柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.671 担々麺、硬め?辛め?からの示唆

Indigoblueのオフィス近くに山椒が効いた麻婆豆腐を出してくれるお店があります。

ただ辛いだけという説もありますが、たまに食べたくなります。一人でふらりと

行くことが多いのですが、その日もランチタイムにカウンターで食べていました。

私が食べ終わりそうな頃、40代とおぼしき男性が隣にどかっと座ってきました。

 

“担々麺、かためでお願いします”

“タンタンメン、カラメデ!”

 

明らかに店側は「硬め」を「辛め」ととっています。この男性、スマホをいじっており、

これに気づいておりません。見知らぬ人ですが、ここは持ち前のお節介マインドを

発揮するときです。

 

 

“あの、さっき、硬めって言ってましたよね”と私。

“あ、はい(なんだこのおじさん?)”

“たぶん、辛めってオーダー入ってますよ”

“え!”

 

普通でもそこそこ辛いのに、それ以上辛くなったら食べれません。

 

“すみませーん”

“ハイ” とネパール人らしきウエイトレスがやってきました。

このお店はたぶん7国籍くらいの方が働いているので共通言語はカタカナ日本語です。

 

”担々麺、硬めでお願いしましたよね?“ とその男性。

“カタメ? カラメデショ?”

“辛めじゃなくて”

“タンタンメン、カラクナクテ イイカ?”

“・・・いや”

“ハイ、カラメ!”

 

麺硬めとか、この店では無理なようでした。(一風堂さんならまだしも)

 

こういうコントのようなやりとりが社内でもよくあります。さすがに、日本語の

聞き取りに端を発するようなことではありませんが、“思い込み”によるものは

散見されます。同じ言葉でも異なることをイメージしていることはままあります。

 

「残業が多くて問題だ」

 

上司がこう言っているのを聞いて、どう思いますでしょうか。

あ、最近のトレンドから「労基署が来ることを心配しているのかな」と勝手に推測して、

「36協定違反者はそう多くありませんよ」と返したところ、「!?」という反応。

 

「ちがうよ。こんなに働いていると身体を壊す人が出るんじゃないかと思って・・・」

 

相手が発した言葉を鵜呑みにせずに、その意図することを確認する。この場合ですと

「そうですよね。来月もこんな状態だとよくないですよね」と反応すれば、

「そうなんだよ、身体を壊す人間が・・・」と会話が良い感じで展開していきます。

 

営業の場合はもっと深刻です。クライアントが発している言葉を勝手に推量し、

提案して大スベリ!ということがよくあります。相手が意図していることを質問を

しながら確認していく。このスキルがあるとないとでは大きく結果が違ってきます。

 

賢いと自認している人ほど質問が苦手です。質問や確認すると自分の理解度が低い

(=頭が悪い)と思われないか、と潜在的に心配してしまうからです。違いますね。

自分がわからないので教えてほしい、という姿勢でどんどん質問する。それにより、

話し手と共通のゴールが見えてきます。これがコンサルティング力です。

 

質問のタイミングは重要です。一番良いのはその場で聞くこと。しばらくしてから

メールで質問するのは嫌われます。その場で会話しながら聞く。ここに頭の回転の

速さを使いましょう。

 

ちなみに質問の王道は「Peel for pain(それを放置するとどんな悪いことが

起きるか?)」と「Peel for gain(それが解決するとどんな良いことが起きるか?)」。

この2種です。私がコンサルタント時代に某アメリカ人講師に叩き込まれました。

どんな場合でも有効だと思います。

 

 

おまけ:どんな場合でも有効と書きましたが、家庭内では別だと思います。

なので、以下の本をお薦め。

 

おススメコーナー:「鈍感な男 理不尽な女」(黒川伊保子著、幻冬舎)納得感満載。

おもしろいです。

http://www.gentosha.co.jp/book/b9207.html

 

 

Vol.670 納豆と目玉焼き

“納豆もらえますか?” 大阪でよく利用するホテルのクラブハウスでお願いしました。

ここ数年、大阪出張の際には、たいていこのホテルを利用しています。

客室から堂島川を望み、堂島川沿いに立つオフィス群に思い出あり。

さらに、ここはどこにいくにも便利です。

 

この日の朝は和食の気持ちだったので、納豆をお願いしました。和朝食なら納豆は

欠かせません。さすがに大阪。納豆は言わないと出ないようです。

 

“卵どうしましょう?”とクラブハウスのお姉さん。

“あ、お願いします。” さすがに気が利きます。

 

で、出てきたのが納豆と目玉焼き。・・・目玉焼きです。

 

“ん? 大阪では納豆に目玉焼きをかけるのか・・・? 

 

周囲を見ると日本人は私だけ。うむむ・・・と思っていたら、

インドネシア系のゲストと目が合いました。

(そうか、ナシゴレンと同じか。)

 

ということで、ごはんの上に納豆をかけ、その上に目玉焼きの黄身をのせて

いただきました。(うまい。)しかし、納豆に目玉焼きというのが文化的に驚きでした。

自分にとって当たり前のことが違う。違うことが当たり前になっている。

これが異文化に触れるということだな、と改めて実感しました。

 

そうなのです。自分にとって当たり前のことが違う。しかし、成果は出ている。

(この場合は“うまい”です。)確かに納豆の上に目玉焼きが乗っかっているのは

変に見えますが、そう思うこと自体、偏見なのかもしれません。食べてみたら、

うまかった。ということは問題なし、ということです。

 

最近、“発達障害”により退職、退学を余儀なくされたという若者の話を聞く

機会がありました。彼らはある分野では飛び抜けて優秀です。ところが、

ちょっととしたことが得意ではありません。

 

「朝起きることができない」

「文章を読むのが著しく遅い」

ケアレスミスが多い」

「革靴をはくのが苦手」

「同時に二つのことができない」

 

こういう“発達障害”ならではの特徴があります。その結果、“あいつは使えない

(使いにくい)”という評価・評判になり、その結果、いづらくなり退職、

退学せざるを得なくなったとのことでした。退職までは至らなくても、

居場所に困ってしまう。そういう人が結構いるようです。

 

惜しいですよね。見方を変えれば、余人をもって代えがたい人材です。

朝、定時に来ることが求められない仕事にアサインすればいいのです。

同時に二つのことができないのなら、一つだけのアサインにすればいいのです。

おそらく、普通の人ができない相当難しいことでも、やってのけるはずです。

 

発達障害”を自認している人がこう言っていました。“僕の取り扱い説明書が

あるといいのに”。そうなので、“取り扱い説明書”をつくって、それを意識して

仕事をお願いする。そういうことだと思うのです。それにしても、“発達障害

という言い方がいけません。室町時代であれば近眼も障害の一つです。

もうちょっとポジティブ言い方があって然るべし。

 

 

さて、くだんの「目玉焼き納豆」の続きです。

同じ日、某大阪本社の幹部人材12名にお会いしたので、聞いてみました。

 

“大阪では納豆に目玉焼きをかけるんですねー”

“は? 何言うてますの。”

 

 

翌朝、顔なじみのスタッフに聞いてみました。

“あ、生卵は衛生上の理由からお出ししていません。目玉焼きやゆで卵の

黄身をトロトロにしてお出ししています。”(最初にそう言ってくれ。)

 

 

おまけー1:そういえば、名古屋で冷やし中華を頼んだときに、

当たり前に「マヨネーズ」がかかっていたことに文化の違いを実感したことを

思い出しました。目玉焼きに「ソース or 醤油」論争もそうですね。

 

おまけー2:11月10日のNHK SONGS「井上陽水×玉置浩二・安全地帯」、いい番組でした!

31年ぶりという「夏の終わりのハーモニー」はもちろんでしたが、

井上陽水ソロの「ワインレッドの心」は珠玉。

 

http://www6.nhk.or.jp/songs/prog.html?fid=171110

 

 

 

 

Vol.669 自分に”空き”をつくる

休みました!連続で5日間。プライベートの用事があったので、まるまる予定なしは

11月3日の1日だけでしたが、仕事からほぼ完全に離れた1週間でした。以前はPC持参の

休暇でしたが、今回はPCにほぼ触らず。さすがにスマホは保持。ただし、急ぎ以外の

メールへの返信はせず。時に圏外。仕事の電話もほぼせず。

 

元来、人が休まないときに休みたい派なので、お盆やらゴールデンウイークは

ふつうに仕事をします。今回のような連続休暇は半年から1年前に計画して

スケジュールをブロックします。

 

休みは大事です。日常的に忙しい人ほど意識して連続休暇を取った方がいいです。

そうでないと自分の仕事のクオリティが劣化します。

 

前にも書きましたが、Vacationは身体をVacant(真空)にするものです。自分の中に

「空き」がないと学ぶことができません。創造的なことなど全くできません。

定期的に自分の中に「空き」をつくらないと摩耗するだけです。

 

少し前に祝日を地域別に設定してはどうか、という案がありましたが、これは私的には

ありえない施策でした。休みは自分で計画するものです。誰かが決めたカレンダー任せに

してはいけません。平日に堂々と休みましょう。

 

記憶に残る名言があります。私が駿台予備校時代に古文の桑原先生

(名物講師の一人でした。)がこう仰ってました。

 

「予備校生だからといって夏休みに海に行ってはいけないということはない。

我慢せずに行きなさい。思い切り遊びなさい。ただし、日が暮れてくるころに

胸が痛くなってくるはずです。“遊んでいていいのか・・・”と。そうしたら、

その痛みをバネにして思い切り勉強すればいい。」

 

“こんなに忙しいのに休みなんかとれるか。”

忙しい日が続くとやる気ではなく惰性で仕事をしている自分がいるはずです。

ちがいます。だからこそ休むのです。忙しいは「心を亡ぼす」と書きます。

 

それではいい仕事ができるわけがありません。思い切り休めば、仕事をしたくて

ウズウズしてくるはずです。それを原動力にいい仕事を思い切りした方が

いいに決まっています。

 

“余人をもって代えがたい”と言われるような存在になること。

 

仕事人として、これは目指すべき姿です。ただし、自分の代わりになる人間がいないと

休めなくなってしまいます。中には無意識のうちに自分の代わりになるような

存在を潰す人がいます。自分の存在意義を脅かす存在を恐れての所作ですが、

これほど馬鹿馬鹿しいことはありません。そんなことで自分のポジションを失う

程度の仕事ぶりなら、休む以前に他の人に取って代わられています。

 

誰かが自分の代わりを務めたとしても、自分は自分。同じことができる人間はいません。

自分の“代打”で他の人が登場したら、自分の価値がより輝くチャンスと思うくらいの

余裕が欲しいものです。そう思えるだけの仕事をしましょう。

 

向こう半年の自分のスケジュールの中で意識的に休みをいれていない人へ。

すぐに休みを計画しましょう!

 

まずは日程を押さえる。そこからです。(何をするかはそのあと)

 

 

おまけー1:前回のメルマガでエレベータの中の「おなら事件」について書きましたところ、

大勢の方から「こちらも、おならをすればいい」というアドバイスをいただきました。

世の中には自分の意思でいつでもおならが出せる人がたくさんいることを知りました。

(私はまだまだです。修行します。)

 

おまけー2:新種のオランウータンがスマトラ島で見つかったニュースにドキドキ。

ヒマラヤの雪男はもろもろ調べてみるとどうやら熊らしいのですが、

中国の野人や北米のビックフット(サスカッチ)が発見される日も近い!

 

 

おススメコーナー:NHKEテレデザインあ5分版」。

毎朝、7時25分から5分間、なかなか良いですよ。

 

 http://www.nhk.or.jp/design-ah/

 

 

 

Vol.668 人材の生殺し

“自分はここにはいない” 

 

この感覚。辛いですよね。自分が入る余地がない。人はこう感じたときに”疎外感“を覚えます。

 

私の場合、そう感じたらそのことに時間を割くのは止めます。なにしろ、ストレスが溜まります。

精神的にも弱ります。この逆はいくらきつくても大丈夫です。疲労しても疲弊しません。

 

先日、朝7時半から打ち合わせが始まり、その後、9時、10時半、11時と小刻みに打ち合わせが続き、

11時半からはランチミーティング、その後、13時半からは、とある会議のファシリテーション

その直後の15時から別の打ち合わせ、その後、場所を変えて17時から面談一件、終了後、

某所で2時間の講演。こういう日はアドレナリン出まくりなので、一日中元気でした。

私的にはよくある一日です。

 

ところがその翌日は「居場所がないなあ」という会議やイベントがポロリポロリ。たいした

スケジュールでもなかったのにぐったりしました。その日の夕方に地方に移動しましたが、

いつもは創作活動に没頭できる移動時間も集中できず、Youtubeなどを見てダラダラ過ごしました。

 

なので、“あ、ここは自分の居場所ではないな”と思ったら、適当な理由をつけて速やかに

消えるようにしています。その方が自分にとっては精神衛生上、健全なので、

 

私はある意味でラッキーです。自分の意思で“消える”ことができますから。しかし

、誰もが私のように“適当な理由をつけて消える”ことができるわけではありません。

明らかに居場所がないと感じていても、そこに居続けなければならない。

そういうケースの方が実態としては多いと思います。

 

“何もしないでいいこと”を心から享受できる人もいるようですが、多くの人はそうでない

と思います。誰もが自分が関わっていることであれば、なんらかの貢献をしたい、

役に立ちたいと思っているはずです。それが素直な心の動きです。

 

ところがそれが叶いません。力を注げることがない。“自分はここにいない”という

疎外感を感じながらも、そこに居続けなければならない。これは疲弊します。たとえば、

 

・ “あ、いいですよ”と祭り上げられ、やることがない

・意見を求められない

・みなが忙しくしているが、役割がないので何を手伝えばいいのかわからない

・何か手伝えることはないかと主体的に動くと“ありがた迷惑”の反応がある

 

こういう状態が続くと、出勤しても息を殺して定時を待つことになります。生き生きと

仕事をしていないので、真の笑顔はありません。疲弊が積み重なると老衰します。

そういう人が増えていくと組織から元気が失われていきます。

 

人材の生殺しです。

 

こういう“社内失業”系の人が散見されたら、そういう人だけを集めて、具体的な

ミッションを与えましょう。ただし、ミッション与えて放置はダメ。こういう人たちは、

気の毒にも“まっとうに仕事をすること”から離れて久しいので、どう動いていいのか

わからないのです。ここは動機づけのためにも立場ある人が干渉し、意見をし、ときに

ダメ出しをしたり、敢えて無理難題を言いましょう。それが、この人たちの過去の経験を

呼び起こし、復活につながります。

 

人のために仕事をつくってはいけない、と言う方もいますが、そうですかね。

それによって生き生きと働く人が増えていけば結果として業績もアップするのではないでしょうか。

 

見た目が実年齢よりも老けている人が多い会社は要注意。

 

 

おまけー1:先週、最もどうしたらよいかわからなかった話。

 

とあるビルのエレベータの中での出来事です。比較的よくいくビルなので、そのビルに

勤める女性となんとなく顔なじみになっています。ある日、その女性とエレベータで

二人きりになったときのことです。

 

突然、その女性のおなかがキュルキュルと大きな音をたてました。

 

さすがに照れ笑いをしながら、こちらに会釈してきます。私も“いやー”という感じで会釈。

その女性が私に背を向けた瞬間、今度はおなら! ・・・空気が凍り付きました・

 

何も起きていない、聞こえていないふりしかできません。

上にいくまでの時間の長いこと、長いこと。

この場合、どう反応するのが良かったのでしょう・・・

 

おまけー2:OTの新作の打ち上げを企画。幹事役のMさんから「**さんも呼んでいいですか?」と

メールがあり、「お正月の食べ物が麻雀で相手の捨てた牌であがる」と返事したのですが、

返信ありません。しばらくして「お後がよろしいようで」と返事。(つきあっていただき感謝。)

 

 

おススメコーナー:ビジネススニーカー、本当におススメです。カッコいいうえに楽ちん。

スーツに合います。特に大塚のこのシリーズ!(また買おう)

 

http://www.shoe-collection.jp/fs/shoe/RG-6007

 

 

 

Vol.667 日産の無資格検査に思う

日産の西川社長の19日の夜の記者会見。辛かったですね。

トップに正しい情報が提供されていないことが露呈していまいました。

 

4年ほど前に某巨大企業の社長さんとお会いしていたときのことを思い出しました。

突然メモが入り社長さんが驚愕の表情に。その後、その企業は何度も記者会見を開き、

大型のリストラを発表しました。このケースでもぎりぎりまでトップに正しい情報が

伝わっていませんでした。

 

企業経営において情報は血液のようなものです。組織のあちこちで動脈硬化が起きて

しまうとまともな経営などできません。社内情報がタイムリーに正確に伝わるか。

これはトップにとって死活問題です。

 

さて、今回の日産の「無資格検査」のケース。おなじみのNHKのおはビズのEyes onで

特集されていました。他のメディアでは伝えきれていない点まで紹介しています。

是非、ご覧ください。

 

https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/2017_1020.html

 

“明らかにいけないこと”が現場でまかり通ってしまう現象。更には問題が露呈しても

変わらない状況。これらは信じられないレベルのことですが、似たようなケースは

結構あります。私自身も過去に複数、同じようなケースの改善に関わったことがあります。

 

なぜ、現場でこのようなことが起きてしまうのか。

 

日産の内情については知りません。あくまでも私の経験によりますが、

次のような事象がその背景にあることが多かったです。

 

・工場のオペレーションに生産技術、生産管理、品質管理等多くの部署が日常的に意見している

・それぞれの主張は直接現場の長に行く(生産部門長経由ではない)

・しかも、それぞれの主張に一貫性がない(自分の利害優先の主張である)

・非日本人からの主張が非常に強い

・同時に厳しい生産性向上要請がある

・ビジネスプロセスに現場からすると無駄がある

(日産の場合には「メーカー基準の検査」と「国の検査」のダブり)

・無理難題を多くこなしてきた年齢の高い派遣工が現場にいる(若い係長が意見しにくい)

 

このようなことが重なると現場では“とにかく、“計画通り生産量を出せば文句ないでしょ

シンドローム”に侵されます。とにかく予定通りにモノをつくることが最優先”となります。

“無風状態”でも厳しい目標が設定されているところに、あれこれ言われても対応できない。

自分たちが発信する以外の情報については、見たり聞いたりしますが、すべて“聞き流し=無”

となります。

 

仮にシンドロームに侵されていない誰かが、何かしようとしても現場の“ドン”のような人の

人睨みで消えてしまいます。

 

「プレッシャー×情報過多」の中で生き延びるためには、現場としては“聞き流すしかない”

のです。自分の目の前のことだけが“有”で、あとはすべて“無”(関係のないこと)

という捉え方になります。

 

これが風土として根づいてしまうと厄介です。風土は個々の社員、パート、派遣工の

行動特性から形成されます。ここを治療するにはショック療法と相当の労力と時間を要します。

 

日産の西川社長の記者会見は一人で誠実に対応していました。応援したいと思いました。

ぜひ復活していただきたいと強く願います。がんばれ、ニッサン

 

 

おまけー1:10月22日は選挙。政党は決めたものの、小選挙区で投票できる人が見当たりません。

現職者の成果がわかりません。新人の政策提案力がわかりません。どう投票したものか。

 

おまけー2:最近の若者は「折り鶴」が折れないのが普通だそうです。

そういえば、6月に広尾病院に入院したときに「千羽鶴」をまったく見かけなかったです。

 

おススメコーナー:「Miss Saigon」の25周年記念コンサートのDVDが日本でも発売されました。

映像構成が素晴らしい。臨場感のある映画を見ているような感じです。

しかし、なんといっても珠玉は最後のオリジナルキャストを交えたフィナーレです。

 

 

 

Vol.666 自ら動けば不安は課題になる

“未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ” アメリカのコンピュータ

科学者のアラン・ケイさんの1971年の言葉です。

(原文はThe best way to predict the future is to invent it.)

 

真理だと思います。未来を創るのは自分です。こうしようという意思をもって動けば、

その方向に物事は展開していくものです。もちろん神頼みもありです。私も神様に

お願いすることはよくあります。ですが、神様にお願いする以上、自分でできることは

やった方がいいに決まっています。動いてみて、うまくいかなかったら修正すれば

いいだけのことです。何もせずに待っているから、“どうなるんだろう・・・”

という不安が募るのです。

 

自から動けば不安は課題に変わります。

 

45歳のときに外資系コンサル会社の社長を辞任して、10年間“修行”しようと思いました。

そう心に決めたので、目の前に”機会“という選択肢があったときには”たいへんな方“を

選んできました。結果として、複数の会社で雇われ経営者として有事の会社の再建、

改革をする機会に恵まれました。

 

一つ一つの案件は選択したとおりたいへんで(汗)、すべてがうまくいったというわけ

ではありませんが、総合的には期待した通りの10年になりました。この間に出会った人々、

経験はすべて私の財産であり、すべて自分から動いた結果の賜物です。

 

先週、某大企業で将来を嘱望され選抜されたアラサーの方々にお話しする機会がありました。

私の「雇われ経営者としての経験談」を中心に2時間ほどお話をしました。SNS拡散なしを

お願いしてオフレコトークも盛り込んで、雇われ経営者として、どんな想いで何をやって

きたのか、赤裸々にお話しました。

 

講義終了後、質問攻めにあいました。さすがに優秀な受講生です。自分の身に置き換えた

質問ばかりです。そうした中で懇親会で次のような質問を受けました。

 

「各社で社長やCEOという役職を退くときに不安はなかったんですか?

辞めた後にどうなるんだろうとか、報酬のこととか、家族のこととか・・・」

 

「不安はありませんでした。“修行をする”と決めていましたから。更にはそのための

行動も起こしていましたから。動けば不安は課題に変わります。課題はクリアすれば

いいのです。動かずにいろいろ調べたりすると不安は増大します。課題化していない

不安をクリアすることはできません。そっちの方が辛いと思いませんか。」

 

優秀な人ほど事を起こす前にいろいろリサーチします。リサーチし過ぎてしまうと

知らなくてもいいことまで目にしてしまいます。そうなると、身動きがとれなくなっていきます。

“やろう”という素直な心の声を打ち消すような合理的な理由が浮かんできます。

この葛藤が生まれるので動けなくなってしまうものです。

 

自分の心に素直に動く。そうすればわからないことは不安ではなく、

乗り越えるべき課題となります。

 

これからどうしよう、と不安に駆られている方へ。3か月先までの予定表を眺めて

みましょう。3か月後にどうありたいか。そのために何をすべきか。考えた内容を

スケジュール化しましょう。それを改めて眺めたとき、さっきの不安は別のものに

なっていることを実感できるはずです。

 

 

おまけー1:寝る前に神様にお願い・・と思うことがあります。そういう時に限って、

神様が夢に現れていたずらを仕掛けてきます。若いころによくあったやりとりです。

 

“足をあと10センチ長くしてください”

“よし、わかった!えい!” (足のサイズが10センチ大きくなりました。)

“神様、違います!”

“ん? 足いうてもな、いろいろあるからな。はっきり言わんから悪い”(なぜか関西弁)

 

おまけー2:はっきり言ったのに・・・

 

新橋のある中華料理店を貸し切り予約して迎えた当日、お店に着いてみると普通に営業しています。

 

“あれ、今日貸し切りでお願いしませんでしたっけ?”

“貸し切りよ”

“でも・・・”

“あ、お客さんはこのテーブル貸し切り”

 

 

おススメコーナー:八芳園のスラッシュカフェ。特に平日のディナータイムが空いているので

おススメ。食材がとにかく新鮮。農家直送の野菜を使ったメニューをあり。コスパ大変いいです。

 

http://www.happo-en.com/restaurant/thrushcafe/index.html

 

(ネットにサービスが悪いという書き込みがありますが、それは4年前のこと。

今やサービスは抜群にいいです。)

 

 

 

Vol.665 働き方改革の本質とお願いこと

対話型スピーカーの発売が発表されました。ますますAIの存在が身近になりますね。

こうなると早い。いろいろな方面にどんどん展開していくでしょう。職場でもそうです。

気がついたら当たり前のようにAIを搭載した“ロボット”や“システム”が身近に

なるはずです。

 

「働き方改革」はこの文脈でとらえるべきことだと思います。一部に「働き方改革」を

残業規制のようにとらえている向きがありますが、それは主客逆転の話です。

「働き方改革」がなされた結果、働いている人たちにとって、自由に使える時間が増える。

その“自由な時間”をどう使うのか、あるいは使えるのか”、

ここが論点だと私は考えています。

 

この背景に、このAIを搭載した“ロボット”“システム”の存在があります。

 

かつて工場内にロボットが導入され、手作業が自動化されました。それと同じことが

ホワイトカラーの現場でも起きるでしょう。経費精算、会議室予約、日報管理などは

わかりやすい例です。それ以外にも「入力」「分析」「整理・分析」「定例レポート作成」

という展開のものは自動化されることでしょう。そうなると、このAI技術をツールとして

使う側にいないと“失業”します。やることがなくなりますから。

 

“AIでできないこと”とネットで検索するといろいろな記事がヒットします。

その中にアメリカの調査期間が既存の職業の20年後における生存率を割り出した

調査データがありました。

 

現在の職業が20年後に機械に奪われる可能性の一覧。

 

プログラマー: 48.1%

家政婦: 68.8%

ウェイター/ウェイトレス: 93.7%

バーテン: 76.8%

調理師: 96.3%

経理: 97.6%

経理部長:6.9%

 

面白いのは、経理の担当者の仕事がなくなる可能性が97.6%に対して、経理部長という

仕事がなくなる可能性が6.9%にとどまっていることです。つまり、リーダーシップを

発揮したり、人のマネジメントに関わる仕事はなくならないだろうということでした。

別の記事ではこれに加えて「クリエイティビティ」も人間ならではのこととして

指摘されています。

 

そうなると、創意工夫、人に対しての働きかけに関するスキルとその経験が、

これから最も大切なことになります。その意識をもって自分の仕事のスタイルを変えていくこと、

これが「働き方改革」の本質ではないかと思っています。

 

柴田としてはIndigoblueを通じてこの変革のための支援をしたいと思っています。

人への働き賭けに関するスキルとその経験が問われれば問われるほど、ますます

「OT:体験型ケーススタディ」的なプログラムが必要になるでしょう。

OTは少人数向けのプログラムで1泊2日が基本です。もっともっと多様なケースを

用意していかないといけないと思っていますが、一方で多くの人が簡単に

「OT的、つまり体験・体感しながら学べる仕組み」を開発して世の中に提供していくことが

求められていると思っています。

 

この構想を早ければ年明けには発表したいと思っています。まずは「人のマネジメント」の

「困りごと」について、疑似経験プログラムを通じて対応力を鍛えるためのツールを

開発したいと思っています。

 

お願いこと:

 

「人事の目」の読者で管理職の方の「困った部下のエピソード」を募集します。

どんな部下の対応にみなさん頭を悩ませているのか。匿名情報でもちろん良いのですが、

困りごとをお知らせください。お力添えいただいた方々にはツール開発時に「協力者」

としてお名前を掲示します。

 

このメルマガへの返信で構いませんので、“こんな部下に困っている!”というエピソードを

お寄せください。お力添えに感謝します。 

 

 

おまけ:先日、某地下鉄で両脇の男性があまりに臭く、うむむ、と思って、さりげなく

反対側の空いた場所に移動したところ、目の前が超ミニの女性。移動直後に目が合い、

スカートを直されました。この女性、その後もなんどもスカートを直し、そのたびに

こちらを睨みます・・・。なんとも不条理な展開。

 

 

おススメコーナー:品川で展開中の「FUERZA BRUTA(フエルザ・ルータ)」にご招待いただき

観てきました。近年で一番のエンタメでした!12月までやっているようです。

ぜひ!(若者は1階のアリーナ席で、私世代は2階のVIP席で)

 

http://fbw.jp/