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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.333 教育現場の改革

人事の目もついに333号です。

333という数字、嬉しいですね。スロットマシンではありませんが、
300よりもメデたい感じがします。

元来"飽きっぽい"性格なので、コツコツと同じことを継続していくのが不得手です。
小さい頃から、日記とか続いたためしがありません。朝顔の観察日記みたいなやつは、
種を植えたときに、花が開いたときまでの日記を一気に書いていたほどです。

それではさすがにマズイ・・と最近では"意識して"いろいろな事柄のフォローや
積み重ね的なことをやっていますが、実は苦手分野なのです。

そう考えると、途中でお休みもしましたが、このメルマガが333号(足掛け7年)も
続いているのは奇跡的です。もちろん仕事的要素もありますが、それよりも毎週何らかの
"返信"をいろいろな方からいただいているのが継続のエンジンになっていると思います。

"忙しい柴田さんに返信しても迷惑かもしれないから遠慮している"と
複数の方から聞きましたが、その逆です。
何かコメントありましたら、どうかお気軽に「返信」を。楽しみにしています。

そういう意味で、先週のメルマガ「ヒトのために汗をかき、仕事は自ら進んでこなす」にも、
いろいろコメントいただきました。ありがとうございます。

旧知の広島県宮島工業高校の才木校長からも骨太のコメントをいただきました。

才木さんが前任の学校時代から取り組んでいる試みに「少人数グループによる
学びあいの機会を取り入れた授業」があります。
才木さんは、これを全教科に採用して授業スタイルを変え、コミュニケーション能力を、
全授業を通じて高める挑戦を行っているのだそうです。

素晴らしい。


私は学びには「自己完結」「相互学習」「触発講義」のスタイルがあると思っています。

「自己完結」とは自分で確認しながらどんどん学習していくスタイル。
昔の"計算ドリル"がそれにあたります。最近では、EラーニングニンテンドーDS等の
ゲーム機でこのやり方で対応できる内容、範囲がずっと増えました。

「相互学習」とは少人数でディスカッションをしながら進めるもの。
自分の考えを他人に理解してもらい、その上で他人の意見を聞く。
このプロセスを通じて理解を深め、考えを高めていくものです。
例えば、歴史の学習にしても、明治維新が1867年ということを覚えるのではなく、
どのような背景があって明治維新が起きたのか、その狙いは実現されたのか・・・
などの本質論を仲間と議論する。その議論を通じて理解を深めるわけです。

ビジネスの世界で活躍することを考えると最も必要とされるのはこの学習スタイルです。

「触発講義」とは知的好奇心や学習意欲を喚起するような話を聞くこと。
全てのきっかけになります。ここは"教科書"の内容では無理です。
一人一人の先生の"生きざま"や"人生哲学"が垣間見れるような内容であってこそ。
それがあって聞き手の心が動く授業になります。

先生による講義とは「触発講義」であるのが理想的で、決まり切ったことを教えるのであれば、
その大半は「自己完結」のツールで置き換えできます。「触発講義」と「相互学習」の
ファシリテーションに徹する。これこそ先生の仕事だと思います。

しかし、決まった時間の中で決まった学習内容を教えていくことが義務づけられている
学校の中で先生がやれることは限られています。
その中で才木さんが取り組んでおられることは、まさに"教育現場の改革"。
公開授業には全国からの見学者があるとのことですが、
このスタイルが当たり前に学校に組み込まれることを望みます。


教育プログラムは「先生」「教育コンテンツ」「共に学ぶ仲間」の3つの要素で決まる
と私は考えています。このいずれもが揃ってこそクオリティの高い「学びの場」になる、
と思います。

その中でも「先生」の影響は大です。先生がどのような教え方をするかで
「教育コンテンツ」が生きたり死んだりします。「学びの仲間たちが刺激を与えあうようになるか」
どうかが決まります。

だからこそ、教育現場の改革が必要。才木さんには引き続き頑張ってもらい、
私がやろうとしている「大学生を対象とするビジネススクール」もその一助となれば。



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おまけー1:那須の山奥で「触発講義」を受けました。知的障害で文字を読めない代わりに、
自然を体感し、そこから知恵を得ている方から「自然知」のお話をお聞きし、
その方がつくった野菜、蕎麦、お酒をいただきました。自分の感覚で学んだ知識は深く、
説得力があります。



おまけー2:先の才木さんのコメントです。「工業高校で「五感」を磨き「技能」を身に付けて、
第6感も多少は機能する人間の土台を作ってから大学に進みさらには大学院に進んで、
まったく新しい何かを創造できるヒトになって今の閉塞感を打破してほしい。
しかし、世の中には工業高校から普通大学への進学というとハードルがある。
ここをなんとかしたい。」

同感です。工業高校は普通高校ではできない「自然知」を身につける場にもなると思います。


おまけー3:12月22日~の「柴田塾」の登録締め切り(11月30日)が近付いてきました。
年末でかつクリスマス前ですが、年末だからこそ、一端足を止めて、
3日間のワークショップにご参加されませんか? 
(満席時にはご容赦を。)


http://www.indigoblue.co.jp/shibata-juku/index.html