柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.696 残業問題・ジョブディスクリプション問題

“日本企業にはJob descriptionがない。何をどこまでやればいいのか不明瞭だ。

”と不満をもらすインド人の話を聞きました。この手の声は昔からあります。

外人のみならず日本人からも聞くことがあります。

 

バイトならともかく、正社員になると(新入社員を除き)何をどこまでという

指示がないのが現実。そうなると、何をしたらいいのかわからない・・・。

そう言われればそうです。一方でそこまで示さないと動けないのか・・・、

という思いもありますよね。社員たちの動きを見ながら見よう見まねで仕事を

覚えるという育ちをした世代からすると、そのくらい自分で考えてやれと思ってしまう。

それが心の声ではないでしょうか。

 

残業問題も昔からある議論です。生産性が高いと残業手当がもらえない。だから

残業手当は生産性向上にとって悪だという主張。一方で、自分の時間を費やした

のだから、費やしただけ手当をもらうのは当然という主張があります。

 

Job descriptionの有無、残業問題。これらは一元的に議論しようとするから、

ややこしくなるのです。

 

仕事には、

A)何をすべきか明確でその遂行が求められる仕事

B) 何をすべきかを定義しながら進める仕事、があります。

 

また、役割としては、

a)投入時間と時間とアウトプット(成果・貢献)量が比例する役割

b)比例しない役割、があります。

 

Aの仕事にはJob descriptionが必須です。Bではつくれません。aの役割はどのくらい

自分の時間を使ったかが問われますから、時間で報酬を払うのは当然です。

bの役割は時間管理そのものに意味がありません。

 

仕事・役割によって違います。これらを一緒くたに議論し、統一基準をつくろうと

するから難しくなるのです。

 

また、本人の志向性・事情としても、

ア)    自分がやるべきことを漏れなくきっちりやりたい(それ以外はやりたくない)という人、

イ)    制限なくやれることはなんでもやりたい(制限してほしくない)という人、がいます。

 

アの人はJob descriptionがないと不安です。イの人はそれがあるとストレスです。

 

実態としては「指示してもらいたい。それをきちんと遂行します。ただし、割ける時間には

限りがあります。」という人、つまりアの人が大多数です。ですから、アの人たち向けの

制度をつくったり、ルールを最初に制定するのは意味があります。

ただし、そのルールは少数派のイの人、Bの役割には合いません。

 

この少数派の人たちが“活きる”ためにどうすればいいのかを同じ路線で議論してはいけません。

 

Bの「何をすべきかを定義しながら進める仕事」を「制限なくやれることはなんでもやりたい」

人が突き詰めてくれるので、新しいビジネスが生まれ、仕事が生まれ、多くの人が潤います。

この人たちが“やってられない”という気持ちになってしまうと日本の将来がなくなります。

 

働き方改革」の議論が一元的かつこの少数派の本質を見ていない展開になりそうなのが気がかりです。

 

 

 

おまけー1:すごいタクシーに乗りました。まずドアがぎしぎし。ソファが一部破れています。

変な人形が正面にぶらさがってます。運転手さんの髪型が自然なパンク状態です。

なんとメーターを入れずに走っています。すでに20分経過。(どうしよう・・・)

 

おまけー2:突然、左目の中で出血。「喰種」か「ターミネーターの末期」という見た目に

なりました。オフィス近くの眼科に飛び込みましたところ、“結膜炎です。が、最新機器で

検査しましたところ、緑内障の恐れがあります。この最新式の器具を使うとあっという間に

手術が終わります・・・”ブラックペアン(日曜9時からTBS)を見ているので、

心がざわざわしました。(論文作成の症例か・・・)

 

おまけー3:早朝の神保町のロイヤルホストで朝食。ものすごい早口で喋り合う奥様たちが

隣のテーブルに。Prestissimo (♪192~208くらい)。おそるべし。

 

 

 

Vol.695 情報審美眼

 

USJコースター緊急停止、60人宙づり けが人なし」。5月1日の新聞の見出しです。

その映像も含め覚えていらっしゃる方が多いと思います。いやー、怖かったでしょうね。

私はジェットコースターが超苦手なので、やっぱり乗るのは止めておこうと思いました。

ただ、同時にこう思う人が多いだろうな、と思いました。

 

“緊急停止とかして、このジェットコースター大丈夫?

 

GW中のバラエティー番組でそういう発言をしているタレントがいました。

 

大丈夫です。緊急停止は安全装置のおかげです。何らかの異常や不具合を認識したら事故を

未然に防ぐために器具を停止させる。それが安全装置です。敏感過ぎず、鈍感過ぎず。

念入りに設計されているわけです。ある意味で人間よりも優れていますよね。このくらいの

腹痛なら大丈夫だ、と無理をして、後で入院という事故を発生させるようなことはありません。

ですから、このニュースの読み方は「USJのコースターの安全性には問題がない。」です。

 

DRAM市況を襲う仮想通貨バブル崩壊」。これは5月11日の新聞の見出しです。これを見て、

“ああ、コインチェックの流出事件もあったし、仮想通貨やっぱりダメじゃん”と思った人が

結構いたのではないでしょうか。ネット上にもそのトーンの書き込みが結構あります。

しかし、これダメじゃんと言われるべきは「仮想通貨」ではなく「取引所」です。

仮想通貨そのもののセキュリティは揺らぎもしません。セキュリティ上の課題があったのは

取引所です。

 

仮想通貨はまだまだ黎明期です。多少の混乱はあるものの、その利便性、可能性からして、

この仮想通貨の進展は止まらないだろうと思います。それよりも注目すべきは、仮想通貨を

管理しているブロックチェーン技術です。この技術は世の中の仕組みを変える可能性がある

と思います。先日、某勉強会で教えてもらったのですが、例えば、ブロックチェーン技術を

活用したスマートコントラクトが一般化すると、契約当事者たちの労が減り、仲介者たちの

仕事がなくなります。

(スマートコントラクトについて関心がある方はネットで検索してみてください。

 

世の中には情報が溢れています。その溢れる情報をどのように捉えるか。特にフェイク

ニュースや特定の意図をもった情報が混在している中で“情報審美眼”をいかに持つか。

 

情報そのものの真偽はその情報だけではわかりません。その情報について自分がどう思うか。

鵜呑みにせずに、自分の意見を持つこと。これを意識して実践していけば、あまたの情報に

翻弄されることはありません。

 

ドラゴン桜」というドラマがありました。阿部寛さん演ずる高校教師が落ちこぼれたちを

指導して東大受験をさせるという内容でした。この中で記憶に残る名言があります。

 

“・・・賢い奴は、騙されずに得して勝つ。

バカは騙されて 損して負け続ける。

これが、今の世の中の仕組みだ。

 

だったら、お前ら、騙されたくなかったら、

損して負けたくなかったら、お前ら、勉強しろ!“

 

そういうことだと思うのです。

 

 

おまけー1:日本視察旅行に来ている中国企業家向けセミナーに登壇しました。今回は2回目。

最初は日本語で話し、中国語へ通訳という流れだったのですが、途中から、参加者の一人から

“まどろっこしいから英語でやって”と言われ急遽英語に切り替えました。

しかし全員が英語を理解するわけではないので、その参加者が中国語で説明し、

その内容をみなでワイワイ話すというライブ感満載の講演に。実にワイルドでした。

 

おまけー2:週刊ダイヤモンド5月12日号「AI時代を生き抜く、プログラミング&リベラルアーツ」。

とても良い特集だと思いました。見逃した方へ。

http://dw.diamond.ne.jp/list/magazine?isd=2018-05-12

 

 

 

 

Vol.694 人材育成の場としての学校力を強化すべし

GWも終わってしまいますね。

 

GWの直前に鳥取に日帰りで出かけてきました。鳥取県の全県の小学校の校長会での

記念講演でした。鳥取の校長先生たちにお話しするのはこれで3年連続3回目。

中には柴田の話を聞くのは3度目という方も複数いらっしゃいましたが、

毎回新しい気づきがあると仰っていただき恐縮しました。

 

こうやって呼んでいただけるのは嬉しいものです。2002年につくばの教員研修センター

初めて特別講義をさせていただいて以来、16年になります。これが本業ではないので、

スケジュール次第でお受けしていますが、毎年10回から15回くらい全国どこかの

教員研修センターで講演しています。

 

私は学校が大好きでした。いろいろなことを体験できましたし、自分の人生に影響を

与えてくれた先生たちとの出会いもありました。今の自分の基礎を形成したのは

間違いなく「学校生活」です。その学校が全国的に苦しんでいる。特に地方の

公立学校の現場が苦しんでいることを知るにつけ、なんとかできないものかと

いつも思います。自分がお話することが、教員のみなさんたちのお役に立てるなら

何処へでも行くという想いでやっています。

 

「学校」は日本で最も大事な場所だと思います。人材に勝る資産はありません。

政府はもっともっと「学校」に投資すべきだと思います。教育無償化はよい施策と

思います。しかしこれは貧困対策の一環です。教育の現場が超長時間労働であるとして、

学校の職場環境改善の動きが出ているのも良いことです。ただ、部活制限などによる

残業時間の規制で現状を改善できるとは思えません。

 

注ぐべき力点は「人材育成の場としての学校力の強化」です。このための教育の現場への

投資がもっと必要です。具体的には、教員スタッフの数を増やすこと、そのために

教員と学校をめぐる規制を緩和すること、教員の報酬を上げること、研修などの

機会を増やすこと、新しい設備やツールの導入です。

 

全国的に教員は50代後半と20代にボリュームゾーンがあり、40代の中堅が劇的に

少ないのが実態です。この年齢格差が経験格差、世代による意識の格差を生み、

学校運営を難しくしています。また、小学校では、先生の学歴や年齢を聞き、

はなから教員を“下に見ている”親が散見されることも先生方のストレス要因に

なっています。若い教員の“うつ”は他産業と比べても多い方だと思います。

 

先生が輝いていない学校は子供にしてみると楽しくありません。先生みたいになりたい、

自分のことを先生はよくわかってくれる。子供たちは、その先生に認めてほしい

という想いがエンジンとなり、自ら勉強し、自分を律し、一生懸命にさまざまな

活動に取り組むはずです。学校はそう子供たちが思うような先生の集団で

あってほしいじゃないですか。

 

このためには教員の心と技量をもっと鍛える必要があります。さらにはもっともっと

優秀な人材が教職の道を選ぶような環境整備が必要です。呼ばれる限り講演活動は

続けていくつもりですが、こういうワンショット以外のことでも何かできないか、

考えてみたいと思っています。

 

おまけー1:5月3日の「アメトーク」江頭2:50の特集面白かったですね。

いろいろな意味でこの芸人は尊敬に値すると思います。

 

おまけー2:目薬で髪が生えるという話を聞き、誰かで実験してみたい衝動にかられる毎日です。

 

おまけー3:5月1日の「おはBiz」カイシャインのおきて「企画・提案を上手に通すコツ」です。

https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/2018_0501.html

 

 

 

Vol.693 涙

最近、涙を流したことがありますか。目にゴミが入ったとか、玉ねぎを切ってとかではなく、

悲しくて泣いた、感極まって泣いた、悔しくて泣いた・・・などの涙です。

 

人前で泣くのは恥ずかしいこと、という意識がありますから、大人になると泣くことを

自制しますよね。ただ、泣くという行為はストレスを体外に出す効果があるとのことなので、

泣きたいときは泣いた方がいいようです。

 

40歳のときに外資コンサルティング会社の社長という仕事がうまくできなくて、悔しくて

大泣きしたことを覚えています。それ以外にも仕事で悔しくて泣いたことは何回がありました。

涙の効果か「悔しい」という感情は全く残っていません。当時のことを思い起こしても、

淡々と受け止めることができます。

 

感動の涙は違います。残ります。感極まって泣いてしまったことは多々あります。

こっちのことは思い出しただけで心の奥底がムズムズします。

感動のかけらが残っているようです。

 

24歳。オランダの日本大使館へ行くことになったときに、当時の職場だった京王プラザホテル

宴会サービスのみなさんが盛大な送別会を開いてくれました。パワハラだろうというような

接し方をされていた先輩社員が幹事をやってくれ、それほど接点がなかった人たちまで

集まってくれました。一人ひとりからメッセージをもらったときには涙が止まりませんでした。

それが社会人になって感極まって流した最初の涙です。

 

映画や舞台を見て涙することも多々あります。何度見ても、泣けてしまいます。特に

ミュージカルは泣けます。そのシーンと音楽が相まって心にぐさぐさ来るのでしょう。

ライブだといちころ。映像でも結構きます。

 

「Les miserable」で最後にジャンバルジャンが”Bring me home”と歌い、フォンテーヌが

現れるシーン、「Miss Saigon」でキムが”There is a secret that you don’t know~“と

歌いながらわが子を呼び、そのまま国外へ逃亡していくシーン”、音楽座ミュージカルの

「メトロに乗って」で、すべてを悟ったお時が階段の上から身重の身体を投げ打つシーン・・・ 

まだまだあります。

 

映画だと「フォレストガンプ」を思い出します。反戦デモに巻き込まれ、そのままワシントン

記念塔の前でスピーチするガンプ。そこに幼馴なじみのジェニーが現れます。目の前の池に

飛び込みジェニーと再会するガンプ。群衆が大喝采。このシーンは何度見ても心の奥が

ムズムズします。「トゥルーマン・ショー」で最後に外の世界に出ていくトゥルーマン

姿をTVで見て、本当の恋人のシルヴィアが自宅を飛び出していくシーン。ここもそうです。

 

スポーツ、芸術。若者たちが全力で何かをやっている姿にも涙します。

ひたむきに挑戦する姿は心を打ちます。

 

感動の涙は心の滋養だと思います。涙が出なくとも心の奥底がムズムズする感覚。

これが心を豊かにします。そうした感覚が最近ないという方はおそらく自分の周りを“鎧”で

固めているのだと思います。もったいないです。“鎧”を脱いで自分の心が揺らぐ体験をしましょう。

 

かくいう自分も反省。自分が人間関係で“鎧”を着ていたことを自覚。最近、同窓会系を

企画し続けているのはそのせいです。

 

 

 

おまけー1: iPhone Xで通話中に画面が消え、切ることができなくなりました・・・。

調べたところ不具合とのこと。やれやれ。

先日、とあるコンタクトセンターに電話して用件が終わったときにこの現象が発生しました。

 

こっちから切れないので「すみません、切ってください。」とお願いしたところ、

 

「お客様から先にお切りください」

「切れないんです。」

「いや、そう仰らずに。お客様から。」

(だから、切れないって言ってんだー)

 

おまけー2:新幹線で無償に甘いものが食べたくなり、ワゴン販売を待つも“流しそーめん”

レベルのスピードで過ぎ去っていきました・・・

 

おまけー3:NHKおはよう日本の「おはBiz」「カイシャインの掟」のご案内です。

5月1日(火)の朝6時36分頃に放送予定です。今回のテーマは新年度始まり、新部署に

移った人もいるなかで「企画・提案、上手に通すコツ」です。ぜひご覧ください!

 

 

 

Vol.692 イメトレしておかないと有事対応はできない

先日、小松空港で足止めとなりました。まさかの延泊。JAL最終便が機体不良で

欠航になりました。

 

出発予定時刻は19:55。ところが予定時刻を20分経過しても何のアナウンスなし。

搭乗口付近の待合の気配が険悪な気配になったそのときです。搭乗口付近から

「うわーっ」という声を上げながら出口にダッシュするおじさんあり。

んん、なんだ、なんだ、という感じで全員が総立ちになったときに

「・・・欠航となりました」とのアナウンス。

待合全体に広がる「なんじゃーい」という声。

 

ぞろぞろ行進の中に私も入り、階下のJALカウンターへ。荷物の検査場のガードを

逆に通るのでキンコンキンコン鳴ります。あっという間に長蛇の列。

200人くらいはいたのではないでしょうか。対するカウンターは1人。永遠に

かかりそうな気配です。

 

その時点で20時40分。どう考えても、その日のうちに帰京する術はありません。

JALに頼むのはあきらめて、自力でホテルの手配と明日の帰京便への振り替えを

することにしました。アナウンスではインターネットを通じて振替ができると

言っていましたが、実際にはできませんでした。新規に予約・支払いをする

必要がありました。ラッキーなことに、この日はその時刻まで秘書のSさんが

オフィスにいたので飛行機の再手配をお願いし、私は同時にホテル探しをしました。

 

空港周辺のホテルをネットで検索すると複数出てきたのですが、なんとすべて満室。

後で聞いたところ、某企業の新人研修で満室だったとのこと。しょうがないので、

粟津温泉まで流れに流れ、ようやく1部屋素泊まりで確保しました。

 

宿の対応も危なかった。電話したところ、まずは「えー、これからですかー」

というつれない反応。事情を説明したところ「朝ごはんないですよ。素泊まりで

いいですか?」。とにかく寝るところがないのは困るのでその条件でお願いしました。

 

次に困ったのはタクシー。全然いない。タクシー乗り場で延々と待っていても

らちが明かないので、「小松空港 タクシー」で検索。最初に出た会社に電話したら、

なんと金沢の会社。うむむ・・・の検索。しょうがないので住所を見つつ、

近そうなところに電話したところ、「何時になるかわかりませんが・・」

というこれまた頼りない返答。しかし、しょうがないのでそれで了解。

待つこと40分。タクシー登場です。

 

「どうしたの?こんなに人がいて」と人の良さそうな運転手さん。

「最終便が欠航しまして」「あ、そうなの。そりゃ大変だ。」

 

途中、替えの下着類を買いたいのでコンビニに寄ってほしいとお願いすると

「コンビニねえー、うーん」と言いながら、探して連れていってくれました。

宿に着くと何故か背広を着た人が申し訳なさそうに部屋の鍵をくれました。

 

おそらく普段売っていない部屋なのでしょう。犬神スケキヨさんが泊まりそうな

部屋で実にホコリぽい。お風呂は大浴場のみ。行ってみると韓国人の団体と

中国人の団体が陣取り合戦中。私はなぜか韓国側になりました・・・

 

翌日なんとか9時40分発の飛行機に乗ることができて帰京できました。

この様子を見て、有事の対応について思うところがありました。

有事対応はイメージトレーニングができていないと、いざという時に動けません。

 

JALの空港職員の方々は一生懸命やってくれていましたが、いかにも段取りが悪い。

案内もスムーズではありませんでした。配られた書類もたいへん見にくいデザインでした。

 

有事の対応について、マニュアルは整備しているでしょうが、有事発生時に

マニュアルを見ながらの対応では無理です。

 

“最終便が欠航。さあ、採るべき手段は?”というようなイメトレをやっておきませんと、

後手に回ります。これはどの会社でも同じような問題があるはず。

自社で“こんなときどうする?”系のイメトレができるキットを開発して提供したいと

思いました。開発したいアイディアがたくさんあって、どうしよーの今日この頃です。

 

 

おまけー1:大浴場で酔っ払いの韓国人に聞かれました。「キムチ、ザーサイ、どっち?」

「キムチ!」と言ったら韓国側の風呂に入れました。(しかし、これ全裸でする会話ではありません)

 

おまけー2:よい気候になりました。自転車に乗りながら、ついつい「鼻歌以上」の

音量で唄っていましたら、知らないおじさんにガン見されました。止めるのも何なんで、

おじさん見ながら唄い続けたら拍手してくれました。

 

おまけー3:音楽座ミュージカルの「ホーム」再演! おススメです。

http://www.ongakuza-musical.com/2018/home0224

 

 

Vol.692 イメトレしておかないと有事対応はできない

先日、小松空港で足止めとなりました。まさかの延泊。JAL最終便が機体不良で

欠航になりました。

 

出発予定時刻は19:55。ところが予定時刻を20分経過しても何のアナウンスなし。

搭乗口付近の待合の気配が険悪な気配になったそのときです。搭乗口付近から

「うわーっ」という声を上げながら出口にダッシュするおじさんあり。

んん、なんだ、なんだ、という感じで全員が総立ちになったときに

「・・・欠航となりました」とのアナウンス。

待合全体に広がる「なんじゃーい」という声。

 

ぞろぞろ行進の中に私も入り、階下のJALカウンターへ。荷物の検査場のガードを

逆に通るのでキンコンキンコン鳴ります。あっという間に長蛇の列。

200人くらいはいたのではないでしょうか。対するカウンターは1人。永遠に

かかりそうな気配です。

 

その時点で20時40分。どう考えても、その日のうちに帰京する術はありません。

JALに頼むのはあきらめて、自力でホテルの手配と明日の帰京便への振り替えを

することにしました。アナウンスではインターネットを通じて振替ができると

言っていましたが、実際にはできませんでした。新規に予約・支払いをする

必要がありました。ラッキーなことに、この日はその時刻まで秘書のSさんが

オフィスにいたので飛行機の再手配をお願いし、私は同時にホテル探しをしました。

 

空港周辺のホテルをネットで検索すると複数出てきたのですが、なんとすべて満室。

後で聞いたところ、某企業の新人研修で満室だったとのこと。しょうがないので、

粟津温泉まで流れに流れ、ようやく1部屋素泊まりで確保しました。

 

宿の対応も危なかった。電話したところ、まずは「えー、これからですかー」

というつれない反応。事情を説明したところ「朝ごはんないですよ。素泊まりで

いいですか?」。とにかく寝るところがないのは困るのでその条件でお願いしました。

 

次に困ったのはタクシー。全然いない。タクシー乗り場で延々と待っていても

らちが明かないので、「小松空港 タクシー」で検索。最初に出た会社に電話したら、

なんと金沢の会社。うむむ・・・の検索。しょうがないので住所を見つつ、

近そうなところに電話したところ、「何時になるかわかりませんが・・」

というこれまた頼りない返答。しかし、しょうがないのでそれで了解。

待つこと40分。タクシー登場です。

 

「どうしたの?こんなに人がいて」と人の良さそうな運転手さん。

「最終便が欠航しまして」「あ、そうなの。そりゃ大変だ。」

 

途中、替えの下着類を買いたいのでコンビニに寄ってほしいとお願いすると

「コンビニねえー、うーん」と言いながら、探して連れていってくれました。

宿に着くと何故か背広を着た人が申し訳なさそうに部屋の鍵をくれました。

 

おそらく普段売っていない部屋なのでしょう。犬神スケキヨさんが泊まりそうな

部屋で実にホコリぽい。お風呂は大浴場のみ。行ってみると韓国人の団体と

中国人の団体が陣取り合戦中。私はなぜか韓国側になりました・・・

 

翌日なんとか9時40分発の飛行機に乗ることができて帰京できました。

この様子を見て、有事の対応について思うところがありました。

有事対応はイメージトレーニングができていないと、いざという時に動けません。

 

JALの空港職員の方々は一生懸命やってくれていましたが、いかにも段取りが悪い。

案内もスムーズではありませんでした。配られた書類もたいへん見にくいデザインでした。

 

有事の対応について、マニュアルは整備しているでしょうが、有事発生時に

マニュアルを見ながらの対応では無理です。

 

“最終便が欠航。さあ、採るべき手段は?”というようなイメトレをやっておきませんと、

後手に回ります。これはどの会社でも同じような問題があるはず。

自社で“こんなときどうする?”系のイメトレができるキットを開発して提供したいと

思いました。開発したいアイディアがたくさんあって、どうしよーの今日この頃です。

 

 

おまけー1:大浴場で酔っ払いの韓国人に聞かれました。「キムチ、ザーサイ、どっち?」

「キムチ!」と言ったら韓国側の風呂に入れました。(しかし、これ全裸でする会話ではありません)

 

おまけー2:よい気候になりました。自転車に乗りながら、ついつい「鼻歌以上」の

音量で唄っていましたら、知らないおじさんにガン見されました。止めるのも何なんで、

おじさん見ながら唄い続けたら拍手してくれました。

 

おまけー3:音楽座ミュージカルの「ホーム」再演! おススメです。

http://www.ongakuza-musical.com/2018/home0224

 

 

 

 

Vol.690 自由の範囲

“わが社は自由な風土・・・伸び伸びと仕事をしてほしい”と入社式で話す社長の

ニュース映像を見ました。4月におなじみの入社式風景の一コマです。しかし、

ほんとにほんとに“自由”なのでしょうか。正確に言うとこの自由は“ある範囲の中での

自由”ですよね。そこには暗黙的に共有された“範囲”があるはずです。

 

“無礼講”と言われて、本当に無礼講な振る舞いをすると、後々ややこしいことになる

ことはご存知の通りです。“ある範囲”の中での無礼講が求められているわけです。

宴席の冒頭に“今日は無礼講だ!”と言われたからといって、かつら疑惑の常務の

髪の毛を引っ張ったり、赤ワインの汚れは白ワインで消せるとして財務責任者に

白ワインをかけたりしてはいけないのです。真空とび膝げりを見せてやる、とか

やってはいけないのです。(若いころのSくんへの戒めです。)

 

ここで言う“範囲”。これは暗黙の常識感によるものです。が、多様化を推進すれば

するほど、この常識感が違う人がたくさん入ってくるようになります。かつては

“若いころのSくん”みたいな人は超マイノリティでした。裏に呼び出して

「お前、何考えてる!」系の指導でなんとかなっていました。つまり、個別撃破で

対応できたわけです。これからそれでは対応しきれなくなるでしょう。

 

この対策を制度的にやろうとすると大変です。ネガティブリストを延々と作ることに

なります。ネガティブリストとは、原則自由だがこれはダメ、という「ダメ」を

列挙するものです。ネガティブリストに挙げられていないものであればなんでも

OKというものです。

 

例えば、“明日の会食。服装は自由だけど、お客様はお硬い系の会社だから、

Tシャツ、ジーンズはダメだよ” この場合、ネガティブリストに挙げられているのは

「Tシャツ」と「ジーンズ」。それ以外はOKということです。なので「柔道着」で

現れたとしてもリストに載っていないので文句は言えない。それがネガティブリスト方式です。

 

そういう想定外のことが起きないように、つまり、自分が思ったように統制しようと

するなら、ポジティブリスト方式にするしかありません。これは原則ダメだが挙げたものは

OKというものです。“明日の会食。服装はスーツ、白のワイシャツでネクタイ、

黒の靴下で来るように。それ以外はダメ”とやるのです。しかし、これではたいへん窮屈です。

 

じゃあ、やはりネガティブリスト方式か、となったとしても、ありとあらゆる可能性を

考えてリストを作る労力がバカになりません。米系の企業との買収案件では

このネガティブリスト方式になることが一般的なので、どえらく分厚い契約書になり、

弁護士へのフィーがかさむことになります。それを日常的にやることを考えると悪夢です。

この方式はおススメできません。

 

ではどうするか。自分の意識の中にある”範囲“を広げるしかありません。自分の感覚

では変なことをする人が現れても笑える度量を持つこと。笑っている自分に当惑する

相手がいたら、それがいかにおかしなことであるかを説明すること。それで相手が

その行動を変えれば良し。仮に変えなくても、そういうことだと受け入れる。

これしかないと思います。

 

現実的にその人の行動により、迷惑や経済的な損失を被るようなことがあるのなら、

それはきちんと説明しなければなりません。ただし、その人への尊重を忘れずに。

 

ここまで書いて、かつて名古屋で冷やし中華に問答無用でマヨネーズをかけられて

文句を言ったことを思い出しました。すべては自分の度量次第ですね。

 

 

 

おまけー1:京王プラザホテル労働組合時代の仲間が六本木で「ひがん」という

和食のお店をやっていることを知り、出かけてみました。さすがの腕。イカの塩辛は絶品!

おススメの日本酒も美味しい。小さなお店ですが、ぜひ足を運んでみてください。

予約の際、柴田励司から紹介されたと言えば通じると思います。

 

http://nihonsyu-higan.com/

 

おまけー2:大谷翔平選手の活躍に胸躍ります。勇気づけられます。

 

おまけー3:おなかが鳴るのを止める方法があったら知りたいです。鳴りそうになったら

咳込むという手は効くときと効かないときがあります。たいてい予知できないので

咳が間に合いません。政治家とか芸能人とかはどうしてるんだろう。