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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.551 実績と熱意

「実績」と「熱意」。誰かに仕事をお願いするときに、このどちらを取るかと言われたら、

私は「熱意」を取ります。

 

実績ある人にお願いする。これが常識だと思います。ただし、これだと経験がない人は

いつまでも実績をあげることができません。未経験ではあるが、やってみたいという熱意。

これを採る人がいないと新たなプレイヤーが生まれてきません。私は「熱意」を買います。

 

吉と出るときもありますが、凶と出ることもあります。凶の方が多いかもしれません。

しかし、いかに実績があったとしても、どんなときでも必ずうまくいく、というわけでは

ありません。ベテランの中には実績豊富だが、それが故に“手を抜く”人がいます。

それよりは“まし”だと思います。

 

新しいことをやろうとすると抵抗がありがちです。抵抗側のやれない理由は様々です。

納得できる理由もあればそうでないものもあります。私が嫌いなのは“やったことがない

からやれない”という答弁です。その発想だと永遠に新しいことができません。

“やったことがないからやりたい”という姿勢が好きです。

 

先日、某南アフリカ人の話を聞きました。彼は南アフリカで兵役後、世界各地でスクーバ

ダイビングのインストラクターをやり、その後、訪日。カジュアルレストランからミシュラン

三ツ星レストランを経験、現在は都内某所でカジュアル・フランス料理店のフロア責任者を務

めています。そのお店は私のお気に入りの一つで、複数の外国人とのディナーの場で度々

利用したことがありました。行くたびに彼がもてなしてくれていたので、彼のことは前から

知っていました。

 

そのレストランのオーナーが事業閉鎖を決めたとのこと。事業上の理由ではなく、ビルそのもの

を売却したため一緒にやっていた事業を全て止めることにしたらしいのです。(これはこれで

極めて残念。お気にいりのレストランが一つ減りました。)

 

彼は困りました。突然の事業閉鎖。21年レストランビジネスで活躍し、高い評価を得ては

いるものの、この後も他社で同じことを続けるべきか、他の道を選ぶべきか。彼の話を

聞いた某アメリカ人から私に相談があり、お会いしました。

 

溢れ出んばかりの情熱。やりたいと思っていることの具体性。いずれも合格以上でした。

但し、彼にはそれを裏付ける実績がありません。職務経歴書だけから判断すると確実にNOです。

しかし、私は彼を応援したくなりました。彼の熱意に動かされたのです。

 

早速翌日、彼の熱意を具体化できそうな人との面談をセットしました。

 

私に出来ることは限られていますが、彼がやりたいと思っていることの「トライアル」を企画し、

関係各位に協力を求めることはできます。彼がその機会をどう活用するか、伸ばすかはもちろん

彼次第ですが。

 

何事も「最初」が大変です。個人の熱意だけではどうにもならないのが「最初」です。

思い起こしてみると、私はずいぶん多くの方々に助けてもらってきました。新しい仕事に就くとき、

新しい課題に取り組む時・・・。今も助けられています。彼らに直接お返しすることはできませんが、

私がしてもらったとのと同じことを出来る範囲でやっていくつもりです。それがお返しになるのでは

ないかと。

 

あることに自分の時間を長期間費やすと、それが自分の学歴・経歴をつくる一方で、そのために

未来が縛られがちです。新しい道に進みたいという熱意があれば、少なくとも過去に関係なく

ドアが開くようになるといいですね。

 

 

おまけー1:最近、“空耳”系の面白い会話が連発。

 

“きみって芸術系だね” 、“え、ケーズデンキ?”

 

“白馬に乗った王子様”、“え、吐くまで飲むおじさん?”

 

おまけ―2:このジュースが“効く”らしいので試してみようかと。

 

http://closet.p-dress.jp/sp/ssj/

 

 

おまけ-3:内緒ですが、メルマガを短くする努力中。