柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.675 スキルを仕事資産にする

 

月刊誌The 21一月号「40代でやっておくべき11のこと」のP19 から3ページにわたって

コメントしています。12月9日発売。まだコンビニ、書店で発売中と思います。

よろしければ、ぜひご覧ください。

 

おまけで動画も撮りました。

 

https://shuchi.php.co.jp/the21/detail/4561

 

この取材のときに言い忘れたことがあります。それは「仕事資産」のことです。

 

私は「講演」を生業にしておりませんが、年間40回くらい講演しています。

このため、仮にいきなり2時間講演してくれ、と言われたとしても大丈夫です。

特に準備は必要ありません。PCとプロジェクターがあればすぐにやれます。

また、私は「ファシリテーション」を生業にしているわけではありませんが、

いくつかの確認ポイントを押さえることができれば、どこででもファシリテーション

できます。ちょっとしたエッセイを書いてくれ、書評を書いてほしい、というリクエス

があったとしてもPCさえあれば、すぐに対応できます。

 

これらは「人前で話す」「議論をファシリテーションする」「文章を書く」というスキルが

「仕事資産」になっているからです。この資産を運用してアウトプットしているのです。

そのため、多くの場合、新たな投資(時間投入、努力)は最小限で済みます。

 

これらはいずれもポータブルスキルという、どの会社に所属しようが、どの仕事に

就こうが必役に立つスキルです。このスキルを一つでいいので自分の「仕事資産」に

すること。これが40代までにやっておくべきことです。(PHP編集部のみなさん、

言い忘れてごめんなさい。)そのスキルを駆使したアウトプットに価値があると

認められること。つまりは、社内外からオーダーがかかること。そうなると

スキルが資産化します。

 

ポータブルスキルは、このほかにも「相手の表情を読み、表情で語る」「情報を整理し、

構造化する」があります。(詳しくはThe 21 1月号をご覧ください)このうち、

「情報を整理し、構造化する」スキルはファシリテーションスキルの基礎となります。

ここはコンサルティング会社時代に相当修行しました。それが生きています。

 

「相手の表情を読み、表情で語る」。これはまだ資産にはなっていないという

自覚があります。数年前からこれらに長けている方々の様子を“パクリ”ながら、

自分なりの型を開発中です。

 

ポータブルスキルが資産化していないと、どうなるか。まず常に自分のアウトプットに

不安があります。また、アウトプットを出すために相当の労力と時には時間を要します。

これは疲れます。大企業などでポータブルスキルを鍛えることなく、部署を転々として、

その部署でしか使えない知識やスキルを駆使して仕事をしてきてしまうと、「仕事資産

」なしに50代を迎えることになってしまいます。そうなると悲劇。会社にしがみつく

晩年になってしまいます。

 

こればかりは自分で意識して取り組まないと鍛えることができません。ということで、

“やばい!”と思ったアラフォーの方々、来年をこれまでと違う1年にすべく準備を

始めましょう。ちなみに、この「仕事資産」、手入れしないとすぐに減損します。

ということで、私も鍛錬の繰り返しですが。

 

 

おまけー1:Amazonプライムで「初代ウルトラマン」が無料だったので見てみました。

小さい頃は科学特捜隊が役に立っていないと思っていましたが、いやいや、それなりの

破壊力をもった武器がありましたね。その武器で解決してくれればウルトラマン

怪獣と戦って街を破壊しないで済むのに。

 

おまけー2:先週半ばからひどい下痢になってしまい、絶食状態に。

(月曜の寿司が怪しい)そんなとき、自宅のトイレットペーパーがラスト1に。

明日にはアマゾンから18ロール届くとわかっていても、得も言われぬ不安あり。

こんなときに勝負師としての立ち位置がわかるものです。

(私は今日中に4ロール買う派です。)