて、いろいろなことが起きたので、無意識のうちに

“守り”に入っていたと思います。そうなると元気レベルが下がり、生産性も落ち、

創造性も下がり、ただ仕事をしているだけ・・・という感じだったと思います。

(といっても傍目にはわからなかったと思いますが)

 

ところが、あることをきっかけに「最悪なるもの」が底を打った音を感じました。

“あ、どつぼ期が終わった。明日から自分らしく動こう!”と思いました。

 

そう思った翌日、驚くことが多発しました。まず朝一番の打ち合わせで、ある方から現在

出光美術館で開催中の江戸時代の禅僧・仙がいの展覧会のパンフレットを見せてもらいました。

これが念押しになりました。「杭に結わかれた犬」の絵が目をひきました。良く見ると

杭が地面から離れています。この犬はもはや結わかれていないのです。しかし、動かない。

結わかれていることに慣れてしまうと、それが外れても動けないという象徴です。

(管理されることに慣れてしまうと、管理が解けても自分では動けなくなってしまう。)

 

自分を縛っているものは自分である。

 

このことを念押しされた感がありました。その打ち合わせを終えて、“やはり、自分らしく

動こう!”と思ったその矢先から、いろいろな人からの連絡が入り始めました。

 

マーサー時代の知人の韓国人から「OTを韓国でやりたいので教えてくれ」、とある経営者の

方が「近くまで来たので寄ってみた」(そのときはお会いできなかったのですが、

次にお会いする予定を立てました。)、とある知人からおよそ5年ぶりのメール。

「リストラで奔走しているが落ち着いたら会いたい。」これ以外にも懐かしい方との

面談が続き、まあ、いろいろな人が集まってきました。いつもの私の感じです。

 

あとはこれまでと同じで“攻める”。失敗しても、転んでも“攻める”。自分の意思で

攻めていれば疲労はしますが、疲弊はしまえん。自分が動けないことを誰かのせいに

して自分を縛っていると疲弊します。この当たり前のことをやれる気力が戻ってきました。

 

みないろいろな事業を抱えて生きているはずです。しかし、それを理由に自分の行動を

制限する必要はありません。先のことを考えすぎたり、失敗したら・・・と思うと

動けなくなります。“いっちょ、やってみる”、それが潮目を引き寄せます。

 

 

おまけー1:「江戸時代の禅僧・仙がいの展覧会」です。時間を見つけて行こうと思っています。

 

http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/

 

 

おまけー2:とあるインタビューで“電通過労自殺”の件を聞かれました。私が思うに

中高年の男性の「時間を守る」概念が“始めの時間だけ”であることが問題だと思います。

「時間を守る」は終わりの時間も含まれるべきです。あとは上司が自分の忙しさを

伝染させる働き方をしていること。これらに尽きます。

 

おまけー3:とあるお店。メニューに「グレープサワー」とありました。

“お、ぶどうサワーか”と思って注文したところ、違うものが出てきました。

 

ま、予測できたといえばできましたが。