柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.697 断絶

“断絶”した人がいますか。自らその人との関係性を切ると

判断した人のことです。

 

私には数名います。意図的にその人との関係性を切りました。こちらからは連絡を

一切とりません。連絡があってもお会いすることはありません。それが断絶です。

 

その昔、自分に対して執拗に攻撃してくる人がいました。自分を守るために断絶した

ことがあります。しかし、そういう断絶は後にも先にもその人だけ。

その後は“わかってほしい”という思いからの断絶です。

 

自分で言うのもなんですが、私は人づきあいがいい方だと思います。小学校時代から、

母親からは“ずいぶんつきあいがいいわね・・・”と言われてきました。しかし

この性格は治りません。このおかげか、何かあったときに電話一本、メール一本で

相談させてもらえる方、相談に来られる方がたくさんいます。

仕事関係でお付き合いいただいている人の中にも、それ以上のお付き合いだなあと

感じられる方もたくさんいます。ありがたいことです。こうした方々の存在は

自分にとっては財産だと思います。

 

数日前のことです。ある方と話していたときに、偶然にも自分が断絶した人の

名前が出てきました。その人に対する感情は全く残っていませんが、断絶した

当時の記憶が蘇ってきました。

 

この人は頭脳明晰、語り口もシャープ。今後一緒にいろいろなビジネス展開が

できたらいいな、と思わせる人でした。活躍の場を提供したいと思い、

自分の顧客、知り合いに紹介しました。この人を訴求するイベントも開催しました。

 

ところが私のスタッフに聞きますと、この人の評判は著しく悪い。私に対しては

常に優等生の態度ですが、スタッフによると、態度が悪い(上から目線)、

約束は守らない、嘘はつく。できればお付き合いしたくないと。ついには

ある案件で私のスタッフがお客様に謝罪する事態にまで発展しました。

さすがにそのことをその人に問いただしましたところ、“悪いのはAさん

(私のスタッフ)。自分へのインプットが十分でなかった。”という返答。

これは明らかに嘘でした。大事に発展する前にスタッフが困り果ててやりとりの

メールを私に転送していたために、状況はわかっていました。Aさんからインプットは

丁寧にしていたはずです。

 

この人はこのままだと大きな失敗をするはず。ご自分の姿勢を見直してもらいたい、

という思いから断絶しました。その人から時間を取ってほしいと言われても一切対応

しませんでした。こちらからの連絡は一切止めました。私の態度の変容の意図が

どう伝わったかはわかりません。

 

こういう人もいます。困っている人たちから相談を受け、その人に相談するのが

良かろうと思い、メールと電話で事情を説明。一度話を聞いてもらえないか、

とお願いしたところ、「まずは提案書を出してもらってください。」という返事。

この人たちが提案書を書くだけの余力があるのなら、お願いしていません。

それ以前に話を聞いて欲しかったのです。かつては相手の事情を慮って動ける人

でしたが、残念、大企業の癖が染みついていました。この人にもわかってもらいたいと

思い、断絶しました。

 

かく言う私も断絶されたことがあります。尊敬するある方に電話で4時間叱られ、

翌朝にその方の事務所に飛んでいったのですが、そこで3時間叱られ、

その後“断絶”されました。叱られた理由は私があることについて他責にしたためです。

叱られて当然でした。

 

断絶されて数年後、その方からお電話をいただき、数年ぶりにお会いできました。

過去のことは忘れたふりをされていましたが、その件について、ずっと自分の心の中に

あったことをお伝えしましたところ、笑っておられました。大きな学びになりました。

 

私も断絶している人たちと、いつの日か笑って再会できたらいいなと思っています。

 

 

おまけ-1:六本木の日本酒割烹の「ひがん」。いいですよ。

http://nihonsyu-higan.com/

 

私の京王プラザホテル組合時代の仲間が大将をやっています。

 

このたび「柴田励司」の焼酎ボトルを置いてもらいました。人事の目の読者の方が

「ひがん」をご利用いただいたときには一杯無料でサービスしてもらうようにしました。

ぜひ、お立ち寄りください。カウンター6席なので事前のご予約をお薦めします。

 

おまけー2:左目の出血は治まってきました。が、まだコンタクトをいれられないので

メガネです。しかし、赤い目をしてお願いことをすると、“その目で言われると断れません”

とお受けいただけることが多いので作戦的にはいい感じです。

 

おまけー3:丸の内のとあるビルのエレベータでインターンと思しき若い男性に遭遇。

ジャケットの襟が立ち、シャツがズボンから出ています。この姿で面接はまずいだろうと思い、

“襟立ってますよ”と声をかけたところ、“はい!大丈夫です!”と直立不動で答えて

くれました。(ぜんぜん大丈夫じゃない)