柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

2013-01-01から1年間の記事一覧

Vol.486 理と情のバランス

「理と情のバランス」。 リーダーに求められることを一つと問われたら、私はこれを挙げます。 合理的なものの見方ができる上に、ヒトの気持ちがわかる。状況に応じて、 「理」と「情」の按配をコントロールできる。これこそ、リーダーが目指す姿だと思います…

Vol.485 管理職層という呼び名を止めましょう

「管理職層」と「一般職層」。この整理の仕方をそろそろ止めませんか。 世の中で使われている「管理職層」は課長もしくは、それと同等以上で残業手当が つかない人達のこと、「一般職層」は残業手当がつく人達(組合員のこと)のことですね。 であれば、Exem…

Vol.484 行動を変えるイメージを膨らませてなり切る

「柴田塾」のプログラムの中に「アシュミレーション」というものがあります。初対面の参加者が3人一組になり、インタビューする人、インタビューされる人、観察する人の3つの役割を担いながら、1回15分のインタビューを(3回役割を代えて)行うものです。イ…

Vol.483 "必然"がグローバル化の鍵

日本企業のグローバル化。古くて新しいテーマです。私の記憶では、1996年頃に海外派遣社員の選定、教育、給与(生計費勘案のものです)のご相談が一般化し、その後、2000年前後から、「グローバル人材の育成」が語られるようになり、続いて中国やインドとい…

Vol.482 そろそろ覚悟を決めて、トップ候補の育成を

「リーダー育成」と一口に言っても、「将来のトップマネジメント候補の育成」と「次世代のリーダー候補の育成」は同じではありません。多くの企業・団体でやっているのは「次世代リーダー育成」だけ。仮にあったとしても「現職者のサクセッションプラン(後…

Vol.481 その場しのぎの構造とツケ

"やるべきことを後回しにして、その場しのぎを続けていると大きなツケを払うことになる。""その場しのぎ"とは、後先のことを考えずにこの瞬間を乗り切るための言動、態度のこと。意識してこれをやっているヒトはそんなにいません。"その場をしのげればいい"…

Vol.480 ラブレターとBAC

寒くなってきましたね。コートを出しましょう。11月15日から音楽座ミュージカル/Rカンパニーの新作「ラブレター」の公演が始まります。音楽座ミュージカル/Rカンパニーは、私が大好きなミュージカル・カンパニーで、3年前からは「体験型ケーススタディ:Orga…

Vol.479 仕事なんだからしょうがない!?

ここのところ、身近なエピソードからハッとする「気づき」があります。いい歳して、今さら系のことばかりなのですが、個人的にはとても大事な気づきだと思っているので、Facebookを備忘録代わりに、数日前から「今日の気づき」を書いています。・不幸である…

Vol.478 十を知るのに百を聞いてはいけない

OakキャピタルのCEOの竹井さんがFacebookの中で「知的直観力」について述べています。「人により仕事力や知恵に差があり、期待通りの結果を出せない人がいる。その違いは能力の差ではない。それは、知的直観力を生み出す「思考の器」の大きさの違いである。…

Vol.477 成功体験と失敗体験がその気にさせる

10月17日~18日に"瞬間風速的に"、「遊んでいても結果を出す人、真面目にやっても結果の出ない人」(成美堂出版)がAmazonのビジネス書の「仕事術・整理法」と「経営学・キャリア・MBA」の両方で1位になりました!(最上位のときは全書籍の中でも43位!)先…

Vol.476 若い"逸材"を凹ます

秋晴れでもこう暑いと紅葉狩り気分になりませんね。さて、今回は凹み議論です。素材が良ければ社会人3年目くらいまでは"イケます"。但し、それだけだと伸び悩みます。地頭の良さ、情報処理能力、PCスキル、英語力・・・、これらが秀でていると、周囲からは「…

Vol.475 たとえ誰かに嫌われても

一気に気温が下がりましたね。寒暖の差で体調を崩しませんように。さて、『揚げひばり(英題:「The Lark Ascending」)』という曲をご存じでしょうか。英国人レイフ・ヴォーン・ウィリアムズが1920年に書いたヴァイオリンとオーケストラによるクラシック曲…

Vol.474 中高年の"錆"を落とす!

9月28日の土曜日、20日間の「人活プログラム」9月期が終了しました。「人活プログラム」とは、成熟産業で経験を積んできた方々を"鍛え直して"、成長産業へ転身させ、そこで活躍してもらうようにするプログラムのことです。経産省さんの肝いり案件です。(前…

Vol.473 競争戦略のススメ

私の最近の"気づき"です。「成長戦略」には「競争戦略」が必要。それがあると実行レベルが格段に上がる!一般に「戦略なるもの」は、ビジョンの実現、数値目標の達成がゴールです。そこに「打倒、A社!」という具体的な競争目標を掲げてみませんか。それだけ…

Vol.472 クレームの本質

数週間前に引っ越しました。都内ですが、テラスから近くの森が見渡せるマンションで、大変気に入っています。テラスの床に寝転がって夜空を見上げていると、たまに流れ星がちらり。東京の夜空もいいものです。(ちなみに今、このメルマガも外のテラスで書い…

Vol.471 空気を読むを科学する

「空気を読める・読めない」。これをなんとかスキルとして整理したいと思っていました。スキルとなれば学習可能になります。私は比較的、空気を読むことができる方だと思います。過去、会議や営業プレゼン等の場で、相手方の空気を読み、話題や力点をその場…

Vol.470 外資系人事マネジャーへ。今後に備えよ。

知人が世話役をやっている「外資系人事課長の勉強会」にちらりと顔を出してきました。参加者はおよそ20名。この手の勉強会はいいですね。スケジュールの都合で滞在時間2時間弱でしたが、久しぶりに自主的勉強会の息吹に触れることができました。その昔、マー…

Vol.469 文句マン(ウーマン)

Never complain !(文句を言わない)「前向きな毎日」を過ごすための「魔法」です。意見を求められたときに、ダメ出し癖がついている人が結構います。特に管理職や職業コンサルタントにこの傾向が顕著です。改善点を言うことが仕事だからです。「***はい…

Vol.468 お休みのために

今週から「お盆休み」ですね。休みの前日は目覚まし時計をかけずに寝ましょう。太陽の光やセミの声で目を覚まし、ゆっくりと時間を気にせず朝ごはんを食べ、思い立ったことをしましょう。時間を存分に使えること。これこそが日々忙しい人にとっての「贅沢な…

Vol.467 いい研修

柴田塾8月期が終了しました。これで卒塾生が約400名に!毎回思うのですが、柴田塾は「いわゆる"研修"」というよりも「気づき・学びの場」になっています。教わるのではなく、受講生が"自ら気づき、行動してみる場"です。3日目には明らかに顔つき、動きが変わ…

Vol.466 言語技術のススメ

夏本番かと思いきや、梅雨ぽい湿気でもあり。ゲリラ雷雨もあり・・・スキッとしない毎日ですね。さて、最近「言語技術」なるものに注目しています。言語技術とは、自分の考えをクリアに主張する技術(スキル)のことです。こんな感じです。「私はこう思う。…

Vol.465  個を強くする人事制度

御社の社員は"自分の仕事の専門領域が何か"、これについてはっきり言えますかね?多分これじゃないかな・・・的な人はたくさんいると思いますが、本人が確実にそれを自覚し、会社もそれに基づき、その人のキャリア開発をしている、となるとかなりあやしいで…

Vol.464 詐欺に遭いました・・・

詐欺に遭いました。実に不本意。恥ずかしいことです。"オレオレ詐欺"の被害者の気持ちがよくわかりました。しかし、詐欺は人の心理を巧みにつくもの。お気をつけください。先日、メールがポーンと届きました。タイトルはUrgent!差出人はビジネス上良く知っ…

Vol.464 ま、いいか・・・との戦いに負けない

「ま、いいか・・」との戦い。この戦いに勝つか負けるか。仕事ではここが問われてますね。どんな仕事でも「質」が求められます。その質が陰るのは「ま、いいか・・」のせいです。仕事の最終的な評価は仕事を依頼した"顧客"(本当の顧客、上司、同僚、部下、…

Vol.463 鍛え直し、はじまる

この秋、成熟した大企業の人材を成長産業へ移管するための"鍛え直し"をやることになりました。数年前に人材の流動化促進を論ずる某会議で発言したことが蘇ります。「大企業で滞留している人材をベンチャー企業にもっていっても使いものにならない。仕事の進…

Vol.462 オフサイトミーティングの環境設定

今日は、オフサイトミーティングの「環境設定」がテーマです。経営合宿、オフサイトミーティング、研修で外部の施設を使うことがよくあります。この場合、研修の専門施設、ホテル、貸会議室を使うことになりますが、理想的な施設になかなか遭遇しません。多…

Vol.461 社員食堂の効能

「社員食堂」っていいですよね。お勤めの会社・団体には「社員食堂」がありますか?業種や規模によっては、自前の「社員食堂」を持つのは現実的ではありません。しかしながら、その効能に着目した企画はできます。やった方がいいと思います。但し、オフィス…

Vol.460 期待される姿を演ずる

自分が置かれている状況を俯瞰して、関係者から期待されている立ち振る舞いをする。この動き方を意識的にしている人は、どこへ行っても"引っ張りだこ"のはずです。期待されている姿をイメージ。その姿を徹底的に演ずることはそんなに難しいことではありませ…

Vol.459 現職リーダーはHands-onで

周囲をその気にさせて動かし結果を出す。優れたリーダーに共通する特徴です。優れたリーダーは現場にどんどん足を運び、話しを聞き、口を出します。現場介入は日常的です。徹底的にHands-onです。基本的に干渉せず、「困ったことがあったら相談を」というス…

Vol.458 全員が主役!

世の中にはいろいろな制約があり、個々の人にはそれぞれの事情があります。 うまくいかないこと、思うようにならないもたくさんあります。 それでも、世の中を恨んだり、家族や他人のせいにしたりせず、自分ができること、 やるべきことを全力でやる。それが…