柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

2014-01-01から1年間の記事一覧

Vol.535 2014年

2014年最後のメルマガです。ご愛読いただきありがとうございました。 今年1年は「時間との戦い」でした。 限られた時間の中で、公私共に、いかにやりたいことをやるか、新しいことを 吸収するか、自分の器を広げるか、結果として、自分に関わってくれている…

Vol.534 感情の門

「感情の門」というプログラムがあります。感情的になっている相手にわかってもらう ことを実践演習するプログラムです。Indigo Blueオリジナルの体験型プログラムの一つです。 海外ツアー中に、とある顧客がカフェにカバンを置き忘れて紛失します。この顧客…

Vol.532 失敗による傷のかさぶたは勲章

人材育成の「70:20:10」をご存知ですか。 70%は「経験」、20%は「上司・同僚等とのやりとり」、そして10%が「研修」です。 人材育成を考える際には、この割合を意識せよ、というものです。 その通りだと思います。 育成プログラムの中心は「配置」です…

Vol.531 やらせた仕事の出来が悪い理由

「チームメンバーに依頼した仕事の出来が悪い。腹立たしい。叱る。しかし改善されない。 どうしたものかと頭を抱える。・・・職場で日常的に見かける風景です。 仕事の出来が悪い。そうなる理由は次のいずれかです。 「発注者のアウトプットイメージが伝わっ…

Vol.531 ピーターの法則に陥らない

さて、「ピーターの法則」をご存知ですか? 「ピーターの法則」は1969年に南カリフォルニア大学教授の教育学者ローレンス・J・ ピーター(Laurence J. Peter)により、レイモンド・ハル(Raymond Hull)との 共著 THE PETER PRINCIPLEの中で提唱されました。…

Vol.530 女性活用議論の本質

数週間前、男女平等に関するあるコメントがネット上で賞賛されていました。 発言の主はマツコ・デラックスさんです。 「男の世界に合わせられる女の人じゃないと平等にならない」 「スカートはいてても中身は男でしょ」 「女性が男性に合わせることなくいら…

Vol.529  過度の忖度行動の根源

「過度の忖度行動」。これがあると、進むべきことが進まず、空回りすること多発。 いいことがありません。 大辞林では「忖度とは他人の気持ちをおしはかること。推察。」とあります。 忖度そのものは、もちろんいい事です。但し、それが過度になるからいけな…

Vol.528 メモはPCでとりなさい

「メモはPCでとりなさい。」 会議や研修でこう言っています。理由は明白です。メモをPCでとると修正・加工・検索が 容易。そのメモはコンテンツになります。そうなるとそのメモを誰かとすぐに共有できる ものになります。ノートだとそうはいきません。誰かに…

Vol.527 微表情

“微表情(Micro expression)”に興味をもって1年。ビジネスの様々な場面でヒトを 見る感度が高まってきたように思います。 隠そうとしても、何かの拍子に「真の感情」が一瞬表出してしまう。それが“微表情”です。 だいたい0.2秒程度しか表出しないので、この…

Vol.526 120%やる

シンクロナイズドスイミングの日本チームがワールドカップ(於:ケベック)で第二位に なりました。久しぶりの表彰台。牽引したのは日本チームに戻ってきた井村コーチです。 さすがですね。 10月8日の「報道ステーション」で井村コーチの特集をしていました…

Vol.525 Change people, or change people?

“Do you change people, or change people?” (うまくいかないときに)外すのか、それとも、その人の行動を変えるのか? 幹部に登用したが、期待したパフォーマンスをあげてくれない。それなりのフィード バックをしたが改善しない。このままでは外さざるを…

Vol.524 学校を強化し支援する

全国で小・中・高等学校の校長、副校長、教頭先生を対象とした講演をお引き受けして います。やり始めて10年になります。この4月以降、石川県、大分県、兵庫県、つくばの 中央研修所等・・・出かけてきました。もちろん、全て仕事の合間に出かけていくので …

Vol.523 評価表をなくす

“何のためにやっているのか?”と改めて問われると、答えられないことが結構あるん じゃないでしょうか。 どんな施策でも時間が経過すると、本来の目的が見えなくなり、施策そのものが目的化 してしまう。よくある話です。当たり前にやっていることを見直す。…

Vol.521 将来を予見し手を打つ:人事編

昨日、「第二回2020年人材育成責任者の会」がスタートしました。 この会は、“2020年までに世の中にどのようなことが起きているかを予測し、それが 企業や団体の組織・人事マネジメントにどのような影響が及ぼすか、今から何をして おくべきかを検討する場で…

Vol.521 オープンブック・マネジメントの使い方

今日のテーマは「オープンブック・マネジメント」です。 「オープンブック・マネジメント」とは「数字(経営情報)を共有すれば社員は自ら動く」 という考え方です。 “・・・業務改革、組織改革の必要を感じていながら、なかなか成果が出ないという職場には…

Vol.520  ポテンシャルの有無は”保身”の有無

あのヒトにポテンシャルがあるかどうか。よく語られる言葉です。 「Aさん」と「Bさん」がいて、今の実力は「Aさん」の方が上。但しポテンシャルは 「Bさん」の方が上。こんな場合、どこを見て、あるいは何からそう判断しているの でしょうか。 仕事を依頼し…

Vol.519  自信の醸成と回復

8月23日に「柴田塾Meets! 2014」なるイベントを開催しました。 これまで「柴田塾」に参加した方々の同窓会です。 参加者間の“同期飲み会”は結構やっているようですが、これはIndigo Blue主催のいわば公式の同窓会。 0期から37期までのみなさんが参集しました…

Vol.518  どうして人事データベースを使わないのか

お盆休みはいかがでしたか? Indigo Blueには「お盆休み」はありません。休みは自分で計画して休むもの。 年末年始や土日・祝日も各人が計画して休むシフト制にしたいくらいです。お盆のように 世の中が休んでいるときは、どこへ行っても激混みです。人が休…

Vol.517  自分のキャリアなのに自分の意思がない?

元プロ野球選手でドジャーズのスカウトも務めた小島圭市さんにお会いしました。 旧知のクーバーコーチングの石橋社長のご紹介です。西麻布のやき鳥「たき田」で 会食しました。小島さんは現在、小中学生を対象に野球教室を開催しているそうです。 こう書きま…

Vol.516  出会いと機会が若者を成長させる

8月1日に現役大学生6名を相手に「OT:体験型ケーススタディ」の短縮版(Job audition といいます)を公開開催しました。この手法が採用選考にも応用できることを見て いただく場でした。 今回の学生たちはそれなりに粒ぞろい。ケースの進行役だった私も楽しめ…

Vol.515  曖昧な表現とリーダーの保身

組織の長になると曖昧な物言いをする傾向があります。その典型が「・・・する方向で 考える」という言い方です。 聞き手にしてみると、実際のところ「やるのか」「やらないのか」。これだとわかりません。 どっちにもとれます。 発言者の本心は、実行したい…

Vol.514 新しいファミリーデー企画

7月19日(土)に「小学生の子供と一緒に取り組む謎解きゲーム」をトライアル実施しました。 親子合わせて20名。神戸で“リアル脱出&謎解きゲーム”を企画しているクロネコキューブを 招いての企画です。 http://blackcats-cube.jimdo.com/ 子供と一緒に何かを…

Vol.513  偏差値よりも大切なこと

若者の未来が「偏差値」で決まらないようにしたいと思っています。“圏外大学” (偏差値で低位の大学)の学生、はたまた大学に行っていない人たちが「機会」を つかむことができる。そんな場をつくりたいと思っています。 大学生が社会で活躍できる力(就業力…

Vol.512  成果を出すためのファミリーイベント

社員が安心して仕事に集中できる環境を整える。経営者たるもの、成果を求めるばかり ではなく、そのためのインフラの整備にも気を配りたいものです。 但し、ここで言う「安心」とはその字の通り、“心安らかに”ということであって、 緊張感・危機感の欠如につ…

Vol.511  株主総会なるもの

6月27日にイー・キャッシュ株式会社(東証マザーズ:3840)の株主総会とその後の 取締役会で、同社の代表取締役CEOに選任されました。今後、Indigo Blue社長との 二足のわらじになります。 イー・キャッシュという会社は、沿革を見ていただければわかります…

Vol.510  ホワイトカラーの生産性向上の決め手

「日本企業の利益率は国際的に見て極端に低い水準。」。 財務省がこの3月にまとめた「法人課税関係」資料の中の一文です。この資料によると、 全産業平均で日本は3.7%。一方で北米は12.7%、欧州が7.3%、アジアが6.2%だそうです。 この議論は昔からありま…

Vol.509 ギャップ人材対策

「会社がやってほしいこと」と「本人がやれること」にギャップがある中高年社員。 この人たちをどう処遇するか。大企業、IT系で重い課題です。 該当者からすると、だいたいこんな感じです。 1:低い評価になる 2:給料が下がる(降格、降職になる) 3:キ…

Vol.508 ローパフォーマーを生み出すもの

私は“ローパフォーマー”とか“ボトム10”という言葉が嫌いです。10年前にはこれら を多用していました。今考えると鼻持ちなりません。その後、事業会社経営者を経験し、 自分で会社を興し、それなりの年齢になってきたこともあり、少々考え方が変わって きまし…

Vol.507 企画をカタチにする

私はいろいろなことを企画してカタチにしていくのが好きです。 思いつきを企画の芽にして、仲間とわいわい話しながらカタチを整えていく。 時間を忘れます。この"わいわい"の中で、いろいろな人が巻き込まれていくのが また楽しい。 そんな感じでいろいろな…

Vol.506 ベンチャー育成、本丸は学校

日経産業の木曜の紙面に「VB経営AtoZ」というコーナーがあります。数名の執筆陣の 一人として月1回のペースで寄稿しています。 "ベンチャー"に関することなら なんでもよろしいという編集方針の下、好き放題書いています。もう4年になります。 先週の木曜…