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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.582 悪い情報の取扱い方

悪い情報を入手したときに、リーダーはいつ、どのようにチームメンバーに伝えるべきか。

 

“できるだけ早くメンバーに情報を共有すべき。”

“リーダーはメンバーに対して隠し事をすべきではない。”

“悪い情報ほど早く。”

 

よく言われることです。私もこれには賛成です。タイミングは重要です。遅れれば遅れるほど、

後々で“なんで言ってくれなかったんだ”というネガティブな反応を呼びます。

いったんネガティブに強く振れるとそれを戻すのは大変です。“聞いてない”の

ネガティブパワーにはすごいものがありますから。

 

但し、気を付けるべきは“どのように伝えるか”、です。一番気を付けるべきことは、

その悪い情報を聞いたメンバーがどう思うか。この心象への対応なしに悪い情報を伝えるのはNG。

リーダーが自分の心の重荷をメンバーに分けているだけになります。

 

悪い情報を聞いたメンバーは不安になります。この先どうなるのかわからない。自分に

どのような悪いことがもたらされるのか・・・。いてもたってもいられなくなります。

自分の不安を抑えきれずに家族や友人に話す人も出てくるでしょう。とにかくその場から

逃げだしたいと思う人も出てくるでしょう。

 

その話を聞いたメンバー、関係者がどのよう思うか。考えられる反応を予見しましょう。

その上でメンバーの不安を極力抑えることを考える。悪い情報だけでなく、リーダーとして

どうしようと思っているのか、これを加えてできるだけ早く伝える。これが理想的な

「悪い情報の取扱い方」です。

 

不安を完全に払しょくできるような方策はないものです。それでも、リーダーがこの状況下を

コントロールしようとしていることが伝わればいいのです。時間の経過と共に、リーダーと

共に事態を改善しようとする人が現れてきます。

 

中にはリーダーの考えとは異なる意見を述べる人も出てきます。しかしこれは良いサイン。

事態の改善という同じゴールに向けたエネルギーが出ています。リーダーは異なる意見に

耳を傾け、集団の意思をまとめていく。これで良いのです。

 

その時ですが、多数の意見からでなく、少数派から。特に一人だけ異なる意見を主張する

人がいましたら、その人から聞きましょう。これをマイノリティ・ファーストといいます。

 

少数派は「自分のことだけ考えた発言をしている」、「大きくずれている」、こういう

人たちであることが大半ですが、中には、「多くの人が気づいていないことに気づいている」

人がいます。この可能性を排除してはいけません。

 

多くのリーダーが陥る落とし穴があります。“この段階では伝えられない”です。

事態の把握が十分でないということからズルズルと伝えるタイミングを逸するのです。

悪い情報を耳にしたメンバー・関係者の反応を予見できればできるほど「抑えきれないという

怖れ」が膨らみ、そうさせるのです。

 

リーダーが考えるべきは、悪い情報の影響を受けるメンバーであり、関係者のことです。

自分のことではありません。関係者からのネガティブな反応に耐えられない自分になるのを

避けたいから言えない。これは「保身」です。「保身」に陥っていないか自問しましょう。

 

保身の意識はない。但し、状況判断がまだできない。確かに情報が不足していると判断

そのものができません。ここはイメージ力で判断までの時間を短縮させることができます。

 

“これからどうなるか”、このイメージが豊かになればなるほど、早く手を打てます。

ここを意識して鍛えておきましょう。“悪い情報”に負けません。

 

 

おまけー1:珍しい名前のメニューや飲み物があると、つい手が伸びます。99%失敗します。

学習しないとよく言われますが、1%の驚きに賭けているのです。

 

おまけー2:平日の昼間に街中に出てみると主役は高齢者とアラフォー以上の女性。

これを体感せずにマーケティングプランを机の上で考えると確実に失敗すると痛感。

 

 

おまけー3:恵比寿駅西口。かかってきた電話に「はい、高橋です」と答えた後に、

「あ、違いました。山中です。」と答えている美女を目撃。いろいろ妄想。