柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.693 涙

最近、涙を流したことがありますか。目にゴミが入ったとか、玉ねぎを切ってとかではなく、

悲しくて泣いた、感極まって泣いた、悔しくて泣いた・・・などの涙です。

 

人前で泣くのは恥ずかしいこと、という意識がありますから、大人になると泣くことを

自制しますよね。ただ、泣くという行為はストレスを体外に出す効果があるとのことなので、

泣きたいときは泣いた方がいいようです。

 

40歳のときに外資コンサルティング会社の社長という仕事がうまくできなくて、悔しくて

大泣きしたことを覚えています。それ以外にも仕事で悔しくて泣いたことは何回がありました。

涙の効果か「悔しい」という感情は全く残っていません。当時のことを思い起こしても、

淡々と受け止めることができます。

 

感動の涙は違います。残ります。感極まって泣いてしまったことは多々あります。

こっちのことは思い出しただけで心の奥底がムズムズします。

感動のかけらが残っているようです。

 

24歳。オランダの日本大使館へ行くことになったときに、当時の職場だった京王プラザホテル

宴会サービスのみなさんが盛大な送別会を開いてくれました。パワハラだろうというような

接し方をされていた先輩社員が幹事をやってくれ、それほど接点がなかった人たちまで

集まってくれました。一人ひとりからメッセージをもらったときには涙が止まりませんでした。

それが社会人になって感極まって流した最初の涙です。

 

映画や舞台を見て涙することも多々あります。何度見ても、泣けてしまいます。特に

ミュージカルは泣けます。そのシーンと音楽が相まって心にぐさぐさ来るのでしょう。

ライブだといちころ。映像でも結構きます。

 

「Les miserable」で最後にジャンバルジャンが”Bring me home”と歌い、フォンテーヌが

現れるシーン、「Miss Saigon」でキムが”There is a secret that you don’t know~“と

歌いながらわが子を呼び、そのまま国外へ逃亡していくシーン”、音楽座ミュージカルの

「メトロに乗って」で、すべてを悟ったお時が階段の上から身重の身体を投げ打つシーン・・・ 

まだまだあります。

 

映画だと「フォレストガンプ」を思い出します。反戦デモに巻き込まれ、そのままワシントン

記念塔の前でスピーチするガンプ。そこに幼馴なじみのジェニーが現れます。目の前の池に

飛び込みジェニーと再会するガンプ。群衆が大喝采。このシーンは何度見ても心の奥が

ムズムズします。「トゥルーマン・ショー」で最後に外の世界に出ていくトゥルーマン

姿をTVで見て、本当の恋人のシルヴィアが自宅を飛び出していくシーン。ここもそうです。

 

スポーツ、芸術。若者たちが全力で何かをやっている姿にも涙します。

ひたむきに挑戦する姿は心を打ちます。

 

感動の涙は心の滋養だと思います。涙が出なくとも心の奥底がムズムズする感覚。

これが心を豊かにします。そうした感覚が最近ないという方はおそらく自分の周りを“鎧”で

固めているのだと思います。もったいないです。“鎧”を脱いで自分の心が揺らぐ体験をしましょう。

 

かくいう自分も反省。自分が人間関係で“鎧”を着ていたことを自覚。最近、同窓会系を

企画し続けているのはそのせいです。

 

 

 

おまけー1: iPhone Xで通話中に画面が消え、切ることができなくなりました・・・。

調べたところ不具合とのこと。やれやれ。

先日、とあるコンタクトセンターに電話して用件が終わったときにこの現象が発生しました。

 

こっちから切れないので「すみません、切ってください。」とお願いしたところ、

 

「お客様から先にお切りください」

「切れないんです。」

「いや、そう仰らずに。お客様から。」

(だから、切れないって言ってんだー)

 

おまけー2:新幹線で無償に甘いものが食べたくなり、ワゴン販売を待つも“流しそーめん”

レベルのスピードで過ぎ去っていきました・・・

 

おまけー3:NHKおはよう日本の「おはBiz」「カイシャインの掟」のご案内です。

5月1日(火)の朝6時36分頃に放送予定です。今回のテーマは新年度始まり、新部署に

移った人もいるなかで「企画・提案、上手に通すコツ」です。ぜひご覧ください!