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柴田励司の人事の目

Indigo Blue メールマガジン

Vol.608 入社1年目の仕事の流儀

先週金曜日に入社2年目の若者たち16名に会いました。大和書房さん主催のイベントです。

場所はスルガ銀行さんが六本木のミッドタウンに展開する「d-labo」。ここはDRESSの部活

でも活用させていただいている素敵な“大人の隠れ家”的イベントスペースです。

テーマは「入社1年目で困ったこと」。社会人になって何に困ったか。率直な意見交換の

場でした。詳細はこちらに。

 

http://www.indigoblue.co.jp/career-talk.html

 

6月の声を聞き、大企業では新卒採用の仕上げにかかっています。この「新卒採用

(学生からすると就活)」には学生たちも企業も相当のエネルギーと時間を割いています。

 

しかし、大事なことは入社することではなく、入社した後にいかに社会人として自らを

成長させ、結果としてその会社に、そして、世の中にどれだけ貢献できるかです。

さらには自分の人生をいかに充実させるか、ではないでしょうか。

 

現実離れした“新卒採用”イベントに踊らされたまま社会人1年目を迎え、

“聞いてた話と違う”と戸惑いながらも、毎日誰かの指示をこなすことを繰り返し、

気づけば30代“。なにしてんだ。自分?”という若者、“わかってもらえていない”

として、せっかく入社した会社を簡単に辞めてしまう若者。

さらには自分のキャパシティをはるかに超える仕事に溺れて倒れる若者。

 

こういう若者たちの役に立ちたい。社会人になってからの3年間をどう過ごすかで、

その後の社会人人生が決まります。たまたま良い3年を過ごした人がいる一方で、

それを知る機会に遭遇せず空回りしてしまう人がいます。空回りの人の方が

圧倒的に多いのが現実です。

 

知っておくといい「流儀」があります。それを伝えたい。

 

大和書房のHさんが私のこの想いに火をつけてくれました。

 

今年は本の出版をしないつもりでした。ここ数年、毎年1冊のペースで出版を続けて

きており、今年もいくつかの出版社さんからご依頼いただいていたのですが、

全て“業務多忙”を理由にお断りしておりました。が、社会人4年目のHさんの

熱意に負けました。10月に「入社1年目の仕事の流儀」という本を出版することになりました。

 

以下、「はじめに」からの抜粋です。

 

社会人になって最初の3年をどう過ごすか。とりわけ最初の1年をどう過ごすか。

これがその後の40年に大きな影響を与えます。学生時代にどんなに活躍していたとしても、

その延長線上に社会人としての成功があるわけではありません。社会人として活躍するため

の流儀を知らないと、“どこに入社しても、こんなはずじゃなかった。この会社は自分の

ことをわかっていない!”として転職を繰り返すことになります。逆に、どんなに地味な

学生時代だったとしても問題ありません。社会人として成長する流儀をおさえておけば、

社会人人生がこれまでとは異なる展開になります。

 

私は社会人1年目をホテルの現場で過ごしました。主としてやっていたのは宴会場の

ウエイター業務です。休みは不規則。毎日出勤時間が異なり、残業も当たり前。月平均

70時間程度残業していました。朝5時出勤が命じられたときには、前日から泊まり込みに

なります。土日は昼、夜と食事時に結婚披露宴を担当していたので、一日中、食事を

とることなく働いていました。労働環境的にはかなり厳しい状況でした。

 

しかし、この1年の経験がその後の社会人人生に大いに活きています。ホテルという

非日常的な空間で過ごす時間に高いおカネを払っていらっしゃるゲストへの接し方、

ほんのちょっとした気の緩みがクレームにつながる緊張感、はたまた学歴、年齢、

雇用形態が様々な集団の中での動き方。毎日が刺激的でした。特に、宴会場を短い時間で

模様替えして次の宴会に備えることが頻発していたので、段取りの大切さを心底学びました。

仕事は段取りで決まるもの、と実感しました。これがその後の糧となりました。

 

その後、社会人2年目の11ヶ月目から縁あってオランダの日本大使館で働くことになります。

これが人生初のデスクワークでした。ここで私が作成した資料、文章に当時の駐オランダ

公使に徹底的に赤ペンをいれてもらったのが今につながっています。

 

どのような経験をしたか。誰と働いたか。この2つの要素がヒトの成長を左右します。

しかし、どんな経験ができるか、誰と働けるか、いずれも自分の思う通りにはなりません。

周囲の先輩、上司が“こいつにやらせよう”と思ってくれないと始まりません。

私はそういう意味で大変ラッキーでした。やり方が目茶目茶な方もいらっしゃいましたが、

ホテルや大使館で多くの先輩・上司たちは、私にいろいろな経験をさせてくれました。

 

要は経験です。入社1年目の仕事の流儀として目指すべきことは「こいつを育てたい!」

と思わせる存在になることです。それに尽きます。“こいつを育てたい!”と

思うといろいろな機会に遭遇することになります。それが、あなたを成長させるのです。

 

では、どうすれば“こいつを育てたい!”と思われるようになるか・・・。

 

続きは本文の中で。発売日が確定しましたら、お知らせしますね。

 

 

 

おまけー1:イベントに参加したある男性。「困ったことは何か?」に対して、

先輩が「元ヤンキーだった」。

それを知った経緯を聞きたかったです。

 

おまけー2:家の近くのお花屋さんのご主人に似ているなー、と常々思っていた

Mさんとの会食。自宅近くのレストランを予約・「***にあるお花屋さんを覗いてごらん。

何か発見があるかも。」とメッセージを入れたところ、何が仕掛けられているのかと

戦々恐々で足を踏み入れ、ご主人と名刺交換してきたとのこと。

 

似た顔の二人が顔を合わせたらどんな気分になるかを知りたかっただけなのですが。

 

おまけー3:港区長選挙。現職者は3期12年もやっている方。さすがにこれ以上は

やりすぎだと思います。他の2人の候補者の公約は“うけ狙い”中心。どうしたものか。

アメリカ大統領選もどっちに入れたものかと悩む人が多いでしょう。

キャプテンアメリカ役の俳優が立候補したら当選するような気がします。