柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.666 自ら動けば不安は課題になる

“未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ” アメリカのコンピュータ 科学者のアラン・ケイさんの1971年の言葉です。 (原文はThe best way to predict the future is to invent it.) 真理だと思います。未来を創るのは自分です。こうしようという…

Vol.665 働き方改革の本質とお願いこと

対話型スピーカーの発売が発表されました。ますますAIの存在が身近になりますね。 こうなると早い。いろいろな方面にどんどん展開していくでしょう。職場でもそうです。 気がついたら当たり前のようにAIを搭載した“ロボット”や“システム”が身近に なるはずで…

Vol.664 信頼しても依存しないチーム

“みなさんは外野を5人で守っている” 某大企業の改革に関わったときの私の発言です。 考えられないようなミスが発生した後の話です。 野球に例えて言えば、この5人はボールに対する勘、走力、肩の力、いずれも優れています。 しかし、平凡なセンターフライを…

Vol.663 発達障害”との向き合い方

“障害はその社会のスタンダートに合っていないことである” 発達障害者の社会復帰を支援する事業を行っている 株式会社キズキ代表の安田祐輔さんの言葉です。 “米国におけるADHD(注意欠陥、多動性障害)者の割合は日本と比べると低い。米国では 職場等で動き…

Vol.662 火に油を注ぐ

今日のテーマは「火に油を注ぐ」です。 ここのところ、毎日のようにOT(体験型ケーススタディ)のファシリテーションを 担当しているのですが、この状況によく出くわします。 ネットで調べますと「勢いよく燃えている火に油を注ぐと、ますます火勢が強くなる…

Vol.661 50代管理職へのエール

今日のメルマガは50代の管理職の方々へのエールです。 50代の管理職にとっては、まさに受難の時代。グローバル化、多様化、リーダーの若年化、 働き方改革の要請、AIの活用などなど仕事環境はどんどん変わっていきます。しかも50代 ともなると役職定年がカウ…

Vol.660 大塚家具に思う

今日のテーマは「大塚家具」です。「大塚家具」さんについてはマスコミを通じてしか 知りません。ただ、オーナー企業の改革という文脈から関心をもって、過去のお家騒動 以降この会社の動静を見ていました。 その「大塚家具」について、以下の興味深い記事を…

Vol.659 過去の人が生まれる温床を撲滅しましょう

私は個人タクシーが好きではありません。仕事上、タクシーはよく使います。 ただ、個人タクシーは避けています。態度が横柄、車が古い・臭い、運転が荒い。 あくまでも私の個人的な体験からですが、個人タクシーには、こういう運転手さんが 多いように思えま…

Vol.658 働き方改革を本気でやるなら

もう18年も前の映画ですが、「マトリックス」の中のこのシーンを覚えていますか。 ヘリコプターを前にしてキアヌ・リーブスさん演ずる主役のネオが尋ねます。 「操縦できるのか?」 キャリー=アン・モスさん演ずるトリニティが答えます。 「まだよ。オペレ…

Vol.657 優秀な若者が会社を辞める

先日こんな話を聞きました。 “新卒で一流と呼ばれる大企業に入社した。1年目の半分はほぼ研修。いい人たちに囲まれ、 良い会社だと思った。その後、本配属され自分なりに頑張って仕事をしてきた。 2年経過して外を見る機会があり焦った。外資系や中堅、ベン…

Vol.656 任命責任の果たし方

任命責任。 役職者がその任に堪えないと判断されるときに、任命者の人選責任を問う。 閣僚が問題を起こしたときに総理が追求されるやつです。最近もありましたよね。 会社の中でも同じことがあると思います。特に抜擢したがうまくいかなかったときに、 抜擢…

Vol.655 進歩がないから、ずっと忙しいのかも

「忙しい、忙しい、と言っている人は自分を進歩させていない。」 某企業のトップから聞きました。その通りだと思います。 自分の処理能力を高めるための努力と工夫。これを自然にやれるようになると、 時間に余裕が生まれます。そうなると、仕事の質が高まり…

Vol.654 あなたの話を聞かせてください

声が出なくなりました。 正確には7月13日の午前中の講演中、突然声の出が悪くなり、あれあれ、と思って いましたら、どんどん出なくなり、その日の午後には典型的な“おかま声”に。 翌14日には音を失いました・・・。その日のセッションは「つんくさん方式」…

Vol.653 大企業のCSR 

大企業のCSR(企業の社会的責任)について思うところがあります。 CSRとは、「企業が自社の利益を追求するだけでなく、自らの組織活動が社会へ与える影響に 責任をもち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、取引関係先、投資家等、 及び社会全体…

Vol.65 選挙

1週間前の都議選について、思うところがありました。 まずは、呆れた候補者、勘違いの応援演説をされている方が結構いたこと。安倍政権がどうの、 自民党がどうの・・・。ずれています。これは「都議選」です。国政の政局話をするところ ではありません。選…

Vol.651 仕事をする前にやることがあるだろう?

「仕事をする前にやることがあるだろう?」 某企業の次世代人材候補のインタビューの中で聞きました。海外転勤した際にトルコ人の 上司から言われたそうです。仕事をする前にやることがある。そうです。私自身、過去に 何度か言われたことを鮮明に思い出しま…

Vol.650 リーダーためのメール術

まずはお知らせです。 6月26日(月)の朝6時10分頃、NHK「おはよう日本」の「おはビズ」のコーナーで 「柴田励司の会議術」が紹介される予定です。名づけて「カイシャインの掟」 (もちろん、トランプ退陣とか、ミサイル発射とかのニュースがあると 差し替え…

Vol.649 カバン持ち

ご心配をおかけしました。退院しました。通常スケジュールに戻っております。 それにしても、セカンドオピニオン、しかも自分をよく知っている医師の意見の大切さを 痛感しました。 入院先では手術(胆のう摘出)を再三勧められました。しかし、退院後訪れた…

Vol.648 勢い

世界卓球、ご覧になっていましたか。日本勢大活躍でしたね。中でも13歳の張本選手の 活躍はワクワクしましたね。「チョレイ!」は卓球おじさんの間で流行りそうです。 張本選手には「勢い」がありました。「勢い」があったから、格上の選手を次々に 撃できた…

Vol.647 メルマガ再開!

ご無沙汰しております。お元気でしたか? 今日から「人事の目」を再開致します。引き続き、よろしくお願い申し上げます。 6月27日に開催する定時株主総会を以て、パス株式会社の代表取締役CEOを退くことと 致しました。“雇われ経営者は3年”という信条と昨年…

Vol.646 現場がもたない。辞めてくれ。の衝撃

「現場もたない 辞めてくれ」3月8日の日経MJの一面のタイトルです。三越伊勢丹HDの 大西社長の辞任の舞台裏の記事です。衝撃的なタイトルです。 個人的には大西社長を存じあげませんし、三越伊勢丹の内実も知りません。実際には 報道されていないこともある…

Vol.645 ”現役最後”の10年間

本日、3月5日は私の55歳の誕生日です。ちょうど10年前、7年間務めたマーサーの社長職を 辞任したときに、これからの10年間を「修行期間」にしようと思いました。当時のメルマガ、 書籍を見るとこんな風に書いています。 「これからの10年間で大きく3つの修…

Vol.644 顔は履歴書

「男の顔は履歴書」。 誰が言いだしたのかわかりませんが、この言葉、昔から言われていますよね。1966年に このタイトルの日本映画があるようですが、その前からこの言い回しはあったと思います。 かのリンカーンの“Every man over forty is responsible for…

Vol.643 仕事を人質にするヒト対策

仕事を“人質”にする人がいます。「その人の代わりがいない」「その人しかわからない 仕事がある」、これらのことをいいことに、尊大な態度をとる人のことです。多くの人、 特にその人の上位職にあたる人たちは苦々しく思っています。いつか切ってやろうと 思…

Vol.642 外部人材活用のために

外部からの経営者の招聘、幹部の中途採用、女性社員や若い社員の抜擢。 これらの人事がうまくいくかいかないか。経営学の先生のメタ・アナリシスの結果を 待ちますが、私の経験則としては「成功確率は低い」です。 しかし、そんなこと言ってもおられません。…

Vol.641 この上司と働きたくないと思ったら

上司は選べません。どんな上司の下で仕事をするか。これは会社人生上、最大のリスク ですよね。残念ながら、“一緒に働きたくない”という上司にあたることもあります。 (私にも経験があります。) 今日のメルマガは上司問題で悩む若者向けのメッセージです。…

Vol.640 ”会食生産性”の向上のために

会食が続いています。しかし、以前ほどではありません。かつてはほぼ毎日。 ひどいときには一日で“ダブルヘッダー”ということもありました。最近は夜の時間も含めて、 自分の時間の使い方を前よりも意識しているので、週多くても3回までを原則にしています。…

Vol.639 キャリア形成論

母校の上智大学で講義をしてきました。「キャリア形成論」という全14回の講座の “トリ”でした。受講生は100名。全員が3年生です。 定刻より少し前に大学に着いたので構内をウロウロ。卒業して32年。それでも昔の 面影がかなり残っています。ピロティでこんな…

Vol.638 レーダースクリーンの明晰さ

OT(Organization theater:体験型ケーススタディ)を開発して6年になります。 関係者によると、昨年はなんと121日もやったそうです。3日に一回、どこかでやって いた勘定になります。開発者としては嬉しい限りです。ちなみに、その多くが 選抜された次世代…

Vol.637 PHAZE

PHAZEの2期生の募集が始まりました。 PHAZEとは24歳までの若者を対象とした「将来やりきる人になる」ための学びの場です。 学歴不問、今なにをやっているかも不問。年齢制限だけあり。オーディションを経て 選抜された数名について、一定期間鍛える場を無償…